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成瀬之成家臣の殉死の望み・悪い話?

2009年05月06日 00:17

203 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/05(火) 01:33:24 ID:hIiqKVnA
寛永十一年(1634)、成瀬之成が病に倒れた。
病状はことのほか重く、医師達も、死はもはや時間の問題であるとさじを投げた。

この時之成の家臣の一人が、殉死したい旨を重臣達に申し出た。
しかも、之成が死ぬ前に切腹したい、と言うのである。

重臣達が、それは一体どういうことかと聞けば、この男

「之成様は、とある一文字の刀を所持しておられました。その刀は先が鈍く、
殿は、『これは切っ先が鈍いので、鍔元で勝負するほどの勇者が指料にする刀なのだ』
と、おっしゃっておりました。

そのうちに殿は、この刀を私に拝領して下さいました。これは、殿がわたくしを、
鍔元で勝負を決するほどの武士である、と、お認めになったからに違いありません。

殿が私をそのように認めていただいた。私も何か事があれば、その御眼鏡に違わぬ
働きをして見せよう。そう、日々覚悟を持って生きてまいりました。

しかし今、働きを見せることなくこのような事態になり、この上は御生前に
殉死をする事こそ、私の本望なのです。」

そのように言い、言葉通り、終に切腹して果てた。


戦雲が遠くなった時代の、武士の死に様のお話。






207 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/05(火) 09:29:27 ID:R2/kApJC
>>203
適当なことを言ってナマクラを押し付けられた挙句・・(;ω;)

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