日本もそれと同様にあるべきである

2014年11月29日 18:47

914 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/11/28(金) 23:07:44.07 ID:yBa/RiIY
(関白豊臣秀吉は、インド副王への返書及び贈答品について諮問するため、ジョアン・ロドリゲース修道士らを
呼び召した)

彼らが入ったあと、関白は多くの質問をし始め、様々な事を語ったが、つねに修道士の答弁に
満足の意を表した。関白はこの件に関して今まで何も聞いていなかったのだ。
また関白は修道士に、先に出されたキリシタン追放令に対し

「伴天連たちにはもともと罪はなかったのだが、彼らの門弟である一部のキリシタン諸侯が、それぞれ
度を越えた信仰熱から、己の家臣を無理やりキリシタンにするという、甚だ慎重さを欠いた行為に走ったため、
伴天連追放という事態に立ち至ったのだ。」

と述べたほどであった。そのことで関白は、諸侯に勧めてその家臣を挙げてキリシタンとさせ、神と仏の社を
破壊したジェスト(高山)右近殿に何か咎を帰せしめようとしている様子であった。
だかそれは右近殿の罪どころか、むしろ彼の大いなる名誉と見なされるべき事であり、また事実
その通りなのである。

関白はまた、インドでは皆、誰もがキリシタンなのかと尋ねた。
修道士はそれに
「インドは大国であり、幾つもの宗教が在って、なりたいものだけが自由にキリシタンになる。
また自ら進んで帰依したいものだけがこの教えを奉ずるに至るので、司祭たちは至る所でこの教えを
説いているが、誰もその教えを悪く思いはいたしませぬ。」と言った。
関白はこれを聞くと非常に満足した様子で

「日本もそれと同様にあるべきである。
また予はポルトガル人と貿易を継続することや、余がインド副王に、また副王が予に使者を派遣することを
望んでいる。

だが宗教は、各人が従来信じていたものを信じるのが良いのだ。」

更に小声で
「日本では下賤の者がキリシタンになるのは、一向に差支えはない。」と語った。

ルイス・フロイス「日本史」)

キリシタン追放令について、キリスト教側の、宗派への攻撃や強制改宗が問題なのだ、という事を
秀吉が語っている記録である。





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