218 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/05/30(月) 19:02:33.60 ID:tH4eb+3+
大阪冬の陣、鴨野口にて丹羽五郎左衛門長重卿は仕寄を付けられた時、上杉景勝卿も出られ、
「我等も仕寄を付け申すべし」とて、家来に先立ち、「これなる溝に橋を丈夫に掛けよ」と
申し付けて引き込んだ。
始めは皆(仕寄ではなく橋を掛ける事に)「手緩き人かな」と思う気色にて、まったく橋を掛けて
いなかったのだが、そこに景勝卿出て「何とて橋を掛けざるぞ」と申されたため、西条治部が
「只今にも橋は掛け申すべく候。」と即時に掛けた所、景勝卿はこれを見て、元の仕寄場を差し置き、
脇に土俵を置き、鉄砲を掛け法螺を立て、「次第に土俵を掛け来たれ!」と下知した。
大阪方は、上杉勢の動きに初めは用心していたものの、溝に橋を掛けようとする様子を見て、
「上杉は軍の術を知らぬか、はかばかしき事はなし。」と引き入ってしまっていた。
また上杉の家臣たちすら、下知を請けざる気色であった。
それ故に、景勝卿は敵の油断を計り、法螺を立てたため、即座に仕寄場に土俵をひたひたと持ち寄せて、
仕寄を付けたのだ。
先に土俵を置いた場所は仕寄道となり、翌日城兵は仕寄の防ぎに出て、これを見て肝を消したという。
(新東鑑)
222 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 07:15:37.64 ID:W1yvV688
>>218
西条(西條)氏は信濃の国人領主出身で、武田上杉を渡り歩いたよくある経歴の家
米沢藩での屋敷に天神さまを祀り、跡地が現在は米沢市の西條天満公園として整備されています
ご子孫は東京在住です
https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/1810.html
223 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 09:40:20.63 ID:d3csJQJL
読みは「にしじょう」
上杉家中の場合、東西南北それぞれの条さんは、信越の地名の読み由来からか
きたじょう、ひがしじょう、みなみじょう、ですね
224 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 09:57:18.29 ID:d3csJQJL
そして上下の条さんはどうかとなると、こっちはじょうじょう、げじょうなんですね
225 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 10:04:25.96 ID:d3csJQJL
明治大正期の画壇の大物に下條桂谷(げじょうけいこく)というひとがいますが、米沢出身です
大阪冬の陣、鴨野口にて丹羽五郎左衛門長重卿は仕寄を付けられた時、上杉景勝卿も出られ、
「我等も仕寄を付け申すべし」とて、家来に先立ち、「これなる溝に橋を丈夫に掛けよ」と
申し付けて引き込んだ。
始めは皆(仕寄ではなく橋を掛ける事に)「手緩き人かな」と思う気色にて、まったく橋を掛けて
いなかったのだが、そこに景勝卿出て「何とて橋を掛けざるぞ」と申されたため、西条治部が
「只今にも橋は掛け申すべく候。」と即時に掛けた所、景勝卿はこれを見て、元の仕寄場を差し置き、
脇に土俵を置き、鉄砲を掛け法螺を立て、「次第に土俵を掛け来たれ!」と下知した。
大阪方は、上杉勢の動きに初めは用心していたものの、溝に橋を掛けようとする様子を見て、
「上杉は軍の術を知らぬか、はかばかしき事はなし。」と引き入ってしまっていた。
また上杉の家臣たちすら、下知を請けざる気色であった。
それ故に、景勝卿は敵の油断を計り、法螺を立てたため、即座に仕寄場に土俵をひたひたと持ち寄せて、
仕寄を付けたのだ。
先に土俵を置いた場所は仕寄道となり、翌日城兵は仕寄の防ぎに出て、これを見て肝を消したという。
(新東鑑)
222 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 07:15:37.64 ID:W1yvV688
>>218
西条(西條)氏は信濃の国人領主出身で、武田上杉を渡り歩いたよくある経歴の家
米沢藩での屋敷に天神さまを祀り、跡地が現在は米沢市の西條天満公園として整備されています
ご子孫は東京在住です
https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/1810.html
223 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 09:40:20.63 ID:d3csJQJL
読みは「にしじょう」
上杉家中の場合、東西南北それぞれの条さんは、信越の地名の読み由来からか
きたじょう、ひがしじょう、みなみじょう、ですね
224 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 09:57:18.29 ID:d3csJQJL
そして上下の条さんはどうかとなると、こっちはじょうじょう、げじょうなんですね
225 名前:人間七七四年[] 投稿日:2022/05/31(火) 10:04:25.96 ID:d3csJQJL
明治大正期の画壇の大物に下條桂谷(げじょうけいこく)というひとがいますが、米沢出身です
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