447 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/11(火) 12:08:46.85 ID:vExl9+cv
慶長十三年
三河国苅屋城主の水野日向守(勝成)は去年十月、かぶき女で名字「出来島隼人」と
号する者を京より召し連れ下ったが、去る月にこれを引き連れ上洛し、衣装以下きらびやかにしてかぶかせた。
彼は内々に、聚楽勧進においてかぶかせる事を思い立ったが、それは然るべからずと友人が頻りに
諫言したため、それは止め、勧進法楽にてかぶき、見物の貴賤市を成した。
去年十月に彼女を連れ下った時は、亭主に銀子三十貫目を出し、今度は衣装その他の造作に銀子七十貫目が
入用であったという。
京の町人たちは彼女を歌や文章で讃え、若輩者共で見物しないものは無かった。
『当代記』
慶長十三年
三河国苅屋城主の水野日向守(勝成)は去年十月、かぶき女で名字「出来島隼人」と
号する者を京より召し連れ下ったが、去る月にこれを引き連れ上洛し、衣装以下きらびやかにしてかぶかせた。
彼は内々に、聚楽勧進においてかぶかせる事を思い立ったが、それは然るべからずと友人が頻りに
諫言したため、それは止め、勧進法楽にてかぶき、見物の貴賤市を成した。
去年十月に彼女を連れ下った時は、亭主に銀子三十貫目を出し、今度は衣装その他の造作に銀子七十貫目が
入用であったという。
京の町人たちは彼女を歌や文章で讃え、若輩者共で見物しないものは無かった。
『当代記』
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