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きりっと申し上げられよ

2013年08月05日 20:02

129 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/05(月) 18:31:16.43 ID:o+ON1Rcr
徳川頼宣が加納五郎左衛門に何事かを尋ねた時、その返答が頼宣の思いに叶わなかった。

頼宣は「どうして其の方のことを、きっと他の年寄どもよりもすぐれた分別だ、
と思ったのだろう」と言うと、三浦長門守を呼んで、

「加納はこう申すが、わしはこう思う。どちらがもっともだと思うか」と尋ねた。
これに三浦は「思召しの事が御もっともです」と申し上げた。

その時、五郎左衛門が三浦に向かって「殿の思召しが御もっともにお思いとのことですが、
それに偽りがないのならば、今御前で『仰せ御もっともに存じ奉る』と誓言を立てて、
きりっと申し上げられよ」と言うと、返答できず赤面したという。

――『責而者草(加納五郎左衛門行状)』




130 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/05(月) 18:34:27.77 ID:IRvoSj8I
嘘でも良いから本当の事を言ってやれよ


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加納五郎左衛門(直恒)は紀州徳川家の長臣である

2013年08月04日 19:17

825 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 14:35:23.06 ID:ZzcTcTMI
加納五郎左衛門(直恒)は紀州徳川家の長臣である。

彼の平生の志は「主君に仕え奉るのに、一命を上へ差し上げていなければ、
いつも御手討にされると思っていなければ忠臣ではない」というものであったという。
これゆえに、彼はいつも妻子に暇乞いして出仕していた。

彼は御前に出る時には「いつだろうと顔を犯して争い諫め、御手討にされるつもりで」
と、志を定めていたという。ある時、徳川頼宣が何事かを言った時に、

彼は頼宣の腹を指して「今の御意と御腹中とは違いがあります。
よくよく御顧みになってください」と、苦々しく申し上げたということである。

――『責而者草(加納五郎左衛門行状)』




826 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 14:47:17.57 ID:i8cdWFgq
生きる屍ですな(いい意味で)

827 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/05(月) 12:57:16.76 ID:FBEQmZBK
暴れん坊将軍のは何代目五郎左衛門なんだ?

828 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/05(月) 21:35:20.67 ID:C7EKiTsx
直恒から数えると3代目、というか孫
大名にまでなった