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昔といっても心がけの無い者は

2021年03月06日 18:55

619 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/03/06(土) 16:42:02.44 ID:3DU6FgfK
大久保彦左衛門(忠教)が、堀田加賀守(正盛)殿の元にに見廻りとして行き、様々古今の物語をした。
或いは武道について、或いは三河においての人の武功の事などを語った。

加賀守殿、その時彦左衛門に
「聞き候へ。今、昔のように合戦など有るなら、むしろ昔より現代の方が、心ばせの有る人もいくらも
有るだろう。あまりに昔と言っても、現代と大して変わるところはあるまい。すこし話を盛って
おられるのではないだろうか。」

このように言われ、彦左衛門はすこし気に当てられたのか
「たしかに、左様にこそあるべきです。却って昔より今の人の心のほうが猛々しいとも見えます。
さりながら、現代であっても心がけ次第でしょう。貴殿の親父である勘左衛門(正吉)殿は六十余りまで、
別に御心がけを設けられず、イナゴの首一つ取られたという事も聞きません。されば、昔といっても
心がけの無い者は、十人並みと思し召されよ。」と言った。

加賀守殿気色変わり、その座にあった人々は「彦左はおかしき事を申すものかな。」などと、
なんのかのと言いつつ、挨拶をして座は空いていったという。
誰が云うともなく、この事は語り伝えられた。

彦左殿は後先もなく物を言う人であるそうなので、さもあるのだろう。

備前老人物語



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喜多見殿はいつから鼻付を

2017年02月21日 15:34

663 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/02/20(月) 20:44:21.16 ID:irJFtKFm
煙草というものは、我朝には文禄の末頃渡ってきたという。これは火を使ってこれを吸うので、
火を玩ぶこと常である。煙草を好む者は火の元をも忘れがちなことを嫌われ、営中においては
これを禁じられ、その法度を犯す者は必ず罰せられる事となった。

さて、幕府老中であった堀田加賀守正盛が殿中を通る時、その後には彼の妹婿であり、当時目付けであった
喜多見久太夫(重勝)も同じように廊下を渡っていた。
ところが途中、御茶部屋において煙草を吸っている様子があった。

御茶部屋の者達は二人が近づくのに感づくと、慌てて戸を閉めたが、非常に煙らせた匂い、疑いなく
煙草の香りである。

喜多見久太夫は匂いをかいで、「これは正しく煙草である!」とつぶやき、それから堀田に聞かせるように、
繰り返し繰り返し「御法度の煙草の香り、心得がたし!」と言った。

御茶部屋をしばらく行き過ぎてから、堀田は振り返ると
「喜多見殿はいつから鼻付を仰せ付けられたのか?御目付とは、目を用いる御役ではないのですか?」
そう言って先に進んだという。

(武野燭談)



665 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/02/21(火) 09:32:13.71 ID:bZgvvneZ
堀田正盛もsmokerだったか?

堀田加賀守正盛と火箸

2015年05月06日 15:31

929 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/05(火) 20:08:22.95 ID:mTGsuPhB
堀田加賀守正盛殿が小姓を勤めていたとき、若いながら剛の者だと噂になっていた。
御隠居されていた家康さまがそれを聞き、心底をためしてみようと焼いた火箸を囲炉裏の対面に立て、
堀田殿を呼び出した。
堀田殿は、囲炉裏の対面で、火箸を持ちながら御挨拶するのが常で、
いつものように火箸を持ちあげると、たちまち手のひらに焼きついた。
しかし堀田殿は、平気な顔で御挨拶を申し上げ始めたので、
家康さまはついに立ち上がり、その御手みずから、火箸をお取り離しなされたとのこと 【葉隠】




930 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 00:09:32.24 ID:7upaU1Cu
なんでこう焼け火箸ばっか握らせるのか

931 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 02:04:32.67 ID:7UHMPujD
焼け火箸がでてくる逸話をこのスレだけで10回は見た気がする

932 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 02:28:02.51 ID:iWk9jcos
中国から伝来した焼いた剣・石・金属etc.を握らせて、有罪か無罪かを調べる
過去の風習が、その人の正しさや能力、性格を証明する逸話と入り混じって
残ったのだろう

933 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 06:49:58.95 ID:P49wh2UI
火起請なら当時でも行われとったろ

934 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 10:48:49.50 ID:VgOcgqYq
根性焼きの原型だな

935 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 12:10:02.99 ID:pFQOdcs3
剛胆さを表現する手法として新鮮だったんだろう
一昔前なら全員虎狩りしてることにできただろうが

936 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 12:47:42.65 ID:u6FDS1iV
ノブの火起請の逸話なんて、通りすがりのノブが焼いた鉄をいきなり握るんやでw

937 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 13:51:14.20 ID:oAdzfJ3S
焼いて握らせたり料理する鯉に刺したり戦国イタズラの定番アイテムだな

938 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 17:40:12.03 ID:0RHgwSo9
我慢強いことがステータスな時代だったのかな

939 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 18:29:47.65 ID:YbNQixlf
ちょっと鉄砲がかすっただけで陣地に逃げ帰るような臆病者はいらんのですよ

940 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 19:18:04.33 ID:h7uHFca7
信長なんか、鉄砲くらっても戦闘指揮取り続けたしな
謙信みたいに、弁当くってても喰らわない幸運児もいるが

ある時、堀田正盛が殿中を進んでいた

2012年12月30日 19:50

885 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/29(土) 22:42:14.80 ID:zgeUB0kr
ある時、堀田正盛が甥である喜多見久太夫を伴って殿中を進んでいた。

(…何やら臭うな)
御茶部屋の辺りに来たところで、久太夫は妙な匂いに気付いた。
(そうだ、これはまさしく煙草の匂い。法度を犯して煙草を吸っておる不届き者め、何奴か)
殿中においては火気の扱いについて細心の注意を払うことが大原則。煙草一つ吸うにしても所定の場においてのみと定められていた。
立ち止まって御茶部屋の様子を窺う。見ると少しばかり開いていた障子がすっと閉まった。どうやら吸っていた茶坊主がこちらを察したらしい。
しかし、少し気付くのが遅かった。仄かな紫煙が久太夫の鼻先をくすぐっていく。
「これは煙草ですな」
久太夫、先を進んでいる正盛に聞こえるように呟いた。正盛の歩みが止まる。
「煙草がいかが致したか」
「かような場所にて煙草の匂いがするとは解せぬことでありましょう」
正盛は少し鼻を動かしたようであったが、振り向きもせずにまた歩み出した。久太夫はそれに不満を持ち、追いつきながら語調を強めた。
「ご法度の煙草を何者か隠れて吸っておりますぞ」
「喜多見殿」
正盛が立ち止まり、久太夫に横顔を見せた。
「貴殿は目付役」
「…? いかにも左様にございますが」
「いつから鼻目付を仰せつかったかな」
それだけ言うと正盛、そのまま立ち去っていった。




887 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/29(土) 23:05:16.74 ID:6yE1bUAG
なんかよくわからん…
喫煙は喫煙で見つける担当者が決まってるのか?

888 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/29(土) 23:12:48.51 ID:me4PcMjE
目で見て取り締まる→目付
それ以外の五感→○目付
っていう洒落かな
違ったらごめん

889 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 00:46:30.17 ID:urpmWWbs
いい話なのか?

890 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 01:16:46.62 ID:sUh2TgPE
大名があまり些末なことに目くじら立てるなというお教えじゃないか。

891 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 07:39:08.74 ID:jGus6LDt
目付はおまえなんだから俺に頼らずお前がしかるべく処分しろよということじゃないかな

893 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 10:34:55.13 ID:gA08ZAGa
ただ臭い嗅ぐだけじゃなくて自分で注意しに行けよって意味じゃない?

久太夫が煙草に気付いた時に素直に注意しに行かずに
聞こえよがしに煙草の話を振ったから正盛をイラッとさせたんじゃないかと思う

894 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 10:37:03.92 ID:klPh3kjU
>>889
ここはちょっといい話スレだから。
いい話か悪い話かで言えばいい話じゃないか
2ミリくらい

895 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/30(日) 14:15:46.17 ID:Uv6WdMfA
人の上に立つ者はその程度で目くじら立てて犯罪者を量産するな、って事だと解釈したんだが、
この場合は大事な江戸城の防火に関する重要な規則だから見逃しちゃ拙いわな

897 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/31(月) 09:03:47.36 ID:GY2eF6zU
法度に関わらず軽輩が柳営で平然と喫煙出来るような雰囲気が有る事自体が、風紀、規律の乱れ。
すなわち目付の失態になるだろ。

898 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/31(月) 10:16:45.58 ID:E8W+Ja5q
キリシタンが出ると出したほうの責任になるので見なかった事にしよう、みたいなものか

899 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/31(月) 10:39:00.57 ID:hcZfLqjy
あってはならないこと→あってはならないのだからそもそもある訳ないという風潮

900 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/31(月) 12:16:48.33 ID:AJe1AVyK
堀田正盛も事なかれ主義の官僚に成り下がっていたのだろうか?
それとも、将軍の寵臣として出世した故の引け目もあったのか?

土井利勝の目付選抜法

2012年11月10日 19:18

344 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/09(金) 21:21:35.38 ID:cRRPWd/b
堀田加賀守正盛はだんだんに立身し、大身を仰せ付けられた頃、彼は土井利勝の屋敷に出向き、こう尋ねた

「小身の私が将軍家よりお取り立てして頂き、この様に大身の数に入り、家臣も多く召抱えることになりました。
そこでご相談なのですが、家臣を管理する目付役・横目役などを申し付けるべき人品は、どのような人柄の者が
然るべきだと考えていらっしゃるのでしょうか?
土井殿の賢慮をお伺いしたく、こちらへ参ったのです。」

この様にまめやかに尋ねた事に、土井利勝

「それは最初に、良きことに気が付きましたね。
役についての、人柄の吟味は尤もの事ですが、その中でも目付などに適した人品について、私にまで相談されるとは、
誠に奥ゆかしいことです。

あなたや私などは、将軍家のご威光のおかげを以って、方々へ饗応に招かれます。
その膳部は爽やかにして切り目正しく、季節折々の初物も食い甲斐があるように料理されて、
この料理が完成するまでの亭主の奔走はどれほどだっただろうか、などと考えている所に、
勝手より人が出てそっと『あの膾にはハエが止まっていました!あの刺身には蚊が止まりました!』などと
言ってきては、それ自体は何の意味もないことではあっても、聞いてしまってはどうしても気分がよくありません。

総じて、欠けた所のない人というのは稀です。ならばその人に適した分野を見立てて仕事に使うべきです。
酢や煎酒に蚊が入ったことまで、取り上げて尽く申し立てるような器量のものは、目付・横目には無用の人品です。

だからといって、砒素石や斑猫(どちらも毒薬)が堂々と入っているのを見逃してしまうような、
律儀過ぎる者も目付役には適しません。
と言うか、そんな者がもし本当にいたら、、それは毒石や斑猫と同じ有毒な存在です。
であれば、その人物の危険性をいち早く察知し、注進するような侍こそ、真の目付になるべき者です。

この大炊頭が家人に目付を申し付ける時は、例えば、人間の目は横に切れているのが天より与えられた姿であるが、
この目で物陰から覗いたり、目を眇めるなどして物を見ようとすれば、まっすぐに見るのとは違って
見損じもある。であれば、ただまっすぐに見たものを実として、途中に脇目をセず、向こうばかり見るのだと思えと、
そう申し付けています。」
と答えたのだという。
(武野燭談)

土井利勝の目付選抜法、というお話。





347 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/09(金) 22:57:21.58 ID:PMNMRWSA
>>344
土井さんはホント官僚の鑑だな

349 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/09(金) 23:19:30.89 ID:m9LGRbKG
>『あの膾にはハエが止まっていました!あの刺身には蚊が止まりました!」などと
>言ってきては

俺のことか…

350 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/09(金) 23:29:29.88 ID:FsTELhoz
毒をみのがすのが律儀ってのがよくわからん

351 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/09(金) 23:51:49.04 ID:khQPPpsy
人を疑う事を知らない人間性って意味じゃないか

352 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/10(土) 00:12:56.97 ID:77PFQ/KV
訳の問題もあるだろうけどこれが律儀と呼ばれる行為なら
律義者と呼ばれた方の評価が大分変わってくるな

353 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/10(土) 00:17:32.57 ID:ghAmbUb8
>>350
加減を知らないってことじゃないかな
弛める部分も大事だと言われると毒にも気付かないほどリラックスして、
引き締めてやれと言われたらチリひとつ落ちてたくらいで打首だと騒ぐような

354 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/10(土) 02:14:17.51 ID:YaJkWQ2/
つまり目付に適しているかは目付きを基準にしろ、と

てめーには見せてやんねー!!!

2012年01月12日 21:58

656 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 22:58:26.83 ID:47kWdoKz
てめーには見せてやんねー!!!


細川忠興が様々な珍しい茶器を持っていると聞いた老中堀田正盛は、
細川邸に使者を送り「御秘蔵の御道具を拝見したい」と伝えた。
忠興が承諾すると早速細川邸に向かった。
食事を振る舞われた後、忠興はなぜか武具を持って来て説明を始めた。
その後も次々と武具を持って来ては説明をする忠興に、
腹立たしく感じたが怒りを抑えて拝見した。
結局忠興は茶器を最後まで持ってくる事は無かった。
後日、正盛は使者を細川邸に送り、なぜ茶器を見せてくれなかったのか詰問した。
忠興は答えた。
「堀田殿が御道具を拝見したいと申したので、その通りにしたまでです。
武家にとって御道具とは武具の事です。
武具以外に何をお見せすることができましょうか?」

(『茶窓閑話』)




657 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 23:12:03.61 ID:ntA/7Gl6
これは正盛の言い方が悪かったとしか

658 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 23:12:56.35 ID:xOGyxNop
たぶん最初の使者の口上が徳川の権威を傘にきた感じで
不良が「お前ん家のねーちゃん美人なんだって?パンツ持って来いよ」
って言うような感じだったんだろうな
で、頭にきた三歳さんが母ちゃんのパンツ持ってったって感じ?

659 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 23:21:58.01 ID:QmOoNs8Q
忠興の場合、家中の女のことになると妻でなくても、
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-5968.html
な感じで殺しかねないから、女の例えでは不適当のような

660 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 23:32:31.86 ID:4HAbAiU3
>>656
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-1354.html
幽斎の逸話じゃなかったかなあと思って調べてみたらやっぱあったわ

定番ネタなのか、
どっちかが元ネタだとしたら氏郷みたいな有名所使ってる幽斎のほうが後っぽいな

661 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 00:42:59.09 ID:LLNJLeD+
兜の角飾りでワザと折れやすいように作ったとかと同じ部類じゃないのかな~
三斎さんの本質は文人より武人ってことなんじゃないのかな
まぁ、この場合は絶対ワザと武具を見せ続けたんだと思うけどねw

662 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 01:45:30.27 ID:N9ibkBPp
>>658の例えに噴いたw

663 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 09:48:47.79 ID:3SvKgewE
彦左とやってることとしては大して変わらんのに細川親子だと武士の心を忘れない風流人扱い

これが格差か

664 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 10:34:20.94 ID:SoNKXL2e
親子してやったとしたら面白いな
織部なら御道具を見せてくれと言われてどっちを見せるだろう?

665 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 11:36:26.27 ID:gBFBYdhA
それがしの一物もなかなかのものでしてなゲヒヒ…

666 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 20:17:02.03 ID:0KSc17VZ
どっかの漫画の織部なら茶器だろうな
で忠興が武具を見せ始めて恥ずかしい思いをする係

酒井忠世が将軍家光の許に伺候すると

2010年10月10日 00:00

601 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 16:47:10 ID:4D0c5eYL
ある日酒井忠世が将軍家光の許に伺候すると
堀田正盛が袴をしどけなくはいた姿でそそくさと飛び出し、去って行った。
その後妙にそわついた顔をした家光に用件を言上した時
忠世がふと書院棚を見るとそのころ流行っていた刑部梨地の印籠が置いてあった。

「あれはなんでございますか?」と忠世が尋ねると家光はただ顔を赤らめ「加賀が…」と答えるばかり。
忠世は「いかに寵愛の者でもかのような場所に印籠を置かせてはなりませぬ。時と場合というものがあります。」と
諫言した。




602 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 17:05:58 ID:fNcIZk/Y
アッー!

603 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 17:22:20 ID:DYF/lBoF
これまで陰嚢を魅せ合っていたのに、これまた印籠とは無粋なことを。

604 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 17:23:57 ID:Li3LeIDf
恐らく印籠とコウモン様を掛けた高度なメッセージ
酒井忠世が即座にソレを読み取ったよい話


605 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 17:53:16 ID:D9Mc9oLb
まったく家光様の性欲は底なしやで

606 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 18:02:07 ID:DuKdLLTC
*ただしイケメン稚児に限る

608 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 18:23:55 ID:UMsIq0T/
>>601
印籠には何が入ってたんだろう?
やっぱりすべりをよくするアブラとか?w

611 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 18:29:33 ID:fIDHaaL3
>>608
おくすり


612 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 19:04:41 ID:1XZGadip
>>608精力増強剤

目付にふさわしい人物像

2010年09月14日 00:00

44 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/09/13(月) 21:34:55 ID:aMAi1fCm
幕府の老中・堀田正盛土井利勝に目付にふさわしい人物像を質問した。

「そうですね…たとえば、あなたがさあご馳走を食べるぞという時に
『先ほどその汁に蝿が入ってました』なんて言う人は御家にとって
災いでしかありませんね。もっとも、毒が入っていると知りながら
伝えないような人は論外ですけどね(^^)」

そのように利勝は言ったと伝えられている。




47 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/09/13(月) 22:21:37 ID:AIz6Iu9+
>>44
涼しげな顔の利勝と一瞬返事が遅れる正盛の図を想像した