87 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17:00:04.47 ID:hEbo1ic+
大久保彦左衛門”誠の三河武士とは”良い話。
戦国の完璧超人”立花左近将監”こと宗茂を彦左衛門が嫌っていることは
世間周知の話であった。
酒の席でも度が過ぎると憤怒に駆られて
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4314.htmlと愚痴ることがあった。
さて、豊臣と徳川が手切れして、大阪冬の陣が始まる直前、彦左衛門の元に
大久保家と同じ三河安祥以来の譜代の旗本である、某家の孫が訪ねてきた。
孫と言っても齢三十に近い青年武士である。
彦左衛門は、大いに喜び武士を書院に通すと戦死した某家の祖父や父の武功を
語りだした。武士は、終わるのを待って、おもむろに懐から一通の封書を取り
出すと彦左衛門に差し出した。
「これは?」
「連判状にござる」
彦左衛門が封書を開けてみると十数名の旗本の血判が押された連判状が出てきた。
封書の内容に目を通すと以下のことが書かれていた。
「立花左近将監は、関ヶ原の折りに徳川家に謀反したにも関わらず、言葉巧みに
大御所様、将軍様に取り入り、寵愛を欲しいままにしてきた姦人である。あまつさえ
このたびの大阪との手切れに際して、密かに豊臣と通じ大御所様、将軍様を害せんと
の噂さえある。しかるに、このたび大御所様の御差配にて、将軍様の采配を預かると
のことである。我らは左近将監の真意を糺すべく詰問する所存、ご同意願いたい」
連判状を読み終わるや彦左衛門は、武士を大喝した。
「左近将監の首は何処にあるや!」
「く、首でござるか」
「左様、首じゃ。かかる姦物、詰問など手ぬるかろう。三河武士なら既に首にして
首桶持参で当家に来るものぞ。さ、首桶を見せよ」
「ご無体な。我ら、大久保様の血判を添えて左近将監を詰問する・・・・・・」
「この痴れ者がぁぁ!左近将監に不審があれば、その場を去らずに切り捨てるのが
誠の三河武士じゃ、上方侍のように詰問などと・・・・・・恥を知れ恥を!」
彦左衛門は、連判状を武士の目の前で破り捨てると続けた。
「そもそも、大御所様、将軍様の眼鏡にかなえばこそ、敵対した左近将監が大名に
再び取り立てられたのだ。天下を差配される御両所の人を見る器量に瑕瑾があるが
ごとき物言いは無礼千万!左近将監を詰問するは、大御所様、将軍様に謀反するも
同然。連判状など言語道断!疾く疾く立ち返って左近将監の首を持参せよ」
と武士を屋敷から追い出すと家来に愚痴った。
「三河武士の弓矢も衰えたものよ。左近将監がごときものが采配を預かるのも時の流れ
というものか」
大久保彦左衛門、情けない三河武士を説諭する良い話
88 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17:04:11.20 ID:yfwXSmmG
これを見ると三河出身でも若いころ苦労しないと三河武士になれないのか
89 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17:32:18.05 ID:cVBfUEk8
葉隠そのものな発想
90 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17:34:02.39 ID:lGRTwqw7
>>87
のちの妖怪首持ってこいである。
つーか完璧超人の首取ろうと思ったらどっかの謀将みたいに
武器をことごとく使用不能にしてかつ数百人動員しないと無理だろ。
91 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 17:51:20.24 ID:zO2N7317
ホント彦左はアレだな、めんどくさいじゃなくてただのうざったい奴だな
92 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18:14:46.54 ID:8parbAvw
彦左「おいテメーさっきからうるせえぞ『ブッ殺す』『ブッ殺す』ッてよォ~~」
「どういうつもりだてめー、そういう言葉はオレたち三河武士には無いんだぜ」
「そんな弱虫の使う言葉はよ……『ブッ殺す』…そんな言葉を使う必要がねーんだ」
「なぜなら、オレやオレたち三河武士は、その言葉を頭に思い浮かべた時に!」
「実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!」
「だから使った事がねェーッ」
「孫よ、オマエもそうなるよなァ~~~、三河武士なら…」
「わかるか?オレの言ってる事…え?『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!」
93 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18:33:29.90 ID:cVBfUEk8
鬼彦左に国会中継みせたら・・・恐ろしすぎる
94 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18:35:02.45 ID:B4WEzNzF
あの立花左近将監の処遇は認められぬ!納得いかぬ!
だが立花を認めた大御所様を疑うような事は許さん!
しかし大御所様が認めた立花が二心があるようなら斬れ!斬っちまえ!
斬る決断力も無いなら黙ってろ!若僧情けないわ!
…って事?
もうわけわかんね。
95 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 18:44:17.00 ID:cVBfUEk8
「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」
の大和魂が三河武士の上に発現すると彦左みたいになるんじゃね?
鈴木大拙的に言えば
96 名前:人間七七四年[] 投稿日:2011/06/12(日) 20:55:53.03 ID:72VfEWOQ
単なる、人事に対する愚痴と、弾劾裁判では話しが違う。
ましてや離反となるなら、一刻の猶予が命取りになるかもしれない。
ことの正否、もしくは成否は関係なく、全くの私心なければ武士たるもの命をかけろ。
結局は自分は安全なところにいて、他人の足を引っ張りたいだけなんだろ?
情けない奴だ。
って逸話だろ?
教育って時代に影響を受けて、常に生き死にを意識していた人間と、
そこまで意識はしない世代だと、若干の差が生まれてくる。
ゆとり教育とかいうけど、どの時代でも世代間のギャップはあって、
上の世代は下の世代を歯がゆく感じる。
こういった逸話を読むたびに、ゆとり教育がなくても、
にたような感じに育ったんだろうなって思う。
97 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 21:47:11.13 ID:preDo5sm
前半はともかく、後半は偏見もいいとこだ
一介の青年武士が十数人集まった位で大名の足引っ張れるわけないだろ
つか徳川家中ですらない相手の足引っ張ったって仕方ない
98 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 21:53:03.48 ID:PdqTeQ/J
ひとつ言うと立花宗茂は大名復帰する前には将軍直臣、即ち徳川家の旗本になっている。
99 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 22:16:19.35 ID:tUAqVqB3
>87
この話、連判状を破り捨てる=証拠隠滅してあるのが彦左の心遣いに見えるお。
戦の前にこんな紙がどこかの手に渡ればメンドクサイじゃ済まないもんねぇ。
100 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 22:29:35.87 ID:4luwmglz
いつもであればさくざがしかるところですがこの流れならば言える!
ひこざがしかる