592 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/02/10(金) 02:48:01.57 ID:2I4GYOmF
○ 浜松にて、鳥居金次郎と成瀬藤蔵は口論し、果たし合いをしようと約束した。
ところが、成瀬が「いや、明日の合戦で先を争って死ぬことこそしかるべきだ!」
と言い、三方ヶ原で両人は討死した。
この金次郎の子も金次郎といい、長久手で討死した。
○ 山県三郎兵衛(昌景)の与力・孕石源右衛門は小瘡<ほりめがさとも云>
を煩い、行歩は不自由で、殊のほか痛んだ。
三方ヶ原合戦の時、孕石は馬から下りることができず、下人に負われ槍場まで
参り、ひたと這い出て人より先へ行き、一番槍を合わせて、名乗りをあげた。
三郎兵衛はこれを見て乗り来ると、「孕石の一番槍を見たぞ!」と、言った。
その相手は小栗某と取り沙汰し仕ったが、成瀬藤蔵と鳥居金次郎の両人の内、
どちらかであるという。
――『武功雑記』
○ 浜松にて、鳥居金次郎と成瀬藤蔵は口論し、果たし合いをしようと約束した。
ところが、成瀬が「いや、明日の合戦で先を争って死ぬことこそしかるべきだ!」
と言い、三方ヶ原で両人は討死した。
この金次郎の子も金次郎といい、長久手で討死した。
○ 山県三郎兵衛(昌景)の与力・孕石源右衛門は小瘡<ほりめがさとも云>
を煩い、行歩は不自由で、殊のほか痛んだ。
三方ヶ原合戦の時、孕石は馬から下りることができず、下人に負われ槍場まで
参り、ひたと這い出て人より先へ行き、一番槍を合わせて、名乗りをあげた。
三郎兵衛はこれを見て乗り来ると、「孕石の一番槍を見たぞ!」と、言った。
その相手は小栗某と取り沙汰し仕ったが、成瀬藤蔵と鳥居金次郎の両人の内、
どちらかであるという。
――『武功雑記』
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