416 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/26(月) 19:41:34.05 ID:Fry+9SaN
小山田弥三郎(信有)の小山田家は、甲州郡内を信玄公の十一代前より下されて、都留郡に在城していた。
その仔細は、小山田の先祖は行人であり、またその頃、武田殿は御牢人されていて、武蔵国瀧山において
この行人に出会った。
「その方は何れの人か」
武田殿がそう尋ねると、聖は「甲州の者」と申した。そして武田殿が自身が牢人していることを
仰せになった時、この聖は「何にても、御奉公に走り廻りましょう。」と申した。
すると武田殿は
「甲州塩の山の後ろの大杉に、御旗・楯無を隠し置いている。これを取ってきてくれないか。」
と仰せになると、聖はいかにも潔くお請けを申し、急ぎ甲州へ参り御旗・楯無を取って帰り、
武田殿へ進上した。その時武田殿は彼に、「甲州を奪還するという本意が成れば、
都留郡をこの聖に下されるべき。」と約束した。
翌年、武田殿は御本意を遂げられ、かの聖に「小山田」を名乗らせ、都留郡を下され、
その上として「信」の字を下された。小山田家の由来はこの時より始まったのである。
『甲陽軍鑑』
この牢人していた武田殿って、十一代云々はともかく、武田信重の事ですかね
小山田弥三郎(信有)の小山田家は、甲州郡内を信玄公の十一代前より下されて、都留郡に在城していた。
その仔細は、小山田の先祖は行人であり、またその頃、武田殿は御牢人されていて、武蔵国瀧山において
この行人に出会った。
「その方は何れの人か」
武田殿がそう尋ねると、聖は「甲州の者」と申した。そして武田殿が自身が牢人していることを
仰せになった時、この聖は「何にても、御奉公に走り廻りましょう。」と申した。
すると武田殿は
「甲州塩の山の後ろの大杉に、御旗・楯無を隠し置いている。これを取ってきてくれないか。」
と仰せになると、聖はいかにも潔くお請けを申し、急ぎ甲州へ参り御旗・楯無を取って帰り、
武田殿へ進上した。その時武田殿は彼に、「甲州を奪還するという本意が成れば、
都留郡をこの聖に下されるべき。」と約束した。
翌年、武田殿は御本意を遂げられ、かの聖に「小山田」を名乗らせ、都留郡を下され、
その上として「信」の字を下された。小山田家の由来はこの時より始まったのである。
『甲陽軍鑑』
この牢人していた武田殿って、十一代云々はともかく、武田信重の事ですかね
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