未の年の正月、岡山に於いて物語された事である。
加藤左馬助(嘉明)殿は、常に動じない人であった。
(秀吉公が伏見に御座の時)殿中に於いて地震があった時も動じず、
また虎が朝鮮国より進上の時、虎の置かれていた大書院の縁を通る諸大名は、虎を恐れて
皆少し退くといった体であった。
山崎甲州(山崎家治カ)も気味悪く思われ、引き退こうとした時、左馬助殿を見ると、
彼は柱にもたれ、嘘眠りをして居られた。(柱ニモタレウソ子ムリテ被居)
これを見て、歯を食いしばって甲州も退かなかったと、甲州が光政様に物語されたという。
「烈公間話」
165 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/05/12(水) 15:40:33.86 ID:qwZOPA/Q
嘘眠り見抜かれてちょっと恥ずかしい
166 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/05/12(水) 23:41:50.58 ID:ipb/lOQ8
他人の失態を見るのは失礼だから眠ったフリをしたんだよ
167 名前:人間七七四年[] 投稿日:2021/05/14(金) 06:40:52.21 ID:Ra1/CEvj
この逸話、かれこれ4回くらいこのスレで出てるけど登場人物が加藤清正と加藤嘉明のバージョンもあったりするけど、出典によって内容が違うんだろうか?
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