山本神右衛門善忠は普段から

2014年12月12日 18:35

350 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/12(金) 13:28:45.59 ID:rJsgk9qO
山本神右衛門善忠は普段から、
「侍は人物を抱えるにかぎる。
どれほどお役に立つぞと心掛けていても、一人の武勇ではたかが知れている。
金は借りればどうにかなるが、人間はすぐには集まらない。
あらかじめ立派な人物を丁重に召し抱えておくほうがよい。
人を抱えるということは、自分だけが飯を食っていては出来ない。
同じ飯を分けて食べさせるなら、人もついてくる。」
と話していた。
それだから、
「神右衛門はその身の程にふさわしい家来を抱えている」
「神右衛門は己に過ぎた家来を多くもっている」
と、評判の高かったものだ。
神右衛門が取り立てた者には、直参になった侍、手明槍になった衆、など数多くいる。
組頭に任命されたときには、
「組の者については、神右衛門が気に入った者を新しく召し抱えよ」
とお言葉があり、別に扶持米までも下さった。
新しく取り立てられた者はみな、神右衛門の家来であった。
勝茂さまが十七夜・二十三夜・二十六夜の月を拝む行事をなされておられた頃には、
寺井の神水を使われておられたが、そのときは、
「神右衛門の組の者に申しつけるように。
あの者たちは海の深いところまで飛び込んで水を汲む者たちだ」
とのお言葉であった。
このようにお心をかけられていたので、神右衛門たちも常に精励したのだ 【葉隠】




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