沢庵壁書の事

2016年08月05日 19:43

936 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/08/05(金) 00:32:23.34 ID:4NC1gATx
沢庵壁書の事

沢庵の書いた壁書を、山村信州(良旺)が所持していたので写させてもらった。

「飯は何のために食うのか。ひもじさを止めるために食うのか。
ひもじい事がなければ食わなくてもよいものを。
さらば、さても、しかるに、添え物がなくては飯は食えぬと皆人のが言うのは僻事である。
ただただ、ひもじさを止める為のはかりごとである。
「役」のために食う飯ではない。
添え物がなくては飯が食えないというのは、まだ飢えが来ていないのだ。
飢えがこなかったら一生食わなくてもいい。
もし飢えがきたら、その時には酒のかすやあらぬかのような粗末なものでも嫌わない。
ましてや飯ならなおさらである。何の添え物がいるであろうか。
『食を受けることは薬を服するようにせよ』と仏も遺教されている。
衣類もまたこのようである。
人は衣食住の三つで一生を苦しむ。
このことを心に留めているので我は三つの苦しみが薄いのだ。

これは我の落書きに過ぎない。錬金法印が書けというので書いたのだ。」

元和の酉の冬に  宗彭

(耳袋)

バランスよく食べなきゃダメよ



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