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何とぞ悪事災難に遭わせてたまわれ

2017年12月20日 18:58

519 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/12/20(水) 05:23:10.68 ID:uRA/RJOj
岡本道加(清三郎)は元々、渡り奉公をしていた匹夫であった。この岡本はいつもこう言っていた

「私は常に神仏を神仏を信仰し、昼夜祈祷している。しかしその意趣は世間の者達とは
全く違える物だ。世の人々は皆、悪事災難に遭わぬよう、七難即滅七福即生の思いを成している。

私は、何とぞ悪事災難に遭わせてたまわれとだけ祈る。
何故なら、人の生死は限りあるものなのだから、悪事災難に遭って命を失ったとしてもそれは
定めである。
しかし命さえ全うするなら、悪事に遭い災難に遭って、心をもためし才も出して身のためとも致し、
武名をも挙げ功を顕すべ事である。

現在は天下静謐であるから、悪事災難を除いては何の働きをする場も無いではないか。」

(士談)


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