408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/03/02(水) 22:27:24.64 ID:ymgD2YIm
何の某とかいう者が、侍の娘を娶り子を三人産んだ。
しかし、侍は娘がその後に疱瘡にかかり見た目が悪くなったといって、娘の元から去ってしまった。
初めの時よりますます大切にするべき事だというのにと、人々は侍を見限った。
だがその指摘みたいに大切にされる事がかなわない女はあまたいる。
親がいるときに嫁としてもらったら、親が死んだ後に嫁の元から去るものではない。
また親の身の上が衰えたからといって去るものではない。
嫁が盛りを過ぎたからといって去るものでもない。
光悦の弟に宗智という者がいた。
京中で隠れない大正直者であったが、かの妻と離別した者と時々出会っていると妙秀が聞いて
「世に隠れない畜生と伴にいる者もまた畜生である。私の子ではない。」
と勘当した。これはあまりの事だと人々が申していると
「私もさように思いましたが、
我が一類が多いのでこのような義理に違う者もいるだろう
と思ったので見せしめにしました。」
と彼女は申した。
また本妻が年老いると夫婦仲が薄くなり気随放埓となり、成人した子供の思いにも恥じることなく、
本妻の心を痛めさせる義理を知らない男がいる、
との話を妙秀は聞くと、
「さような者とは必ず疎遠にするべきだ。義理を知らない者には必ず災難が来るものだ。」
と申していた。
(本阿弥行状記)
宗智さん、ちょっととばっちりのようなきがしないでもない
何の某とかいう者が、侍の娘を娶り子を三人産んだ。
しかし、侍は娘がその後に疱瘡にかかり見た目が悪くなったといって、娘の元から去ってしまった。
初めの時よりますます大切にするべき事だというのにと、人々は侍を見限った。
だがその指摘みたいに大切にされる事がかなわない女はあまたいる。
親がいるときに嫁としてもらったら、親が死んだ後に嫁の元から去るものではない。
また親の身の上が衰えたからといって去るものではない。
嫁が盛りを過ぎたからといって去るものでもない。
光悦の弟に宗智という者がいた。
京中で隠れない大正直者であったが、かの妻と離別した者と時々出会っていると妙秀が聞いて
「世に隠れない畜生と伴にいる者もまた畜生である。私の子ではない。」
と勘当した。これはあまりの事だと人々が申していると
「私もさように思いましたが、
我が一類が多いのでこのような義理に違う者もいるだろう
と思ったので見せしめにしました。」
と彼女は申した。
また本妻が年老いると夫婦仲が薄くなり気随放埓となり、成人した子供の思いにも恥じることなく、
本妻の心を痛めさせる義理を知らない男がいる、
との話を妙秀は聞くと、
「さような者とは必ず疎遠にするべきだ。義理を知らない者には必ず災難が来るものだ。」
と申していた。
(本阿弥行状記)
宗智さん、ちょっととばっちりのようなきがしないでもない
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