7 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 18:59:54.61 ID:LDkmCntm
(●∀゚) 「ヤバイと思ったが、欲望を抑え切れなかった」
慶長元年の秋のこと。
伏見の木幡山に築城を始めた秀吉に、政宗は大坂・伏見間を行き来する船として
長さ三十五間、朱塗りの御座船を造り献上した。
その翌日、政宗が登城すると、折りしも秀吉は朱糸の柄に銀拵の刀を抜いて、これを鑑賞している最中であった。
「これは信長公が惚れ込んでお集めになった備前長船光忠、二十五腰のうちの一振りじゃ、その方も拝見するか」
と政宗に手渡したので。押し頂いて拝見すると、
実に見事な蛙子丁子の刃紋である。
政宗がうっとりと見惚れていると、秀吉が声をかけた。
「どうじゃ、名刀であろう?欲しいか?」
「は!欲しゅうございますゆえ頂戴仕ります!ありがたき幸せ!」
やったぜ! )
メ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ヘ(●∀゚)ノ
≡ ( ┐ノ
:。; /
そう言い残すと政宗、そのまま光忠を持って一目散に逃げて行ってしまったのである。
これにはさすがの秀吉も苦笑して、そのまま遣わしたことにしたという。
もっともその翌日には
政宗と太閤殿下のハートフルな交流
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-6665.html
にあるように、泥棒呼ばわりされて追いかけられたようだが・・・・・・。
8 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:01:17.05 ID:LDkmCntm
かつて秀吉から秘蔵の光忠を【拝領】した政宗。
それから十数年の歳月が流れ・・・・・・・伊達屋敷に一人の若者が遊びに来た。
徳川の問題児、水戸の頼房である。
この素行不良の気がある若者に、
政宗は何か合い通じるものを感じたのか、秘蔵の光忠まで見せる歓待ぶりを見せ、
この刀がかつて信長公の差料であったこと、自分が秀吉公からまんまとせしめたこと、
政宗の手に帰してからは、唐金(青銅)の燭台の後ろに隠れた不届き者を、燭台ごと斬り伏せたので
「燭台切り光忠」と名付けたこと、などを得意げに語って聞かせたところが、
頼房もまたこの刀にすっかり魅了されてしまい、
「ぜひともこの燭台切り光忠を譲ってくだされ!」
と政宗に懇願した。
「いやいや、こればかりはお許しあれ」
と政宗が断っても、頼房はなかなか引き下がらない。
「くれ!」「やらぬ!」の押し問答がしばらく続いたのち
「かくなる上は・・・・・・御免!」
(♯●Д゚) 「ちょっ!駄目だって!」
俺もやったぜ! )
メ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ヘ( `∀´)ノ
≡ ( ┐ノ
:。; /
なんと頼房、光忠を持ってそのまま強引に逃走。
無理矢理自分のものにしてしまったのである。
皮肉にも、かつてやったことをやり返された格好になった政宗だが、
結局、燭台切り光忠はそのまま水戸家に伝来し、政宗も返せとは言わず、
そのまま長く水戸家の家宝として伝えられたということである。
『武庫刀纂』より
9 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:22:49.52 ID:7EtuaJjr
逸話のせいで武庫刀奪に見えた
10 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:27:03.79 ID:ZCDsaleY
弁慶みたく奪ってあつめる
11 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:31:14.01 ID:uaLXwsK6
俺も欲しくなってきたからちょっと行ってくるわ
12 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:37:08.99 ID:ZCDsaleY
武庫刀簒なら奪うことになるな
13 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:37:34.09 ID:oH3NDXZQ
流石は天下の副将軍たち
14 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 23:18:24.44 ID:vkKYEmy+
黄門はDQN揃いなんですか
15 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 23:58:52.71 ID:6yLzipxY
>>7
>と政宗に手渡したので。押し頂いて拝見すると、
久生十蘭もかくやと
16 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/11(水) 08:46:46.15 ID:Fim5UwcC
ここは無理を通せる、っていう空気読むのが上手い人いるよね
17 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/11(水) 12:21:13.01 ID:PsL9Tlh/
政宗と太閤殿下のハートフルな交流←ふざけてるにしても「盗まれた」って秀吉酷いなーと思ってたら
ガチで盗んでたんだ、あのヒト・・・。
(●∀゚) 「ヤバイと思ったが、欲望を抑え切れなかった」
慶長元年の秋のこと。
伏見の木幡山に築城を始めた秀吉に、政宗は大坂・伏見間を行き来する船として
長さ三十五間、朱塗りの御座船を造り献上した。
その翌日、政宗が登城すると、折りしも秀吉は朱糸の柄に銀拵の刀を抜いて、これを鑑賞している最中であった。
「これは信長公が惚れ込んでお集めになった備前長船光忠、二十五腰のうちの一振りじゃ、その方も拝見するか」
と政宗に手渡したので。押し頂いて拝見すると、
実に見事な蛙子丁子の刃紋である。
政宗がうっとりと見惚れていると、秀吉が声をかけた。
「どうじゃ、名刀であろう?欲しいか?」
「は!欲しゅうございますゆえ頂戴仕ります!ありがたき幸せ!」
やったぜ! )
メ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ヘ(●∀゚)ノ
≡ ( ┐ノ
:。; /
そう言い残すと政宗、そのまま光忠を持って一目散に逃げて行ってしまったのである。
これにはさすがの秀吉も苦笑して、そのまま遣わしたことにしたという。
もっともその翌日には
政宗と太閤殿下のハートフルな交流
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-6665.html
にあるように、泥棒呼ばわりされて追いかけられたようだが・・・・・・。
8 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:01:17.05 ID:LDkmCntm
かつて秀吉から秘蔵の光忠を【拝領】した政宗。
それから十数年の歳月が流れ・・・・・・・伊達屋敷に一人の若者が遊びに来た。
徳川の問題児、水戸の頼房である。
この素行不良の気がある若者に、
政宗は何か合い通じるものを感じたのか、秘蔵の光忠まで見せる歓待ぶりを見せ、
この刀がかつて信長公の差料であったこと、自分が秀吉公からまんまとせしめたこと、
政宗の手に帰してからは、唐金(青銅)の燭台の後ろに隠れた不届き者を、燭台ごと斬り伏せたので
「燭台切り光忠」と名付けたこと、などを得意げに語って聞かせたところが、
頼房もまたこの刀にすっかり魅了されてしまい、
「ぜひともこの燭台切り光忠を譲ってくだされ!」
と政宗に懇願した。
「いやいや、こればかりはお許しあれ」
と政宗が断っても、頼房はなかなか引き下がらない。
「くれ!」「やらぬ!」の押し問答がしばらく続いたのち
「かくなる上は・・・・・・御免!」
(♯●Д゚) 「ちょっ!駄目だって!」
俺もやったぜ! )
メ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ヘ( `∀´)ノ
≡ ( ┐ノ
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なんと頼房、光忠を持ってそのまま強引に逃走。
無理矢理自分のものにしてしまったのである。
皮肉にも、かつてやったことをやり返された格好になった政宗だが、
結局、燭台切り光忠はそのまま水戸家に伝来し、政宗も返せとは言わず、
そのまま長く水戸家の家宝として伝えられたということである。
『武庫刀纂』より
9 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:22:49.52 ID:7EtuaJjr
逸話のせいで武庫刀奪に見えた
10 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:27:03.79 ID:ZCDsaleY
弁慶みたく奪ってあつめる
11 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:31:14.01 ID:uaLXwsK6
俺も欲しくなってきたからちょっと行ってくるわ
12 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:37:08.99 ID:ZCDsaleY
武庫刀簒なら奪うことになるな
13 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 19:37:34.09 ID:oH3NDXZQ
流石は天下の副将軍たち
14 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 23:18:24.44 ID:vkKYEmy+
黄門はDQN揃いなんですか
15 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/10(火) 23:58:52.71 ID:6yLzipxY
>>7
>と政宗に手渡したので。押し頂いて拝見すると、
久生十蘭もかくやと
16 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/11(水) 08:46:46.15 ID:Fim5UwcC
ここは無理を通せる、っていう空気読むのが上手い人いるよね
17 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/12/11(水) 12:21:13.01 ID:PsL9Tlh/
政宗と太閤殿下のハートフルな交流←ふざけてるにしても「盗まれた」って秀吉酷いなーと思ってたら
ガチで盗んでたんだ、あのヒト・・・。
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