知恵伊豆のユーモア

2016年02月10日 18:51

128 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/02/09(火) 22:36:23.52 ID:eFlTnkWy
知恵伊豆のユーモア

承応から万治年間(1652-1659)にかけて長崎奉行を勤めた甲斐庄正述の妻は松平信綱の従姉妹(姪とも)であった。

そんな関係で、信綱と正述は親しかったので、二人はよく会っていたのだが、ある日の信綱邸での饗応で正述はふと思った。

「今出てきた芹焼き(芹を酢に煎じたもの)は焼いていないのに『焼き』というのはおかしくないか?『芹煎』とか言うべきだろう。」

それを聞いた信綱、
「焼いていないものを『焼き』というのが不審と言うが、あなた自身にもそんな不審なものがあるではないか。」

「??」

「あなたの頭の月代(さかやき)は誰が焼いているのですか?」

ここで正述、
「なるほど、自分にも焼かないのに焼くというところがあるのに、そこには思いが至りませんでした。」と納得。一同大笑い。

(御役人代々記)

いい話でも悪い話でもなさそうだけど、とりあえずこっちに。


ちなみに正述の孫の大森時長も長崎奉行として赴任し、享保の飢饉時に長崎の住民を飢餓から守ったということで非常に人気があるらしい。

(鈴木康子「長崎奉行 等身大の官僚群像」)



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