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語るに飾り無く

2021年01月07日 18:21

828 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/01/07(木) 17:15:47.53 ID:VGqIU3AW
ある時、古田大膳(重治)が青木民部少輔(一重)に向かって言った
「あなたは越前の真柄(隆基)を討ち取られたと聞きます。その時の様子を語って頂けないでしょうか。
私はそれを承りたく思います。」

これに対し青木は
「真柄という人物は、大剛大力の者であり、本来私などに討たれるような人物では有りませんでした。
しかし折ふしの仕合良くて、真柄が手負い、くたびれていた所に行き掛かって討ち取ったのです。
何の、様子と言うほどのこともありませんでした。」
と答えた。

これに、「語るに飾り無く仰られることだ」と、古田大膳を初め聞く人たちは皆感じ入ったという。

備前老人物語



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カスウの大兵

2019年08月17日 17:00

326 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/08/17(土) 16:26:55.11 ID:a03B31HY
姉川合戦の時、家康公に従い奉った青木民部(一重)は真柄(直隆)という兵の首を取った。

さる人(原注:能勢小十郎(頼隆)である)は民部に尋ねて「真柄を討ちなさったとも申す
し、または真柄の子(隆基)であったとも申しますが、どうなのですか」と問うた。

青木は答えて「カスウ(糟斑か。馬の毛色)なる大男と競り合った後、片岸で大男が後ろへ
落ちて行くのを押し付けて取った。カスウの大兵なので、人の子とは申し難き者だった」と
申されたのだという。(原注:子か親かは分からないが、子とは言い難い者だったと申され
たのだということである)

真柄という者は隠れ無き大兵で功の者という。

――『烈公間話』



真柄といった者は私めなどに

2016年06月03日 19:47

789 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/03(金) 04:34:00.77 ID:dq37fpmd
ある時、古田大膳(重治)は青木民部少輔(一重)に向かい、

「貴殿は越前の真柄(隆基)を討ちなさったと聞いている。その時の様子を語って
くださらぬか? 承りたく存じる」と、言いなさった。これに民部少輔は、

「真柄といった者は大剛大力の者で、私めなどに討たれるはずの者ではなかった。
ちょうど巡り合わせが良くて、真柄が手負いでくたびれていたところに行きかかり
討ったので、どんな様子ということもないのです」

と、答えなさった。「語るに飾りなくおっしゃることだ」と、大膳は殊の外感心され、
聞く人も皆感心したということである。

――『備前老人物語』