鏃をその場で抜かない場合は

2016年01月20日 19:18

993 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 03:55:31.01 ID:8QvfyOqv
朝鮮出兵の際、晋州の城攻めの折に、加藤清正の家来・矢木八右衛門
という者は、具足の綿噛に矢を射付けられた。

これを取って抜くと、矢柄だけが抜けて鏃は止まってしまった。しかし、
その場は差し迫っていたので、鏃をそのままにして城へ乗り込んだ。

さてその夜、矢木は陣屋へ帰って鏃を抜こうとしたが、肉に食い込んで
締まり、抜けなかった。そこで傷を足で踏み付けて鉄鋏を使い、ようやく
鏃を抜いたということである。

ある老功の者が言ったことには、「鏃をその場で抜かない場合は、肉に
食い込んで締まり、抜けないものだ」ということである。

――『常山紀談拾遺』



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