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伊予の身において誉れとすべし

2018年11月11日 16:24

497 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/11/11(日) 03:32:25.39 ID:KKOyQnSl
(姉川の戦いの直前)

終夜火を焚く敵方を見た織田信長は龍ヶ鼻本陣への敵襲を悟り味方の備定めをされた。毛利新助(良勝)を神君御陣
へ使者に遣わし「明日の合戦で信長は越前勢に向かう。徳川殿は浅井に向かいなされ。しかしながら、御勢は多くは

ないので、誰でも加勢を申し付けよう」との口上をした。神君は聞かれ「私がここに来た以上は水をも火をも避ける
わけにはいきません。朝倉・浅井のどちらでも受け取り申しましょう。しかし左様な打ち込みの合戦はまったく本意

ではありません。強敵と覚える一方を受け取り勝負を決します。浅井の8千を我が3千で戦うことは、人数において
不足なし。されども加勢を添えて下さるならば稲葉伊予(良通入道一鉄)を差し遣して下さい」との御返答であった。

新助は帰り、信長はこれを聞かれて「徳川殿は伊予に将略があるのを知られて加勢に望まれた。この事は伊予の身に
おいて誉れとすべし」と仰せられ、伊予守に加勢を命じられ、重ねて織田勢を13段に定められた。1番は坂井右近

(政尚)、2番は池田勝三郎(恒興)、3番は木下藤吉郎(秀吉)、4番は柴田修理亮(勝家)、5番は明智十兵衛
(光秀)、その他に中条将監(家忠)・簗田出羽守(広正)などを堂々整々として備え、また丹羽五郎左衛門長秀・

氏家常陸介卜全・伊賀伊賀守範秀(安藤守就)などは横山城の押手と定められた。徳川勢は酒井左衛門尉(忠次)と
石川伯耆守(数正)を先手になされ、松平甚太郎家忠・松井左近(松平康親)・大須賀五郎左衛門(康高)・高天神

の小笠原与八郎(信興)など総じて2千余騎を2陣となされ、中軍の御大将左右に榊原小平太(康政)・本多豊後守
(広孝)が備え、稲葉伊予守を後軍として都合6千余騎なり。

――『改正三河後風土記(東遷基業・岐阜記・武徳編年集成・四戦紀聞)』


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信長の人の目利き

2014年12月20日 17:31

411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/20(土) 01:47:51.53 ID:YjAWy6I4
野田福島の時は、美濃国の土岐殿の譜代筋である稲葉伊予守(一鉄)という侍を頼んで、信長の普代衆もこの伊予守の命令に従えと、
信長自筆の手紙を稲葉に与えた。
尾州の譜代衆は、以前に滅ぼした美濃国の者の采配に従うことは口惜しいと立腹するのももっとものことであった。
さて敵は大坂堺衆に、阿波・播磨からも加勢があった。
しかも敵は大将のいない寄合衆なので、普通とは異なっているという意見が出ていて、いつ仕掛けてくるかわからなかった。
信長の旗本は木幡山にいるので、いずれ大事になると用心して、
稲葉伊予守は陣の周りに堀をほり、柵をつくり、筵や薦を張って中の見えぬよう下知を出し、
篝火を焚いてはならぬ、夜回りの声を立ててはならぬと命令すれば、
信長譜代の大身衆は、陣で篝火をたかず、夜回りの声を立てず、そのうえ敵の大将は一向宗の坊主であるのに、
柵を作り、筵を張って用心するとはなんということだと稲葉伊予を大小上下ともに悪口を言っていた。
さて信長と比叡山と敵となり、また越前から軍勢が引き出てくるとの注進を聞いて、坂本での朝倉義景との対陣に懲りたのか、
野田福島の先鋒陣に飛脚を寄越しただけで、信長は早々に岐阜ヘ立ち退いた。
この知らせを聞いて、信長の先鋒衆が夜中に陣を引いた時、稲葉伊予守がさきに命じたことが良い判断であったので、
悪口を言っていたものはそれぞれ、稲葉伊予守を褒めた。
この時も、信長は若いが、良き大将であるので、人の目利きが優れていると、信玄公は家中でも褒めなさった。
(甲陽軍鑑)




「洪水見物」

2012年11月19日 19:51

416 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 12:45:14.65 ID:mYCjmfy1
稲葉一鉄が伊予守だった頃、軍糧奉行の助左衛門は亭を建てて閑暇の折には
そこで友人と一緒に楽しんでいた。

ある時、長く雨が降り続き洪水が田畑に溢れ亭の辺りに水が流れた。
これを聞きつけた助左衛門は「良い見物になる」と友人を連れて遊興にふけった。

雨はますます降り続き日々水が増していたので「洪水見物」と人は皆
助左衛門の亭にやって来て酒宴を催した。これを耳にした一鉄は驚愕した。

「兵糧は軍国の第一であるのに、それを掌る身分として作毛の豊凶に心を用いず、
田畑の冠水を楽しんで酒宴に及ぶとは言語道断。その罪は決して軽くない。
しかし、かの者はいつも正直だからこの一件のために見棄てるべきではないな。
それに不所存者に大切な役目を任せたのは私の過ちだった」

一鉄は自分を戒めて三日の間、酒肴を絶ち粗食ばかりを食して自らの過ちを
家臣に示した。また助左衛門には「助左衛門の一件は、その職分をわきまえなかったこと
不届きである」と五十日の閉門を申し付けた。これにはいずれの者も大いに畏服した。

――『良将言行録』




417 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 13:14:55.03 ID:u86furky
   /     /     /      /  /  / /
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             ビュー   ,.、 ,.、    /   /
    /    /       ∠二二、ヽ    / /
  /    /   /   (( ´・ω・`)) ちょっと田んぼの様子見てくるお
               / ~~ :~~~〈   /
       /    / ノ   : _,,..ゝ   /
    /    /     (,,..,)二i_,∠  /    /

418 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 13:16:27.36 ID:u86furky
______________________
  ロ   ◇     ロ   ◇     ロ   ◇     ロ
 (( ))  ◇     (( ))  ◇     (( ))  ◇     (( ))
  ロ  ◇      ロ  ◇      ロ  ◇      ロ
     ◇        ◇        ◇

   Λ∞Λ  Λ_Λ       Λ_Λ
   ( ´∀`)  ( ´∀`) (祭)  (・∀・ )
  / ヽ у 〉 /`___У__」つY   /) 〕〕 〕〕つ  洪水見物とは風流ですな
  l゚ |ニニニ|゚ ゚ |_|__|      ゚|_|| | |||
 △(__)_)  (__)_)      (__)_)

419 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 13:17:52.19 ID:u86furky
  ∧_∧
⊂(#・ω・)  兵糧は軍国の第一だろうになめとんのか!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!
       __
       \  \

420 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 14:25:04.34 ID:wY2zrM6X
讃岐の住民「美濃にあふれるぐらい降るならこっちに降ってくれよ」

422 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 19:34:04.72 ID:RbQCKCwP
>>416
不良学生に苦心する教師みたいだ

423 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 20:02:58.01 ID:5duFWdRW
もうどうにでもなーれって感じじゃないのかw

武辺咄と小姓鶴千代

2011年09月15日 22:16

617 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 19:55:52.69 ID:doU4rY8z
織田信長は、平時の夜には配下の猛将・勇士を招き、若い小姓や近習に、その武辺話を聞かせた。
ところが若者たちは昼間の疲れからか、しばらく話を聞くと居眠りを始める者、話を聞くこと自体を嫌がり、
「拙者、ちと所用を思い出しまして・・・」などと口実を設け、逃げる者がほとんどだった。

そんな中、鶴千代という小姓だけは、時間になると「待ってました」とばかりに信長や話し手の近くに座り、
話が深夜に及んでも、身を乗り出して熱心に武辺話に耳を傾けるばかりか、
「そ、それをどう致したのですかっ!?」とか「それは何ゆえ、そのような事になったのでしょう?」
と、話の先をしきりに催促した。

また、鶴千代は一回聞いた話を驚くほど良く覚えており、
「以前のお話と、つじつまが合いませぬな。なぜ違ってきたのでございましょう?」
などとツッコミを入れるので、かえって話し手が閉口させられ、やりにくい事この上なかった。

その夜の話し手・稲葉一鉄も、武辺話が終わって鶴千代らが退出した後、信長と顔を見合わせた。
「すまぬな、一鉄よ。どうも鶴千代だけは、おれも扱いかねるわ。」
「いや、しかし信長様。あの鶴千代、ただ者ではございませぬ。必ずや衆に優れた者となりましょうぞ。」
「うむ、おれもそう思う。あやつは目つきからして、尋常ではないわ。」


その後、武辺話の最中に居眠りをしていた者は、信長の近習の任を解かれ、出世することはなかった。
口実を設けて立ち去った者は暇を出され、親元へ帰された。

ひとり鶴千代は、信長の婿にまでなって出世を重ね、会津九十二万石の大大名にまで成り上がった。
すなわち、蒲生氏郷である。(藩鑑より)




618 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 20:18:17.73 ID:CIBVxVbA
ガモウうじさと

619 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 21:23:37.59 ID:Fc11k8N9
嫌味ったらしいのは子供の頃からなのか

620 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 21:26:21.77 ID:X9cJJGcw
最近読んだちょごろー先生の武将列伝で
物凄く絶賛されてたなガンモ 先生こういうのが好きなの?

621 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 21:31:29.99 ID:X2uopfih
グーグーガンモの元ネタである

622 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/15(木) 21:40:09.32 ID:O3B3TDip
そういや西美濃三人衆の中で一鉄だけ生き残ったんだな
そしてこういう脳筋DQNじゃない話しが残っていてち


627 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 15:57:47.64 ID:MBwsl8jj
>>617
人質なのに娘婿になるとかどんだけ優秀なんだよ
ま人質なのに跡継ぎ候補になった景虎さんには負けるが

628 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 16:15:16.89 ID:3DDRXnf4
>>627
信長の下に名門の子弟がたくさんいてその中で断トツの出世してるのでよほどの努力家なんだね

629 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 16:27:00.08 ID:DFSCORkZ
>>627
名門蘆名の後継者になった蘆名盛隆とか
今川一門の娘を娶った権現様とか
人質といってそこまで悪い扱いを受けるものでもなかったり。

630 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 17:42:03.95 ID:IdJp0cNs
将来の幹部候補としての側面もあるしね

633 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/17(土) 00:14:13.52 ID:/Qv2qDHD
>>617
「うむ、おれもそう思う。あやつは目つきからして、尋常ではないわ。」

殿いつの氏郷で再生された

森寺政右衛門忠勝「以後、ご自重あれ。」

2011年09月02日 22:04

392 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 00:32:59.02 ID:NkInj7FZ
出遅れた感もあるし、いい話か微妙だが引き続き池田勝入

池田恒興の家臣に、森寺政右衛門忠勝という男がいた。恒興の守役と言うべき藤左衛門秀勝の子であり、
若いころから恒興に仕え、伊木清兵衛忠次とともに恒興の両腕たる男であったが、「常山紀談」に
『優れたる荒者』と書かれるように武勇に優れ、そして荒々しい男だった。

ある日、恒興が政右衛門に徳利を見せた。「どうじゃ!備前焼の逸品だとか。稲葉一鉄にもらった物だ。」
徳利を見た政右衛門、一言「ニセモノですな。」
「何だと!?」
「今ごろ一鉄殿は、さぞかし笑っておりましょう。にっくき奴輩ですな。この徳利を一鉄殿の目の前で
割ってやったら、さぞかし痛快でしょうな。」
「そりゃそうだが、さすがに無礼だろ。というか、あの一鉄の前でそんな事、やれるモンならやってみろ。」

恒興の言葉を聞くが早いか、政右衛門は徳利を抱えて飛び出した。
「…いかん!アイツの気性では、本当にやりかねん!」

ようやく気づいた恒興だったが、時すでに遅し。屋敷の門前まで出てハラハラしながら待っていると、
政右衛門が五体満足で駆け戻って来た。「せ、政右衛門!お前、無事だったか!」
「おう、殿!これを御覧あれ!!」
政右衛門は懐から、首だけになった徳利を差し出した。
「やりやがったぁぁああ!!」

「使者と申して一鉄殿に対面し、縁側の柱に徳利を叩きつけて、木っ端微塵にしてやりましたわい。
『そやつを捕らえろ!!』と叫んだ一鉄殿の顔、殿にも見せてやりとうござるな。まあ、縁側に出ていた
おかげで、こうして逃げ延びて参りました。」
「な、何という事を……」

「殿が悪うござる。およそ人の主たる者、一言たりとも慎みあるべし。わしの発言は確かに無礼でしたが、
それを『やれるものならやってみろ』などと侍が言われれば、たとえ骨を刻まれようと、やらいでか!
今回、帰って来れたのも運が良かっただけ。以後、ご自重あれ。」




393 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 00:38:47.83 ID:qltNker9
悪い話の方が良い気もするがw

394 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 01:05:13.46 ID:L6/ZS2/d
主君の失言に対し身をもって諌めた…といえば良い話なんだろうけど
そもそも政右衛門の偽物指摘が発端だからなあw

395 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 01:53:04.32 ID:2wEtdf1N
殿の胃腸がマッハ

396 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 02:22:38.95 ID:dqmKRenL
>今回、帰って来れたのも運が良かっただけ。以後、ご自重あれ。

これ一瞬恒興の言葉かと思ったら、割った本人の言葉なのかよw

397 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 02:58:07.90 ID:wNbJCAQ6
正直、どの辺がいい話か分からない
>>394の解釈にしても、失言ってほどでもないと思うしなぁ…

398 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 05:36:09.56 ID:hSSto5aG
政右衛門の度胸がいい話

399 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 05:56:11.51 ID:+Xlvpj6r
で、本当に偽物だったのかな?

400 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 06:39:41.89 ID:obEJMzYV
>>392
めんどくせえええええええ

401 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 07:17:33.71 ID:Os8P/mhs
一鉄の反応からして本物だったような気がw