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穴沢外記のこと

2022年06月01日 15:03

483 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/05/31(火) 22:43:54.42 ID:IFhEYclx
朝野雑載」から穴沢外記(穴沢盛秀)のこと

穴沢外記は秀頼公の長刀の師であったが、大坂の陣の節、五月六日に傍輩に向かって
「我は明日討ち死にする存念である。ついては長刀で戦うべきか、槍で戦うべきか?」
傍輩「御辺は長刀の達人として世間に名高いのに、明日討ち死にというところで「長刀か槍か」とは、一向に合点がいかぬ」
穴沢「御辺の申さるることはもっともだ」
と翌七日、長刀を持って傍輩とともに出陣した。
ふたりいっしょに並んで敵と槍を合わせたが、穴沢の方はなんということもなく討たれて首を取られてしまった。
傍輩の方は敵に槍をつけ首を取って高名をなしたが、大坂城落城後、落人としてあちこちに隠れていたが、しばらくして大坂の陣の働きによって奉公にありついた。
そのものは穴沢について語って言うには
「穴沢が最後の戦いに長刀か槍かで悩んだこと、いまだに不審がはれぬ」
と申したそうだ。



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穴沢主殿助 薙刀を以て名を得る事

2022年06月01日 15:02

484 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/05/31(火) 22:53:53.38 ID:IFhEYclx
ついでに「武将感状記」の「穴沢主殿助 薙刀を以て名を得る事」

穴沢主殿助盛秀は、薙刀に名を得て、豊臣秀頼の師なり。
相手に竹槍を持たせ、二人前に立てて術を試みるに、危うげもなく必ず勝ちぬ。
大坂冬陣に上杉景勝の将、直江が兵士、折下外記とわたりあう。
折下は素槍、穴沢は薙刀なり。
穴沢薙刀のそりにかけて素槍をはね、飛び入りでこれを斬る。
(折下が)肩に傷つきながら槍を捨て引き組むところを、折下が従者多くあつまりて、穴沢ついに討たれたり。

「朝野雑載」の方はおそらく穴沢を討った折下外記と名乗りを混同している。

http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-10626.html
坂田五郎左衛門、穴沢左近と勝負之こと 付異聞

前に出ていた甲子夜話のこの話では穴沢の死について他にも異説が二つ

ついでに寛永年間に家光の御前で行われたとされる寛永御前試合には穴沢主殿助も出ているようだが、魔界転生でもしたのかな