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異郷の地にて

2018年04月19日 18:27

680 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/04/19(木) 13:12:40.81 ID:vWQ9chld
異郷の地にて

安房里見家九代目当主、里見忠義は突然先祖代々の地を離れることとなった。
大久保忠隣の失脚への連座、城郭の無断改築や浪人召抱えの咎とされる。
転封先の伯耆国倉吉で失意の日々を送る忠義は神仏にもすがる思いであったのだろうか、
山田八幡宮へ以下の棟札を奉納している。


社殿の倒壊と言うのは全く思いがけず、不思議なことです。
安房一国の太守であったのに、徳川の御威光によって
西国の地に住む私の命運もまた奇妙と言えるでしょう。

里見は代々、神社仏閣の建立復興に尽力してきましたが、
世の中の移り変わりによって今では斜陽の日々を送っております。
しかしながら、太陽や月が大地に墜ちでもしない限り、必ず東の空から明日はやって来るのです。
領主の立場は奪われてしまいましたが、どんなに時を経ても里見代々の気風が
安房の人々の心に残ることは明らかでしょう。

この度は梁や柱、どんな小さな部分にも
領主・領民の楽しみ、子孫の繁栄、国家の安寧、神仏への信心不滅の願いを込めて
八幡神社を建立させました。
君主というものは忠孝・武運の道を以て朋友と付き合い、仁義礼智信の五つの徳を専ら行い、
剣を握って悪魔どもを打ち払ってこそ功徳が積まれ、天を輝かし地を照らすと言います。
それらを心がけつつ、君臣皆が世の平和を誇り、罪は消え、神仏の教えが子々孫々に伝えられ、
国家が安泰であることを願います。


安房の地を懐かしみ徳川の仕打ちを嘆きつつも、旧領復帰の望みを失っていない忠義の心情が残されている。
しかしこの翌年、与えられていた僅かながらの知行も召上げとなり、
やがて病床に就いた忠義は郷里の土を踏むことなくこの世を去った。
享年二十七歳であった。



681 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/04/19(木) 14:41:35.60 ID:iLYECfx3
おめでたい頭してんな忠義
つーか奇妙とか言ってるけど政争に巻き込まれた自覚すらないのかよ…
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