人が功を争おうとするのは悪いことだ。

2016年12月31日 20:36

478 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/12/30(金) 20:07:05.94 ID:n4CSvgAi
 阿部伊代守(正次?でも彼は備中守)の家中の下宮理右衛門という者が、
大坂陣の時に敵を組み伏せ、ついに首を取ろうという時に理右衛門の朋輩が来て
敵の足を刀で一度切りつけてから、
「理右衛門、相打ちだぞ」
と念のために言った。
理右衛門は
「心得た、この敵はお前に取らせよう」
と言って、そのまま敵中にかけ入ってかせぎ敵一人を突っ伏して首を取ったという。
智有り勇有り義が備わる理右衛門かな、と多くの人は感じたそうだ。

 高麗陣の時、小西摂津守(行長)がとりわけ乱取を制したのいうのももっともな事である。
乱取は討ち捨てだと定めた事もある。郡中の乱取りは互いに功名を争い、無益な働きも出てくるものだ。人が功を争おうとするのは悪いことだ。


『武士としては』



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人々はみな自分の悪を忘れて

2016年07月23日 07:53

970 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/23(土) 04:23:28.57 ID:2iesiE+O
徳川秀忠の仰せによると、「人はただ我が身が他人より劣っていると
知って、諸事を慎むべきである。

愚人は蛤の貝の片一方を持ってその対を探し求めている時に、合わな
ければ、たちまち怒って持っている貝を捨てる。先程から持っている
貝が劣っているわけでもない。自身の心の仕業である。

人々はみな自分の悪を忘れて、友を恨み嫉むのだ」とのことであった。

この物語りは、阿部備中守(正次)が聞き覚えていたものである。

――『武功雑記』