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鳥井源八郎、先登の意味を語る

2015年10月13日 18:30

826 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/10/12(月) 20:43:51.75 ID:wJaxz/3Y
鳥井源八郎、先登の意味を語る

豊臣勢が北条方の山中城を攻めた際、木村常陸守(重茲)の配下鳥井源八郎が先駆けの末に城に一番に取り付き、名乗りをあげた。
(長谷川秀一の配下)磯野平三郎もこれに続いたが、鳥井に向かって
 「お前は首取り源八なんて大層な名前で呼ばれているが、田舎育ちのせいで武功の稼ぎ方が分かってないな。せっかく味方が怯んでついてこない中、
名乗りをあげては我も我もと皆が続いて武功を一人占めできなくなるではないか!
  物の道理もわからんのか」と笑っていた。

 「平三郎殿は一廉の人物だと聞いていたがそうでもないようだ。他の者が後れをとっているのなら猶更声高に名乗りを挙げ、皆の心を奮い立たせるべきだ。
  人の役に立つことこそ武士の本懐で、一人高名を追い求めるのは小事というものだ」
と鳥井が答えると、磯野は返す言葉がなかったそうな。





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