伊達と立花の婚姻にまつわる小田部土佐の話・第三段

2013年01月03日 19:55

959 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/01/03(木) 13:50:59.88 ID:YKkDA4De
伊達と立花の婚姻にまつわる小田部土佐の話・第三段

まとめには伊達家の嫌がらせと小田部統房の話があるが、また一つ違う逸話を。

筑前立花家の家臣・小田部土佐は、娘を輿入れした忠宗の慰みの為、奥州への出向を乞われた。

道中つつがなく仙台へ到着し、いざ謁見とうことになったが、その衣服は粗末で
(童子格子の木綿織は綿の厚い夜着のようで、太くてもっさりした丸ぐけの帯に三尺あまりの
大刀を帯びていた)まるで夜盗が迷って出たような無作法さであった。

忠宗はかの奇人ぶりを知った上で到来を待ちわびていたので、取次役に命じてそのまま居間へ通させた。
小田部は面前にずいとまかり出ると、一言の挨拶もせず立ちはだかり、狂人のように振る舞った。

忠宗はさすがにムッとして何故そのように無礼なるやを詰問する。
曰く、「私は伊達様に臣従するつもりはありません。伊達様はひとたび私を見たいとの仰せであると
聞き及んでおりますので、普段の私を見せようと思ったまでのことです」

忠宗は我が意にかないたりと満足し、後日改めての謁見を許した。

その後日、衣服を整え、厳然なる装いにて現れた小田部に対し忠宗はいくつか問答した。
小田部は当世の趣味に走る者は混雑の士です、真の士は柳川藩において自分ともう一人しかいませんなどと、
時代錯誤の割に堂々とした答弁を繰り返す。
その様を見て忠宗は時折吹き出しつつも、彼の才を認め、一旦別室に引かせて休息を許した。

そして家臣を呼ぶとひそかに「聞きしにまさる曲者じゃ。これからあやつに取らす膳には
大ダコの丸煮を出してやれ。困惑する様を見てやろう。包丁は一切入れるなよ」と命じた。

饗応の準備が整うと小田部を呼んで膳につかせ、でんと茹で上がった大ダコを披露した。
小田部は「やや、これはそれがしの大好物。気を使っていただき恐悦千万、誠に結構、過分過分」などと
連呼しながら蛸の頭をむんずと掴むと懐中を探り、小刀で小切れにして平然と食らった。
忠宗他近侍の衆は「苦しめ難き曲者なり」と感心してしまった。

我が儘な大身の暇つぶしに付き合ってあげるいい話。




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さて中身は・・・・・・

2012年08月12日 20:50

39 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 14:10:08.06 ID:H3sHZBmV
伊達家の嫌がらせに機転を利かせて対処した立花家家臣・小田部土佐守統房を覚えているだろうか。
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3922.html
嫁入り道具の入った長持を中身を取り出して片っ端から叩き壊し
すべて立花屋敷に運び入れることを成功させた男である。
伊達家と立花家(というか小田部個人)との間にはまた違う話が残っている。

小田部土佐守は非常に長い刀を佩いていたらしい。
どれくらい長かったかというと、鞘の先に車を付けて歩いていたとか。
(『キテレツ大百科』のコロ助みたいな感じか)
ある日、小田部は主君の命によって伊達屋敷を訪れたことがあった。
ある伊達家家臣が、小田部が長い刀をコロコロと転がして歩いているのを見つけ、
「あんな長い刀は見かけ倒しに違いない。実際中に刀なんて入ってねえんじゃねえの?」
ということで、鞘の先を割って見せて小田部に恥をかかせようとした。
どういう手を使ったかは不明だがその家臣の企みにより鞘の先を壊すことに成功。

40 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 14:12:49.63 ID:H3sHZBmV
さて中身は・・・・・・

あった。

ちゃんと入っていた。
割れた鞘の先から長い刀の先端がはっきりと見てとれたのである。
小田部は鞘を壊されたことに気が付いていたが、
素知らぬ顔で伊達家の屋敷をあちこち歩き回ったため、
屋敷の廊下は傷だらけ、畳はズタズタに。
しかし伊達家側は何も言えなかった。そう仕向けたのはこちらの方からだし、
小田部の室は宗茂の妹、一門衆レベルの重臣だったからだ。
伊達家にとっては悪い話だが、小田部土佐と立花家にとっては
度重なる嫌がらせから難を乗り切り、家格とプライドを守った良い話。
たぶんだけど、先の嫁入り話とセットの逸話なんじゃないかと思う。




41 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 14:19:30.97 ID:bBm4N04W
>>40
これは……いい話か?
嫁入りの話とセットならこういうのは拙い気がするが

42 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 14:39:11.22 ID:GrvMTl4U
まあ意趣返しだから戦国時代的には天晴れちょっといい話なんじゃないかな
鞘を自分で改良して突き出た刃先で他家の畳をザクザクしてたら
その場でなにをされても仕方がないDQNだがw


43 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 15:30:16.35 ID:oP0hGDuB
実際に抜いて見せて斬りまくってみせればさらに良かった

44 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 16:00:40.75 ID:VBE/hqIi
伊達家中に止める奴・・・なんかいないか

45 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 16:16:49.67 ID:0fNYdcsx
思いついたことはやってみずにはいられない家風が染み付いておる

46 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 16:52:22.23 ID:HG+OBwUg
信長も長い刀の鞘先に車輪つけてたと聞いた
やっぱり普通の感覚からすれば異様に見えたかもね

47 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 16:53:36.55 ID:2TTNSwp+
十字架の根本に車輪がついてればイエスも楽に運べただろうに…

48 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 16:59:01.59 ID:CGsHZW8X
見せしめとしての刑罰台無しw

49 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 18:33:06.22 ID:VBE/hqIi
ん?じゃあ伊達家中に志村さんがいればまーくんも自重するのか?

65 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 06:25:47.36 ID:egYsOZ3a
刀の先を引きずって歩いたって事か?
そのうち刀の方がだめになりそうな気がする

66 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 07:17:25.65 ID:hLMALppK
>>65
鞘壊されたのに気づいてるし、引きずったのは当て付けで歩いた伊達の屋敷内だけじゃない?


67 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 11:17:34.74 ID:SUcMwVGz
でも引き摺って歩くしかないんだろな。
刀の先を上げるには柄を押し下げる必要があるけど、
それって「刀を抜くぞ!」ていう威嚇にもなるしな。

68 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 12:20:18.57 ID:7X34yFFk
担げば・・・鴨居が切れるな

69 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 17:52:58.79 ID:JdKNEOUi
横にして持ったら・・・門から出られないな

伊達忠宗の娘・鍋姫、立花家に嫁入る

2010年03月29日 00:10

707 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 02:24:02 ID:H7TWCK+4
上の方で立花家の話と伊達家の話が丁度並んでたんで思い出した話。
つっても、最近出た本に載ってたやつなんで既に読んだ人多かったらゴメン。


寛永20年。伊達忠宗・・例のDQNの人の息子であり、このスレ的には「親父の借金を
果敢に踏み倒した人」であり、父に比べるとどうしても今ひとつ地味な普通人という
印象になってしまう彼の元に、将軍家光のお声掛かりで縁談が舞い込んだ。

「立花さんとこと、縁組みしない?」

宗茂の後を継いで柳河藩2代藩主となった立花忠茂に、忠宗の娘・鍋姫をめあわせようとの話である。
ナイスガイ宗茂には、政宗存命の頃に(政宗が)先の将軍秀忠を自ら供応した折に、毒味を
する・しないで内藤外記と大ゲンカになったのをとりなしてもらったなどという出来事もあり、
(政宗が)世話になったと言えなくもないが、しかし、忠宗はこの縁談が気に入らなかった。

(あ゛? 62万石の我が伊達家が、11万石とかそこらの立花家と縁組み? あ゛?
 つーか、なんでウチの可愛い鍋ちゃんを、三十路男の後妻にくれてやらなきゃいかんの、あ゛?)

大藩と小藩の格差、それに加えて愛娘を後添えとして嫁がせるということが、忠宗には我慢ならなかった。
だが、何といっても将軍御自ら推薦の縁談である。忠宗の意向がどうであれ断るという選択肢はない。
忠宗はぐっと不満をこらえ、承諾した。しかし押さえ込まれた不満は心の奥底で燻り、ついに
彼の身体に眠るDQNの魂に引火した(多分)。何かに覚醒してしまう忠宗。

「フーン!! おだづなよオメー! もーごしゃいだがらなー!?
 嫁入り道具に長持を300棹用意せよ! 中身は何でもいい! 1棹に1コづつ入れて
 とにかく300棹の花嫁道具を仕立てろ! 立花の小っせー屋敷を長持で埋めつくしてやれ!
 きっと入りきれなくて恥かくぞあいつらザマー見ろ!!! 」

「ラジャー!! 」

そして一丸となって立花家に嫌がらせをすべく着々と準備を進めてしまう伊達家家来衆。



さて婚礼も近づき、花嫁の支度などを嫁ぎ先に搬入する日が来た。
立花家上屋敷でこの行事を全て取り仕切っていた小田部土佐の元に、大慌ての家来の報告が届く。

「大変です! 花嫁道具の行列の物量が半端ないです!! 行列の人数をざっと数えただけでも、
 侍20人、人足500~600人はいます! 」

この時の行列の先頭から最後尾まで1,74kmあったという。
しかし小田部土佐、流石は立花家に仕える男。動じない。

「うむ・・500人から600人とあれば、長持が300ほどはある計算か。伊達め、この手狭な屋敷に
 入りきらないことを見越して、恥をかかせようという魂胆だな。しかしそうはさせん。
 急ぎ人足を集めよ! 城下の商人衆でもよい、とにかく力の強い者を呼び集めるのだ!! 」

行列が屋敷に達すると、小田部土佐の元、花嫁道具の流れるような開封作業が始まった。
つまり、長持が届く端から中身を取り出して広縁に並べ、長持はの方はそのまま
招集した人足に担がせて広い下屋敷の方へと運び出してしまうのだ。
こうして、立花家はつつがなく花嫁道具の受け入れを完了し、忠宗の嫌がらせ作戦は水泡に帰した。

なお、婚姻の主役である忠茂と鍋姫の2人は、結婚当時の周囲の思惑とは無関係に
仲睦まじい夫婦になったようで、多くの子を成して天寿を全うした。
ちなみに立花家の方もこの縁談、当初気乗り薄だった模様 →ttp://www.muneshige.com/column/04.html




708 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 02:36:16 ID:CuotIvt1
>>707
さすがにDQNの血は隠せなかったか…
しかし伊達と親戚になったばっかりに騒動にも巻き込まれるなんてついてないよな

709 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 02:58:58 ID:SZNNhWWz
鍋姫は忠宗唯一の娘で母親は池田輝政の娘、つまり家康の孫だから、
最低でも松平一門には嫁がせたかったんじゃないかね

710 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 03:04:41 ID:XFJJ1Lmc
>>684
この話はこの話で、広門さんはなんだかんだで旧領奪回してるよな。
まあ、関ヶ原で改易喰らって加藤清正に仕えてるから云々。

711 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 07:06:34 ID:4rM1S67q
家光は「宗茂の爺さんの甥っ子と政宗の爺さんの孫娘掛け合わせたらテラヤバスwww」ぐらいの気持ちでやってそうだから困る

712 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 09:09:53 ID:jwAipzf0
大名で遊ぶなw

713 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 09:47:47 ID:SZNNhWWz
家光自身が、家康の息子と信長の姪っ子かけ合わせたらテラヤバスな存在だからな

715 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 11:24:12 ID:9UbQpMoP
ダビスタの配合理論みたいだなw

717 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 12:34:50 ID:CSTZkbJC
>>707
なんか立花って家中総出で伊達キラーなんだなって思った

718 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:00:05 ID:CuotIvt1
>>717
っていうか小藩だからって舐めてんじゃねえよって気概があったってことでは

720 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:12:51 ID:hea7/9h4
>707 >>712-713
公方さまの~あんまし~空気が読めない話、かね。

 小田部さんの機転もあり、滞り無く輿入れできてようござったw

721 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:21:07 ID:BhOwVY3W
>>707
私の記憶が正しければ、後の伊達騒動の時立花さんちは「だって親戚だし」という理由で
めちゃくちゃ苦労させられてたような…

723 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:38:03 ID:DpZukUDh
時系列うろ覚えだけど忠宗は後西天皇の義理の伯父にあたるんだよね
娘まで厄介なとこへ嫁がせてたまるかという幕府側の先手打った話?

724 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:20:43 ID:CuotIvt1
>>721
伊達さんは次代になっても他所の人間に迷惑をかける人たちなんだなぁ・・・

726 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 15:32:40 ID:Omu6oKV7
>>724
次代だけで済んでりゃよかったんだけどな・・・

752 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 22:29:39 ID:lgw+/6O2
>>707
muneshige.com!


.jpも,orgも空いてるのになんでcommercialを…。

753 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 22:34:27 ID:0fhI/PCb
あるいはグルジアの.geでmuneshi.geとか

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