大宮伊治「禍福はあざなえる縄のごとし」

2010年05月03日 00:00

512 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 20:00:24 ID:2gsSwPlG
「禍福はあざなえる縄のごとし」

大宮伊治は金に困っていた。
元々中級公家なのでそれほど裕福でも無い上に、ライバルの壬生家とのポスト争いに負けて
官職を独占できなくなったのだ。
そんなところに一発逆転のとんでもない幸運が舞い込んだ。彼の娘が西国の王とも言える
大内義隆の嫡男を産んだのである。
本来、義隆には万里小路家から迎えた正室があった。伊治の娘など、格が違いすぎるので広橋兼秀の養女として、
兼秀の実娘のおまけとして嫁いだのである。
が、その娘が寵愛されて世継ぎの母となったのだ。つまり伊治は大内の外祖父となったのである。
この時代、公家が羽振りの良い武家を頼るのは珍しくも無い。まして伊治は別格のポジションだ。
遠慮なく何度も山口に下向しては贅沢三昧を楽しんだ。
山口には他にも流れてきた公家がたくさんいたが、例え家格が上でも山口では伊治のご機嫌を損ねることは出来ない。
伊治、まさにこの世の春であった。

が、陶の謀反に巻き込まれ、あっさりと殺されてしまうのであった。




スポンサーサイト