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長持ちアサガオ

2016年01月13日 22:41

184 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/12(火) 20:11:24.02 ID:nH5mbrsG
お万の方。紀州家頼宣(家康10男)を生み、水戸家頼房(家康11男)を生む

頼宣。のちに南龍公と呼ばれる、紀州家の暴れん坊殿様も、
まだ子供のころは、無邪気な少年であった
ある日、遠乗りに出かけたら、アサガオが昼過ぎになっても咲いている
珍しいや、と取って、母親(お万の方)あての手紙に添えて送った

しばらくして、母から返事が来る
「長持ちアサガオなんて珍しいものをありがとう。
花の寿命も、人の寿命も、同じね
もとが短くったって、
適切な管理がハマれば、このように長生きするのよ
この現象は、しっかり肝に銘じておきなさい
家中や国家のマネジメントだって、同じことなんだから
適切にケアすれば長持ちで問題なく続くのよ」
……母親は(一応)喜んでくれたようである
個人の修身=国家運営。論語ですな
けっこう教育ママさん

頼宣「朝間の花、午を過ぎて猶ほ栄ゆ。一粲に供する所以なり」
お万「朝花の贈りもの、奇観喜ぶべし。抑も人寿も猶ほ此の花のごとし。
苟しくも其の養を得ば、短き者も亦た之をして長からしむべきなり。
之を勉めよ之を勉めよ。即ち家国を養ふも、亦た唯だ此の心にて之を視ば、
国祚何ぞ長久ならざるを患へんや」



186 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/13(水) 09:17:42.59 ID:x5ZvWWHA
>>184 既出があった
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-category-1097.html
昨日の身延山話は、別人あつかいになってる
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-category-1838.html
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「この母にして……」

2010年05月15日 00:02

934 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 20:08:52 ID:ufwJm/+3
「この母にして……」

このスレでも何かと話題の初代紀州藩主頼宣さんの少年時代の話。
昼になってもまだ朝顔が咲いているのを見つけ、母・お万の方に手紙と一緒に贈った。

頼宣「朝顔が昼になってもまだこんなに元気に咲いてますよ。どうぞ御覧になって下さい」

これに対するお万の返事は……

お万「朝顔の贈りもの、ありがとうね。人間もこの花のようなもの。的確な養生をすれば短い生命も長くなるというものです。
   これを忘れないように。家や国というものも、この心で見れば長久を保つことが出来るのですよ」

朝顔一つでも家や国家についての説教に変えてしまう。これが賢母というものであろうか。
こんな母からどうしてあんなにヤンチャな子が……と思ったら、彼女自身がとんでもないことをやっていた。
小田原の陣。上総勝浦城主正木左近大夫頼忠の娘であった彼女は、落城の際に海に面した50m近い
断崖絶壁に布を垂らして、それを伝って海上脱出に成功したのだという。しかも弟や母を背負って……当時14歳。
(10歳説もある)
単純に15階位のマンションから布を伝って脱出するようなものだ。
史実としては辻褄が合わない点も色々あるが、現在でもそこは観光名所であり、この伝説が掲示されている。
色んな意味で、戦国の女はやっぱりすごい。