井深茂右衛門の策

2010年05月26日 00:04

254 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 21:55:52 ID:nabULUC5
織田信長の死後、滝川一益は混乱に乗じた小田原北条家からの強襲を受け、神流川の戦いで一敗地に塗れた。
一益は上方へ退去することになったが、その際に傘下の土豪たちから取った人質を返還し、賞賛を浴びた。

「……が、我ら保科家は、嫡男の正光が一益に付き従ったまま、ここ諏訪の十王堂に至る、と。
このまま上方までついて行っても、寄騎をだいぶ失った滝川には期待できん。正光を取り戻し逃げねばなるまい。
だが、正光と我らは切り離され、正光は御堂の中、我らは外じゃ。どうする?」

タメ息をつく保科正直に、
「なーに、わしに考えがあり申す!」声を上げたのは、正直の家臣・井深茂右衛門だった。


夜、一益配下の番兵が見回りをしていると、怪しい火の手が上がるのが見えた。「な、何事じゃ!?」
驚いて番兵が火元に駆けつけると、茂右衛門がバリバリと御堂の板壁を引っぺがして燃やし、天を焦がしていた。
「おおーい!何をしておるんじゃ、お主はー!!」

「あァん?わしら陪臣はなぁ、ロクに兵糧も薪も与えられずに、ここまでお前さん方について来たんじゃ。
ようやくこの辺の百姓から残り物をもらい、こうしてムリヤリ焚き火を作って、湯を沸かし汁など作ろうという所よ。
文句があるなら、マトモな飯と薪を持って来いや!!」

「わ、分かった!今回は見逃す。あまりムチャを仕出かすなよ?」釘だけ刺して、番兵は立ち去った。
「……行ったか?」「ああ、行ったぞ!」「よし、今のうちだ。板を剥がして開けた穴から、若様を連れ出せ!」

まんまと若殿・正光を連れ出した茂右衛門一行は、正直と合流して十王堂を逃げ出した。
その後、徳川に通じた保科家は、正光の養子に秀忠の庶子を向かえ、会津松平家として天下に冠たる雄藩となる。

茂右衛門一族も、会津藩の重臣として栄えた。その子孫・井深基は戊辰戦争を生き延び、さらにその孫は、
戦後に東京で小さな電気店を始めた。彼は、先祖譲りの度胸と機転で生き馬の目を抜く業界を渡り歩き、
吹けば飛ぶような電気店を、世界に冠たる企業に育て上げた。

すなわち、井深大である。




255 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 22:09:37 ID:LsP68OmG
ご先祖さんもやっぱり・・・って感じしか受けないんだがw

256 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 22:11:14 ID:jnyX7g3y
SONY!?

257 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 23:24:03 ID:nJketzMF
>>256
井深でソニーがすぐ出てくるってことは君もおっさんだな、うん。やっほー!

258 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 00:12:19 ID:CPjSgGVP
創業者は立派なひとが多いね。

259 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 00:40:33 ID:6HEH1ITY
立派な創業者だけが記憶に残るのだ。

260 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 01:01:14 ID:MTGwD+sg
井深って白虎隊のやつしか知らんかったわ

261 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 01:01:26 ID:u8VJ90rf
そもそも、育て上げたこと自体が立派と言えないレベルの企業なら名前は売れてない。

262 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 12:02:41 ID:HpMINSyX
茂右衛門「救出はまかせろー!」バリバリ!

263 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 12:34:44 ID:G0J4yWyF
森家中「茂右衛門殿!ふとんふとん!」

264 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/25(火) 12:45:50 ID:astWM3E6
島津 が わらっています
どうしますか?
・にげる
・なく
・やべ、ちょっとちびっちゃった
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