332 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 14:28:59 ID:MBf2ToN2
鉄砲の話が出ているので、対抗して弓の話でも。
日置流弓術vs松永弾正
永禄元年(1558年)、いろいろあってようやく京都に戻ることができた足利義輝だったが、
三好長慶の威勢はとどまる所を知らず、相変わらずの体たらくであった。
これに憤慨したのが、近江守護の六角義賢である。
永禄四年(1561年)、細川晴元の次男・晴之を擁立して京へと進軍した義賢は、
将軍山城に兵を入れて守りを固めさせ、自身は神楽岡に陣を張った。
これを撃滅すべく派遣されたのが、ご存知松永弾正こと松永久秀である。
守将の永原重澄を討ち取り、瞬く間に将軍山城を陥落させた松永軍は、
勢いそのままに義賢が布陣する神楽岡に矛先を転じた。
その数およそ一万。
一方義賢は、家臣の三雲三郎左衛門に弓兵を与え、林を背にしてこれを迎撃させた。
その数わずかに三百。
やがて、雲霞のごとき松永軍が、神楽岡に殺到。
敵味方の旗幟が今まさに入れ違おうかという程両軍が肉薄したその時、六角弓隊が火を噴いた。
松永軍の先手はバタバタと射倒され、動揺した兵は後退しかけるも、
「敵は所詮小勢、矢などにかまわず一気に押し込め!」
と久秀が後方で督戦するので退くにも退けず、再び突撃した。
が、いくら突撃しても敵陣を崩せない。
その間も六角弓隊の矢の雨はおさまらず、いたずらに死傷者を出すばかりであった。
これにはさすがの久秀もお手上げとなり、撤退せざるを得なかった。
六角義賢「さすがは日置流弓術!我が六角弓隊は天下無双じゃ!」
吉田重政「(・・・稽古したのワシなんだけど)」
そう、この三百人は、ただの弓兵ではない。
日置流弓術の大家、吉田出雲守重政が直々に鍛えあげた「数年稽古せし弓の上手共」だったのである。
この日置流弓術は、歩射を基本とした歩兵用の弓術であり、
矢の命中精度や貫通力に重きを置いた、実戦的なものだったという。
配下の弓兵が、そろいもそろって当時の達人から薫陶を受けた腕利きだったというのは、
自身が家伝を伝授された身である義賢にとっても、気分がよかったのではないだろうか。
下手な鉄砲云々などということは別次元な、恐るべき弓隊である。
333 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 15:47:15 ID:qo1vmuWs
>>332
これ、後の軍記物などでの長篠の戦い描写のモデルになったと言われる戦いだよね。
334 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 16:53:04 ID:AqOHyaic
やっぱ、イギリスのロングボウ部隊みたいに体が変形するほど訓練すれば弓が最強なのかな
335 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 17:53:53 ID:++rDOfO8
和弓も長い弓だから使いつづけてると体が変形したりするのかね?
336 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 19:23:39 ID:FWukdMFV
弓道部の友達は「右腕が太くなってTシャツが右腕だけ入らなくなったりする」って言ってた
337 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 20:56:22 ID:n0vMgPFM
そういえば、鎮西八郎為朝は左右の手の長さがかなり違っていたとかなんとかありましたね。
338 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 21:01:07 ID:1ZZY+aZV
ゲイト・オブ・バビロンだな
339 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 21:31:09 ID:n67fsImT
>>337
大庭景義「相手が弓を構えたら、左側へ駆け抜けろという教訓を思い出して助かった・・・」
340 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 22:03:59 ID:c+Oe4Rpu
>>339
為朝「馬上戦にこだわらず、遠くから槍を射れば倒せたのに・・・
とりあえず、そこの船を的に練習するか」
341 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 22:35:34 ID:8mhUH3LO
>>337
『生まれつき』左手が右手より長かったので、
名射手だったとされています。
342 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 23:42:59 ID:AraCQzLk
戦国時代は鉄砲が使われるようになったからだとは思うが弓使いの扱いが不憫だと思うわ
343 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 23:49:34 ID:6kN9HFXk
義経のエピソードを秀吉がパクって
体が小さくて大きい銃を持てないのが恥ずかしいので落とした銃を命がけで拾いに戻りました、とか
鎮西八郎のエピソードを雑賀孫市がパクって
銃撃ちまくって天下人に危険視されたので引き金が引けないよう腱を切って追放されたのですが、泳いで戻って昔以上に大暴れしました、とか
あれば面白いのにね。
鉄砲の話が出ているので、対抗して弓の話でも。
日置流弓術vs松永弾正
永禄元年(1558年)、いろいろあってようやく京都に戻ることができた足利義輝だったが、
三好長慶の威勢はとどまる所を知らず、相変わらずの体たらくであった。
これに憤慨したのが、近江守護の六角義賢である。
永禄四年(1561年)、細川晴元の次男・晴之を擁立して京へと進軍した義賢は、
将軍山城に兵を入れて守りを固めさせ、自身は神楽岡に陣を張った。
これを撃滅すべく派遣されたのが、ご存知松永弾正こと松永久秀である。
守将の永原重澄を討ち取り、瞬く間に将軍山城を陥落させた松永軍は、
勢いそのままに義賢が布陣する神楽岡に矛先を転じた。
その数およそ一万。
一方義賢は、家臣の三雲三郎左衛門に弓兵を与え、林を背にしてこれを迎撃させた。
その数わずかに三百。
やがて、雲霞のごとき松永軍が、神楽岡に殺到。
敵味方の旗幟が今まさに入れ違おうかという程両軍が肉薄したその時、六角弓隊が火を噴いた。
松永軍の先手はバタバタと射倒され、動揺した兵は後退しかけるも、
「敵は所詮小勢、矢などにかまわず一気に押し込め!」
と久秀が後方で督戦するので退くにも退けず、再び突撃した。
が、いくら突撃しても敵陣を崩せない。
その間も六角弓隊の矢の雨はおさまらず、いたずらに死傷者を出すばかりであった。
これにはさすがの久秀もお手上げとなり、撤退せざるを得なかった。
六角義賢「さすがは日置流弓術!我が六角弓隊は天下無双じゃ!」
吉田重政「(・・・稽古したのワシなんだけど)」
そう、この三百人は、ただの弓兵ではない。
日置流弓術の大家、吉田出雲守重政が直々に鍛えあげた「数年稽古せし弓の上手共」だったのである。
この日置流弓術は、歩射を基本とした歩兵用の弓術であり、
矢の命中精度や貫通力に重きを置いた、実戦的なものだったという。
配下の弓兵が、そろいもそろって当時の達人から薫陶を受けた腕利きだったというのは、
自身が家伝を伝授された身である義賢にとっても、気分がよかったのではないだろうか。
下手な鉄砲云々などということは別次元な、恐るべき弓隊である。
333 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 15:47:15 ID:qo1vmuWs
>>332
これ、後の軍記物などでの長篠の戦い描写のモデルになったと言われる戦いだよね。
334 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 16:53:04 ID:AqOHyaic
やっぱ、イギリスのロングボウ部隊みたいに体が変形するほど訓練すれば弓が最強なのかな
335 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 17:53:53 ID:++rDOfO8
和弓も長い弓だから使いつづけてると体が変形したりするのかね?
336 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 19:23:39 ID:FWukdMFV
弓道部の友達は「右腕が太くなってTシャツが右腕だけ入らなくなったりする」って言ってた
337 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 20:56:22 ID:n0vMgPFM
そういえば、鎮西八郎為朝は左右の手の長さがかなり違っていたとかなんとかありましたね。
338 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 21:01:07 ID:1ZZY+aZV
ゲイト・オブ・バビロンだな
339 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 21:31:09 ID:n67fsImT
>>337
大庭景義「相手が弓を構えたら、左側へ駆け抜けろという教訓を思い出して助かった・・・」
340 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 22:03:59 ID:c+Oe4Rpu
>>339
為朝「馬上戦にこだわらず、遠くから槍を射れば倒せたのに・・・
とりあえず、そこの船を的に練習するか」
341 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 22:35:34 ID:8mhUH3LO
>>337
『生まれつき』左手が右手より長かったので、
名射手だったとされています。
342 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 23:42:59 ID:AraCQzLk
戦国時代は鉄砲が使われるようになったからだとは思うが弓使いの扱いが不憫だと思うわ
343 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 23:49:34 ID:6kN9HFXk
義経のエピソードを秀吉がパクって
体が小さくて大きい銃を持てないのが恥ずかしいので落とした銃を命がけで拾いに戻りました、とか
鎮西八郎のエピソードを雑賀孫市がパクって
銃撃ちまくって天下人に危険視されたので引き金が引けないよう腱を切って追放されたのですが、泳いで戻って昔以上に大暴れしました、とか
あれば面白いのにね。
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