井筒女之助、渡海しなかった事情

2010年06月06日 00:01

259 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/05(土) 19:44:57 ID:PzyJhntP
天正から慶長のころ、井筒女之助というかぶき者がいた。
この男、その名の通りお歯黒を付け紅を差し、女物の小袖を羽織り、髪を長く延ばして『唐輪』と呼ばれる女髷を結い、
笠を被って戦場に臨んだという。(長い髪を敵に捕まれぬよう、女髷に針を仕込んでおく周到さだったそうな。)

後代の軍記や講談では、山中鹿之助らと並び『尼子十勇士』に数えられ、ドMと男の娘のHENTAIコンビが尼子再興を
…などという当時の記録は無く、渡り奉公で名を上げた武辺者だったようである。

さて、その女之助が朝鮮の役に及んで、「参戦して、さらなる功名を示さん!」と意気込んで郎党を引き連れ
九州は名護屋に向かったが、播州兵庫まで行ったところで戻って来てしまった。

「やあ、さすがの女之助が、異国に渡るは臆したか!」
世の人は女之助の行動を批判的に噂し、これを気にした女之助の知人が、彼に事の真相を問い質した。

「実はね、兵庫に着いた段階で路銀が尽きちゃったの。事情を知った家来たちが、アッー!!という間に消え失せちゃって。
郎党なしで渡海するなんて、さすがにデキないから引き返してきたってワケ。
用意の足りない不心得が悪いんだから、噂されるのも仕方ないのよ。『貧は諸道の妨げ』ってホントよね ( ;∀;) 」

己の不手際を正直に語った女之助を見直す向きも無いではなかったが以後、彼(?)の噂は途絶えた。


かぶくのも先立つものあってこそ、という世知辛い話。
そりゃ前田の又左さんも守銭奴になるし、水野の鬼日向もフリーター生活送るってモンです。




260 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/05(土) 20:08:11 ID:0QanW55+
>>259
兵庫で…行く前にこれじゃ足りんなって思わなかったんだろうか
スポンサーサイト