陽泰院さまは、前髪を角が立つように

2014年04月18日 18:28

彦鶴姫   
821 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/04/18(金) 11:26:56.30 ID:W/4P81WZ
太閤さまが名護屋へ御出陣なされたときの話。
九州の大名たちの奥方をお集めになりお遊びなされたことがある。
陽泰院さま(直茂公室)にも、是非お出でなされますように、とお招きがあった。
陽泰院さまは、太閤さまの侍女、幸蔵主を通してお断りになられ、
そのときは、幸蔵主の取りはからいでお出かけにならずにすんだのである。
しかし、
「鍋島家のみが勝手な振る舞いをしてよいという前例を作っては後々よくないでしょう。
一度はお目見えになられたほうがよろしいかと思います」
と言ってきたので、陽泰院さまは、前髪を角が立つように剃り落とし、
顔に醜く化粧をして、太閤さまにお目にかかられた。
それから後はお出かけにならなかったということだ 【葉隠】





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彦鶴姫「私の実家の処遇ですが」

2011年02月13日 00:00

彦鶴姫   
776 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 03:50:20 ID:DYVmWunx

鍋島直茂の妻、陽泰院(彦鶴姫)は佐賀の豪族、石井家の出身であった。
賢夫人として名高い陽泰院であったが、息子の勝茂に対しては一つだけ、政治への
口出しをした事があった。

「私の実家の石井一族の者の処遇ですが……決して勘定方のお役目にはつけぬよう、
頼みますね。依怙の沙汰と言われるかも知れませんが、こればかりはお願いします」
「母上? お役目に付けろと仰るのならともかく、付けるなとはどういう事なので
しょう?」

「だって、勘定役などをおおせつかって、毎日毎日お金を目の前にしていたら、つ
い手が出ちゃう事ってあるじゃないですか? 私、親族が裁かれるのなんて見たく
ありませんもの。初めっからお金とは無縁の生活をしてれば、欲なんてかかないん
です。だからお願いしますね」
「は、はぁ……承知いたしました……」

その後、本当に石井一族が勘定方から外されたのかどうかは定かではない。

陽泰院様のエコヒイキの話。
言い方を変えれば「出世しなけりゃ責任も取らされる事はないよね!」という微妙
な言い分ですよね。
だからと言っちゃなんですが、悪い話に。




778 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 17:42:03 ID:x8KWjoB5
実家の連中がどういう趣味かてのが
良く判っている賢婦人だ。

779 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 17:58:30 ID:nt0wFdxz
実際徳川幕府でも本多忠勝系の本多家と榊原康政系の榊原家なんかは
徳川に天下を取らせた名誉家系ってことで、家格は黒書院溜の間詰めという
譜代最高格だが、実務を任せて変に責任を取らせる事態にしてはいけないと、
幕府の政治にかかわらせなかったらしい。

780 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 20:08:46 ID:YsmcYqoP
その家に切れ者が出たら耐えられん処遇なんだろうがまぁそんな環境じゃそうそう出んか

781 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 20:13:46 ID:gMiSCmYQ
関係ないね井伊家は大老として参加してんじゃん
大身譜代の連中は武家の本業である要所や地方の押さえに専念しろ
それこそが名誉であり武士の本懐である。
将軍の使い走りの元締めである老中は中堅連中に任せろ、
簡単に言うと、石高=軍事力、武士の本来の仕事=軍人、って認識だった。
だから中堅連中は戦の無い時代に老中として功績を挙げ、
大身譜代の仲間入りするのが夢であり、老中は通過点で大身譜代が終着点。
例として功績を挙げ大身譜代となった土井家は嫡流から老中を出さなくなり
5万石の中堅に落ちた本多家は老中を出すようになったと。

782 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 20:56:47 ID:W5UMCIl9
大久保忠隣や榊原康政は老中やってんだけど

783 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 21:46:52 ID:gOclPejo
>>780
徳川譜代の初期の切れ者と言ったら・・・水野勝成?

784 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 21:57:17 ID:gia8eoRK
それはキレ者です

785 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 22:39:52 ID:hQwhHPEV
>>783
切れる方向が違うw

「嫐討ち(うわなりうち)」

2010年10月19日 00:00

彦鶴姫   
701 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:22:43 ID:sz+BS87Q
「嫐討ち(うわなりうち)」というのを御存知だろうか。
「嬲」じゃないぞ。「嫐」だぞ。

嫐討ちは、離婚した夫が新たな妻を娶ったとき、先妻が後妻のもとに
押しかけて乱暴狼藉をはたらくという日本古来の慣習である。
別名を「後妻討」と言う。

先妻側は仲間(全員女)を集め、ホウキとナベで武装して後妻の家に
攻撃をかける。後妻の家には前もって宣戦布告を通達し、後妻側に
迎撃準備の時間を与えるのがルールなのだという。

嫐討ちを実行した有名人には、源頼朝の正室北条政子がいる
(離縁はしてないけど)。
頼朝がよそに女をつくるたびに嫐討ちをかけまくったそうな。
頼朝さん涙目である。


さてここからが本題。
鍋島直茂の正室彦鶴姫。最初の夫と死別し、実家に戻っていたところを
直茂に見初められて結婚したことはご存知の通りだが、直茂も初婚ではなく、
慶円という前妻がいた。
西高木城主、高木肥前守胤秀の息女だったが、胤秀が大友義鎮についたため
やむなく離縁したのである。

そして直茂の後妻となった彦鶴さん、前妻慶円による「嫐討ち」を
受けることになった。
ところが彦鶴さん、『宣戦布告文書』を受けても迎撃態勢を取らず、
慶円の軍勢を穏やかな態度で迎え、茶菓子などで丁寧にもてなした。
接待された慶円らは毒気を抜かれたのか乱闘にはならず、戦闘は
回避されたという。


実家が大友に従っている慶円が、彦鶴さんの家に出向けるのかとか




702 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:25:36 ID:c2J+9xA+
後の放課後ティーパーティーである

703 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:31:38 ID:VNWaa3Bu
司馬遼太郎の「夏草の賦」で解説されてたアレかw
現代女性みたいに悪い噂を流したり無視したりして戦うよりはずっと健全だよねw

704 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:39:04 ID:BkacIEwm
>うわなり討ち
同じく司馬の「妖怪」で日野富子がお側室のお今局宅を襲撃していた。


705 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 00:05:37 ID:fj5U43fq
勝茂「父が羨ましいわ・・・」

706 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 00:52:34 ID:xC7wApj/
>>701
おもしろい風習だよなぁ
怪我人とか出たのかな

707 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/10/15(金) 02:13:53 ID:tgJyFTFg
>>701
暴れん坊将軍で嫐討ちやってた回があったなぁ
一通り喧嘩して「これで後腐れなしだよ」って感じだった

708 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 07:59:11 ID:jEQCdOcQ
>>706
正式ルールとして壊すのは物品のみだったはず
その攻防の結果として怪我人も出たかも知れんが