『壬辰録』より、崔日景などの物語。もしくは「げえっ、関羽!」

2010年12月14日 00:00

崔日景   
10 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 13:28:50 ID:3897upvK
>>1乙

清正と行長関連の話が出てるので、向こう側の国で作られたお話を

朝鮮での争乱を書いた作品に『壬辰録』がある。
成立したのは17世紀ごろと見られており、実在の人物が出てくるが所謂軍談小説的なものである。
まあ、今で言うところの架空戦記みたいなもんなので、ツッコミどころ満載な話となっている。
バリエーションも色々あるらしいが、とりあえず自分が借りた本の解説に載っているものを。


とある子の居ない夫婦の夢にある男が現れた。

夫婦「げえっ、関羽!」

そう、三国志でおなじみの関羽である。
関羽が何しに現れたのかと言うと、何でも罪を犯した天上人を子どもとして授けてくれるらしい。
後に夫婦の元に子どもが生まれる。子どもは崔日景と名乗り宣祖に仕えることとなった。
ある夜、宣祖が不思議な夢を見た。それを聞いた崔日景は、
崔日景「その夢はつまり…倭が襲来してくることを意味しているんですよ!」
宣祖「な、なんだってー!?………ねーよwww」
不穏を煽ることを言った罪で崔日景は流刑にされてしまうのであった。

やがて怒涛の如く倭軍が侵攻してきた。
李舜臣は奮戦するも銃弾に倒れ、姜弘立は各地で倭軍を撃退するも清正に敗北。
朝鮮の朝廷は都落ちを決定する。
清正は漢城を包囲し城中に残っていた人たちを餓死寸前にまで追い込んでいたが、
その時、清正を叱責する声が空から聞こえた。

清正「げえっ、関羽!」

そうまた関羽である。
これに肝を潰した清正は慌てて退却。まあ、ビックリするわな。
一方、都落ちした宣祖の後を追った崔日景は金応瑞の任用と明に援軍を請うよう進言する。
その金応瑞の命を受けていた妓生によって、調攝(小西行長)も寝首を掻かれる。

ところ変わって明。
皇帝は朝鮮から援軍を要請されていたが、「農繁期だから無理」と断っていた。
しかし、またまた夢にあの男が現れた。

皇帝「げえっ、関羽!」

そうまたもや関羽である。
関羽曰く、
「皇帝は劉備の生まれ変わりで朝鮮の王は張飛の生まれ変わり。
 つまり、義兄弟なんだから助けてやれ」
とのことである。この三兄弟、生まれ変わる時も一緒になれなかったようである。

11 名前:続き[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 13:34:05 ID:3897upvK
関羽に諭された明の皇帝は李如松を援軍として出すことを決定。
ところがこの李如松、朝鮮に赴いたのは良いが、わがまま言いたい放題であった。
李「氾濫してる鴨緑江に一晩で橋かけろゴルァ!龍のテールスープ象牙の箸で食わせろゴルァ!
  あと、宣祖は王の器じゃねえから兵を引き上げるぞゴルァ!」
結局、柳成龍と崔日景の機転により、李は態度を改めた。

やがて両軍の決戦が行われるが、決着がつかない。
そこで、清正と李如松が直接対決をすることになった。
しかし、この対決に割り込む者がいた。

李・清正「げえっ、関羽!」

ま た 関 羽 か
結局清正は関羽の威に圧されて、李如松に討ちとられた。
かくして、関羽のおかg…もとい朝鮮軍と明軍の奮戦により戦いは終わった。
倭軍は撤退し宣祖も都に帰還することができたが、崔日景は病に倒れ亡くなった。

それぞれその後であるが、
李如松は朝鮮の風水が優れていることを知り、明の仇になると考え気脈を断つため各地を巡ったが、
山霊に懲らしめられて帰って行った。
姜弘立と金応瑞は、倭が再び侵攻する動きを見せたため、倭の都を攻めて勝利したが、
姜は美女に惑わされて朝鮮を裏切ったため、金は姜を斬り、金もまた自決した。

十数年後、降伏文書を受け取るため惟政が倭に赴くこととなった。
惟政は、18990字の詩を諳んじたり、焼かれた部屋に閉じ込められても動じなかったりと、
数々の窮地を神通力で乗り越えた。
この化けm…使者にビビった倭王は遂に観念。
二度と朝鮮を侵略しないこと、毎年人の皮三千枚と銅鉄三千斤を朝貢することを約束するのであった。


…とまあ、かなりぶっとんだ展開の話である。
ちなみに関羽がやたらと出てくるのは、明が援軍で来た時に関羽信仰がもたらされ、
それが民衆に広まったためとされる。
まあ、話ができたきっかけ自体は悲惨なものなので悪い話に。




14 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 14:26:43 ID:bRWQzd3h
>>10
どうして関羽ってわかったんだろ?特に清正w
日本語で喋ったんだろうか、関羽w

15 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 14:29:01 ID:nZg3Tts9
倭王って誰?家康?
仲間割れし過ぎの朝鮮人にワラタ

16 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 14:40:17 ID:bRWQzd3h
>>15
秀吉じゃないかな。
文禄の役の話みたいだし。

18 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 16:41:51 ID:lfCqmgOq
朝鮮王が張飛の生まれ変わりって、張飛って死ぬ前に悪いことでも・・・してるんだろうな。

19 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 16:53:25 ID:Hxm8UP3o
つっこんだら負けなのは分かってるけど
人の皮三千枚って何に使うんだろう

20 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 16:54:31 ID:bRWQzd3h
>>18
張飛は士大夫に媚びて兵を虐待して寝首かかれたからな。
張飛本人は当の士大夫に「兵士風情と聞く口はない」とか言われてるのに。
上に虐待されてるのに、上に媚びて下を虐待するという、
なんというかアンビバレンツなアレは確かに朝鮮王朝っぽいかも知れん。

一方関羽は「文弱な名士風情に聞く口はない」とか言ってた。
なんか流れ的に明や朝鮮より加藤さんとか福島さんとかの方が親和性高そうなのはきっと気のせい。

21 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 17:17:02 ID:pETB/tPG
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3303.html
の前半の話(朝鮮の民話)を元にした芥川の小説では
・加藤清正と小西行長が僧形で連れだって朝鮮をスパイ
・そのときに清正が一人の童子を殺そうとするのを行長が押しとどめる
・その童子・金応瑞が成長して、三十年後来襲した加藤小西軍に立ち向かう
・金応瑞は行長の朝鮮人愛妾・桂月香と共謀して行長殺害を企む
・行長の首を落とすことには成功するが、行長の死体は首なしのまま金応瑞に向かってくる
・なんとか倒すものの、桂月香は行長の子供を孕んでいたため金応瑞は月香を殺害
・まだ胎児でありながら行長の息子は無念さを叫びつつ死亡

22 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 17:21:47 ID:iPrjsivU
関羽じゃ!関羽の仕業じゃ!

23 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 17:22:38 ID:KDIT8k1C
あwwwくwwwwたwがwわwwwww

24 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 17:48:14 ID:pETB/tPG
調べたら小西行長よりも内藤如安(小西飛騨守)として語られる方が多いらしい
(1626年にマニラで死んでいるから、どっちにしろ朝鮮半島で死んでないけど)
ついでにwikiの金膺禹(キム・ウンウ、金日成の曾祖父の項目)の脚注

『壬辰倭乱の金応瑞将軍は、金日成の祖先か?』張海成(ジャン・ヘソン、???)
前半では、北朝鮮の歴史教育で「金日成の家は代々続いてきた革命家の家系」だったとしている件を取り上げ、
現在は金日成の曾祖父の金膺禹以降の家系からしか教えないが、かつて党が「唯一思想体系」を考えた当初は、
これを金應瑞まで接続して、「壬辰倭乱時に平壌まで侵攻してきた倭将小西飛騨守(内藤如安)の首を刎ねた、
金應瑞将軍は金膺禹の何代前の先祖である…」と、解説されたことがあるが大韓民国の歴史学者によると(中略)
どのように系譜を辿っても金日成が、金応瑞の子孫となることはあり得ない」と虚偽を暴露されてからは、
金膺禹以降の系譜しか教えなくなった・・・

さすが北朝鮮。民話をそのまま首領様のプロパガンダに利用するとは

25 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 22:55:03 ID:A4egQgC9
>>22
評価するっ!

26 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 23:18:37 ID:E+ZuJ6hA
まあ桂月香のモデルになった女と、殺された倭将(小西ほど大物ではない)は
実際にいてそれに尾ひれがついたんだろなあ

鷹狩り中に暗殺された武将もいたし

27 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 23:45:53 ID:KDIT8k1C
鷹狩り中に死んだ奴以外武将クラスの戦死者っていたっけ?

28 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 23:50:18 ID:khoUP8nS
鳴梁海戦で来島通総が戦死している。

29 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 23:53:30 ID:nZg3Tts9
立花家の侍大将

30 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 23:56:53 ID:+/GID+f3
そう言えば島津義弘が朝鮮で鷹狩してたとき、白鷺を取ったけど樹の枝に引っかかって、
家臣がそれを取りに木に登ったら朝鮮の兵がやってきて下から弓撃って来て、
家臣の方は銃で応戦してなんとか退けた、なんて話もあったな。

敵兵が出るようなところでも鷹狩はやめられないのねw
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