『今川仮名目録』第二十条より

2010年12月20日 00:00

92 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 18:50:50 ID:jaNk5+rD
今川氏親によって制定され、戦国大名による先駆的な分国法として有名な『今川仮名目録』
その第二十条より

『知行を質に入れたが返済ができず進退きわまり、今川家の方に「このままでは
出家するしかありません!」とか、「夜逃げするほかありません!」とか言ってきて、
借金の救済を願い出る者が居る。

あれは去る明応年間のことだ。庵原周防守がやはり借金で首が回らなくなり、今川家に
泣きついてきた。
彼には譜代家臣としての忠功もあるので無下には出来ず、今川家の所領から
焼津郷を債権者に与えて、借金の肩代わりをした。

ところが今度は今年、大永5年(1525)である、

今度は安房守(庵原忠胤か)がしきりに借金の救済を願いでて、聞き入れられなければ
御前を去るなどと言い立てるので、已むを得ず救済の下知を下した。

彼らは一家の家長であり老臣でもあるから、一度はこのような処置をしたが、
今後このように借金をして困窮し、救済を願い出るようなことに至れば、
所領没収とする!』


つまり借金の公的救済の停止をうたう条文である。
こんな条文に堂々と名前と行為を記載された庵原周防守さんと安房守さんには、自業自得ながら
少々気の毒な、そして戦国大名も家臣の借金にまで気を使わされて大変だな、というおはなし。




93 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 19:00:02 ID:PYk9+7BF
お隣の北条氏でも清水康英が借銭の支払いに困り、氏康から返済用の所領をあてがわれ、
それと自分の伊豆三嶋の屋敷を貸主の寺院に売り払っているな。
当時の寺院や有徳人層からの借金で、大名の重臣クラスでも首が回らなくなるというケースが
しばしばあったみたいだな

94 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 19:02:27 ID:anSKeeP7
庵原さんて、武者震いのひとの先祖か。

95 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 20:44:07 ID:dVzqKbH4
武士のイメージとして借金は踏み倒すようなイメージがあったけど
結構真面目に払ってるんだな

96 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 20:49:40 ID:za8GgyiE
領主としての信用に関わるからなぁ、そんな奴の城下とかで商売したくなくなる

97 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 20:52:26 ID:IXk11re/
そもそもそんなことしたらもう貸してもらえなくなるしな

98 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 21:56:37 ID:pwhKf46i
でも払わなかったからといって武士が相手じゃ娘は貰ってくぜーとか言えないんだろ?
娘の方だって懐剣とか持ってそうだし…おいしくないな

99 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 22:31:25 ID:X+orVbJ1
そんなケチなレベルではないと思うぞ。
貸す方も借りる方も。
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