三年の間、一日に念仏を六万回唱えてくれる者があれば

2014年01月28日 19:06

214 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/27(月) 21:56:39.88 ID:B1HV1VgD
ある日、出家した鈴木正三のもとへ訪ねてくる者があり、こう語った。
『珍しい話を知ったので、正三道人にもお聞かせしようとやって参りました。
とある町に六十過ぎにもかかわらず、道心の欠片なく、欲深な老人があり、
長年その無道な振舞いに泣かされてきた息子がいい加減にと思い、方便して父へ、
「ちょっと町で儲け話を持ちかけられたんだけど、おれはどうにも暇がない。
親父は暇そうだが、この仕事は道心ある人でなければ無理だからなあ…」
と思わせ振りに言うと、どんな儲け話なんだと問い詰めてきたそうです。
それに答え息子が、
「神仏をまるで信じない親父には無理な仕事だと思うけれど、
三年の間、依頼者のため、一日に念仏を六万回唱えてくれる者があれば、
金子十両出すと言う話があるんだ。」
それを聞いた父は、
「さてもさても、ワシにこそ似合う仕事ではないか。
余所に話が行く前に、早く請けとって来い。」
息子は喜び、絶対に不正だけはしてはいけないと堅く約束をし、金を父に渡したそうです。
その日より父は朝から晩まで、数珠を放さず、約束通り二年ほど念仏を続けたのですが、
ある日、息子を読んで、
「ワシは老いて先の短い身だ。何を考えて二年前金を請けとったのだろうか。
我ながら浅ましい事を引き受けたものだ。
ワシはこの歳までなんの道心なく生きて取り返しがつかないだろう。
それを自分の後世に気づかず、他人の後世を朝晩願い唱えているとはなんと口惜しいことだろうか。
これより御念仏は我が菩提の為に唱えたいと思う。
この金は謝罪料を加えてもかまわないから返してきてくれ。
依頼者には誠に申し訳ないと詫び言しておいてくれ。」
と言ったので、それを聞いた息子は、
「わかった。謝罪して返しておくよ。」
と受け取ったそうです。
その後、老人はいよいよ菩提心起こり道心に目覚めたとのことです』【驢鞍橋】




216 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/28(火) 00:16:30.60 ID:h6uHEA2/
無理にでも形から入るのは有効だって話?

217 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/28(火) 00:54:05.42 ID:C5DCxId0
ところで金と他人のために念仏してる自分は誰なんだ?
と反省して本来面目に目覚める仏教話だと読んだ

218 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/28(火) 01:01:56.22 ID:0tdmNWKz
なんか、宇治拾遺物語で
侍A「あー賭けに負けたけど、金もないし担保もないや」
侍B「それならお前、清水寺に二千度参りしたそうだからその御利益くれよ」
侍A「えーそんなんでいいの?じゃああげたってことで」
→その後、侍Aは思わぬ罪で獄門に、侍Bは出世したそうな

ってやつがあったが、金で功徳を積めるもんなんだな

219 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/28(火) 01:04:55.83 ID:Sp2fTn9p
六万回って毎秒念仏唱えても16時間以上かかるからな
菩提心もやむなし

220 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/01/28(火) 07:11:27.09 ID:d6BcGrvd
某漫画の協会の会長のように覚醒するかもしれん

スポンサーサイト

「おのれは薩摩の老職」

2012年12月13日 19:51

754 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/13(木) 18:55:31.44 ID:STVFrRk4
ある時、鈴木正三が深川に宗文を訪ねて話していたところ、一人の侍がやって来た。
宗文が「こちらは鈴木正三老人なり」と紹介すると、侍は「おのれは薩摩の老職、
諏訪杢右衛門なり」と名乗った。

すると正三は一言も返さずに突然「伊勢神楽を舞って見せよう」と肌を脱ぎ、
「ひらりひらり」と謡いながら両手両足で踏みたたき、その様子はさながら物狂い
のようであった。すべては杢右衛門が自ら老職と名乗った驕傲をくだくためである。

杢右衛門は初めは茫然としていたが、やがてその心を悟って深く崇信の心を抱き、
これより正三の門人となって教えを受けたのだという。

――『近古禅林叢談』




756 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/13(木) 21:49:13.74 ID:dZV3MS5W
>>754
むつかしくて意味わからん

757 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/14(金) 09:22:54.79 ID:Kn39yz35
>>754
こんなので言いたい事が伝わるものなんだな
杢右衛門が凄いのか?

758 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/14(金) 09:31:39.14 ID:w+rX1iE9
伊勢神楽は市井で受け継がれてきた神楽ってのが関係するかの?

759 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/14(金) 10:01:07.07 ID:N5/vMG73
>>754
むかしの人間は時々コミュスキルが高すぎてわけがわからないよ

761 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/12/14(金) 13:23:36.26 ID:Mld+2kR9
>>754
レベルが高すぎて、もはや何がなんだかわからん

あれを斬ってこそ武士だ

2012年11月22日 19:57

455 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 17:31:39.07 ID:KwSY+G46
元三河武士にして四十代で身分を捨てて出家の身となった鈴木正三
ある時、一人の侍が正三を訪ねて来た。

「私は辻斬りが大好きなのです。世の中に辻斬りより面白いことなどありません」

「わしも辻斬りが大好きだ。それならば今夜ともに参ろうか。しかし、お前ごときに
辻斬りをするほどの勇があるとは思えないがなぁ。わしの若い時などは木竹を
切るように人を斬ったものだ。いまは年老いて長いこと人を斬っていないが今夜は
わしの腕前を見せてやる」

正三は侍と一緒に品川辺りにやって来た。辺りをうろうろしていると多くの町人や百姓、
女子供が通り過ぎていく。侍はこれを斬ろうとしたが、正三はその度に侍を引き止めた。
やがて多くの従者を引き連れた者が現れた。

「よし、あれを斬れ。さあ早く!」

しかし、侍はたいそう物怖じして躊躇してしまった。

「お前にできないなら、わしがやるぞ」

侍は慌てて、正三を切実に諌め袖を引いた。正三は大笑いして曰く、
「なんとまあ口ほどにもない臆病者だ。あれを斬ってこそ武士だ。女子供を幾人も
斬ったところで功名になるとでも思ったか!」と侍をいたく戒めた。それからは
侍も辻斬りを止めたのだとか。

――『近古禅林叢談』





456 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 19:00:36.85 ID:KoqGrZhw
出家した奴の所にやって来て辻斬りタノシスwとか言うのも、
言われた方もノリノリで辻斬りに付き合うてのがそもそも現代人には理解出来ん

457 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 19:14:12.23 ID:y6OWRbHJ
正三の方はハナから諭す気で付き合ったんだろ

458 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 19:32:39.13 ID:fxSSvdtH
相手が相手だしこの侍もやめたかったんじゃないかと思ってしまう

459 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 19:34:15.06 ID:p6W5sKtG
辻斬り中毒の侍の方も、誰かに止めてもらいたくて話に行ったんだと思うよ

460 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 21:29:00.35 ID:Z9akXTdc
「無差別に人を襲いたかった」と言い訳する通り魔に
「でも暴力団事務所には行かないんだね」と返すみたいだ

461 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 21:38:35.21 ID:M/0austq
斬りたいのであって斬りあいをしたいわけじゃないからな

462 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 21:58:22.94 ID:uX19Ty5o
辻斬りなんて自分の安全が確保された上じゃないと刀抜かないもんだ

463 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:02:22.21 ID:V6DmeAAv
剣聖を辻斬りする椰子はいないが村雨の人は毎回斬られるようなもんか?

464 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:14:33.87 ID:y6OWRbHJ
は?

465 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:25:50.55 ID:60RMfyyQ
その辻斬り中毒の侍って、戦に出たことあるのかな?

>>463
某K○EIのゲームに出てくる足利義氏のことだろ。
武力低いくせに最高ランクの武器(村雨)を持ってるがゆえに、
それを狙った連中に斬られまくるんだよ。

466 名前:465[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:29:08.76 ID:60RMfyyQ
アンカーミスったorz
>>463は>>464です。

ちょっと福島正則主催の宴会に参加してくる・・・

467 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:36:02.02 ID:R4HQtNgt
まあ人殺しが楽しい奴はおらんわなぁ

468 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:45:44.31 ID:jkNr+Exv
鬼武蔵「人殺しが好きな奴なんていないだろw」

469 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/22(木) 23:06:54.70 ID:V6DmeAAv
街中での辻斬りはともかく勝てる椰子を斬るというのは戦場では有効な戦術だな。
好き好んで呂布とか関羽とかにケンカ売るより絶対勝てそうな文官っぽいの狩って手柄にするほうが生き残れそうだもの
狩れそうもないなら畳で畳み掛けてから種子島で穴だらけにするなり工夫せにゃならんけど

470 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 00:19:35.35 ID:Ol09G7q6
>>466
に、日本号はあげないんだからねっ!

471 名前:人間七七四年[] 投稿日:2012/11/23(金) 02:14:30.90 ID:dFOR1EtY
>>469
戦目付がしっかり見てる

472 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 06:53:10.56 ID:dl9dHUF/
薩摩隼人「酒と血しぶきが大好きです、釣りに引っ掛かったバカの首狩るのが特に楽しくて楽しくて」

473 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 09:47:50.09 ID:Ol09G7q6
ニート・引きこもりが社会問題となっている昨今、
薩摩国ではちぇすと・すてがまりが深刻化しており…

474 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 10:37:57.13 ID:ZTR2EY3J
ひえもんとりも深刻化

475 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 16:01:33.05 ID:PKSClC2s
>>471
いや、そりゃ強敵倒すよりは評価低いだろうけど
一定の地位のやつ倒せばそれはそれで評価上がるでしょ

476 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 16:54:03.24 ID:4zixlAjn
>>473
一瞬チェストステマに見えた

477 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 17:22:39.10 ID:nNaCNMWS
自分はステマ狩りに見えた

478 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 17:41:57.69 ID:jFuokJTt
>>475
まぁ問題は「考える事は皆同じ」って所だったりするかも

479 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 18:22:09.21 ID:nvVEh4UF
「あ、あの武将弱そう」ってしっかり見抜いて討ち取ってかえってくる…
凄すぎるだろw

480 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 19:58:25.93 ID:Q0PWAsmz
まてまて、「弱そう」と「弱い」は全く違うからな

「お、あいつ、いい甲冑着てるがヒョロっとしてて腕っ節はなさそうだな。
さしずめ筆より重い物は持ったことがないってクチか?もらった!」

なんつってうっかり挑みかかったらこれが釣りで、実は百戦錬磨の返り討ち
職人でした~、なんてこともないとは限らんからな

485 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/23(金) 21:42:18.40 ID:3CnQY/Ac
>>479
家康が若い武士と経験豊富なつわものの違いを語ってたような

「九太夫は乱心してこの姿となりました」

2012年11月05日 19:53

295 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 17:49:39.74 ID:CRdp7WOK

鈴木正三は三河の人で、若き日には徳川家康に従い関ヶ原や大坂陣に従軍した。

正三は若い頃より人生に死があるということについて常々疑問を抱いていた。
彼はあまねく臨済や曹洞の老大家に参じて教えを受けていた。

そして元和より徳川家の威風によって世も静謐になったという時に、
正三は俄かに思い立って自ら髪を削り、刀もささずに老中の邸宅を訪れて

「九太夫は乱心してこの姿となりました。正三をそのまま法名とし、今より世を
遁れます。この由を上聴に入れられよ」と言い残し、江戸を離れて何処ともなく
出ていった。そして諸国を遍参すること十余年にして三河、のち江戸に帰って来た。

正三は常に門人に曰く「洒落仏法、ぬけがら坐禅は何の役にも立たないぞ。
眼を据えて歯を噛み締め、果眼(果たし合いの眼)になって群がる敵の中に躍りこみ、
敵の槍先に突っ立つ覚悟で修行しろ」と教えた。

また正三は豪放な性格で小事に拘らなかった。病気の時には肉を食ってその身を養い、
少しも憚ることはなかったという。




296 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 18:44:04.16 ID:/CwFW1/+
なんだかもう仏教じゃないようなw

298 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 18:58:12.21 ID:iL59pcZo
坊主もめんどくさいのか

299 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 18:59:23.52 ID:QSo1zp0c
武士は敵に南無阿弥陀と飛び込み、
農民は畑を南無阿弥陀仏と鍬で打ての人だからな
三河仏法

298 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 18:58:12.21 ID:iL59pcZo
坊主もめんどくさいのか

299 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/05(月) 18:59:23.52 ID:QSo1zp0c
武士は敵に南無阿弥陀と飛び込み、
農民は畑を南無阿弥陀仏と鍬で打ての人だからな
三河仏法

鈴木正三の話

2010年12月21日 00:01

894 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/12/20(月) 07:28:54 ID:vQUDL0WD
鈴木正三の話

仏教者として有名な正三ですが、生まれは三河則定城主鈴木重次の長男です。
初陣は天下分け目の関が原でした。後の大阪の陣では武功を挙げ200石取りの旗本となっています。
彼は戦場で生死に近かった三河武士の経験を通じて、仏教に傾倒していきます。
ついに42歳のときに出家をします。しかし本来旗本の出家は禁止されています。
しかし、後に名を残す僧のなにか凄いオーラがあったのか、秀忠公が正三の人柄仏法への真摯さに感じたのか、
出家の罪を不問とし、長男正三のいなくなった本家が養子を取ることも認め鈴木家の存続も認めました。
これが正三道人誕生の話です。他のエピソードもありますのでまた書きたいと思います。




鈴木正三の話2

2010年12月21日 00:01

902 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/12/20(月) 17:51:42 ID:vQUDL0WD
鈴木正三の話2

>>894で話した通り出家した正三。
あるとき正三のもとに一人の百姓が訪ねてきた。

百姓「正三さぁ、ワシは浄土へ往生しとうていつも念仏しとるんじゃが、
   果たしてこれでええんやろうか?」

正三「おお!素晴らしいことではないか。
   念仏の誓いを建ててもすぐ辞めてしまう者もおるのに立派な心がけじゃ。
   ではすこし念仏の参考になる話をしようかね。
   まず念仏には五つの種類があるんだ。
   一つは功徳(善言を成して御利益を願う)の念仏じゃ。
   二つは慙愧懺悔の念仏。
   三つは裁断の念仏よ。この三つめの念仏とは念仏の剣を持って善念、悪念どちらも南無阿弥陀仏と切り払う念仏じゃ。
   四つは末期の念仏。
   五は平等の念仏じゃな。万事に碍えられず、南無阿弥陀仏と、松吹く風と斉しく申す念仏じゃ。
   まぁ、この五種じゃね。」

百姓「正三さぁ、どれも気持ちいい念仏じゃなあ。
   そのなかでもワシは三つ目の裁断の念仏が気にいりました!!
   これ一つでワシの念仏の用は調うですよ。
   本当にありがとうごぜえます。」

と、その百姓は喜び勇んで帰り六年ほどの後、見事な往生を遂げたということである。

903 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 17:54:49 ID:vQUDL0WD
ちなみに正三道人は曹洞宗の禅者です。
尋ねてきたのは恐らく三河にも多い念仏宗の農家の方です。
他宗派の相手にも見事に法を説いた正三と、それをすぐに理解した百姓。
いい話なので投稿させてもらいました。




904 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 18:14:54 ID:7kXG8d/L
鈴木正三って、島原の乱の後で天草地方に禅宗を広めた人だっけ

905 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 18:16:34 ID:vQUDL0WD
>>904
そう、その人です。
天草でも治水関係かなにかで伝説残していたような記憶がありますね。
また気が向いた時でも調べて書き込みます。