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又者で名高き者は

2019年04月10日 17:14

堀直政   
787 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 16:32:06.01 ID:I0Ur+nqS
太閤の時代に又者(陪臣)で名高き者は、刑部卿・堀監物(直政。原注:左衛門臣)・松井佐渡(康之。
原注:肥後守の臣)。

――『老人雑話』

天下三陪臣で名が挙がっているのは堀直政のみ。



791 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/11(木) 21:43:59.20 ID:nRArb4yf
>>787
この場合の刑部卿は誰なのかな
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堀直政の心構え

2010年12月25日 00:02

堀直政   
951 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/12/24(金) 00:15:04 ID:Luv9nhQo
豊臣秀吉の時代のことか。

ある日の日暮れの頃、越後春日山30万石の領主堀秀治が、伏見の屋敷にて客を送り出すため、
家臣などを引き連れ門の外まで出た。
家老の堀監物直政は、一団の中で秀治から最も離れた位置にいたという。

と、秀治が外に出た瞬間、彼に恨みを持つ者であろうか、外に隠れていた者が突如、
秀治に駆け寄り斬りつけた。
秀治もとっさに刀を抜いて応戦しようとした。その時である

一番遠くにいたはずの堀直政が、気がつけば最初に秀治の元に駆け寄り
この狼藉者を一刀のもとに斬り倒した。
秀治の左右の者たちは、倒された狼藉者に止めを刺すのがやっとであった。

後日、秀治の近習の者たちは直政に面会を求め、このように聞いた

「あの時は日暮れで視界も悪くなっていた上、さらには突然の出来事でもありました。
そのようであったため我々も心ならずも秀治様のお側に行くのが遅れたのですが、
我々より遥か隔たった場所にいた直政様が一番に狼藉者を斬り捨てました。
どうしてそのようなことができたのか、我々にはさっぱりわからないのです。」

これに直政
「いやいや、お主達の武辺が私に劣るわけではない。ただ私は、かねてから一つの心構えを
決めていたのだ。お主達はその心構えを知らなかった。ゆえに私に先を越されたのだよ。
調度よい機会だ、今後もそなたたちは殿のお供を勤められるわけであるし、今後の心得にも
成ることだろうから、今までこれを人に話したことはなかったが、ここでお主達に
伝授いたそう。

総じて殿の御前に伺候し、御後に供奉する時は、仮初にもよそを見ること無く、
最初から最後まで殿から目を離さない。これが最も重要なことだ。
そうしていれば殿の動静において、たとえ針ほどの細かな異変でも気が付かないということはない。

そういう心構えを持っていれば、先日のような不慮の事があっても自分が考えるよりも早く
体が動くものなのさ。

お主達は今私の言ったこと、どうか忘れないようにしてくれ。」

堀直政の、主君を守る心構えについてのお話。




952 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 10:05:08 ID:5/m2kIJt
周囲を警戒するんじゃなくて、主君に意識を集中しておく事でとっさの対応ができるようにしておくのか
なんという逆転の発想

953 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 10:20:56 ID:q77dxGsP
宇喜多弟「兄上……じゃなくて主君に意識を集中しておかないととっさの対応ができません。鎖帷子を着ておくとモアベター」

954 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 10:32:50 ID:XhJg9qTJ
>>953
「伯父上!鎖帷子を着ていたら泳げません!」

955 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 10:33:55 ID:dcGceEBv
>>953
あなたのDQNな息子の方にも集中してあげて下さい。

956 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 11:21:39 ID:An9Cz/Ar
>>954
八郎殿、伯叔の区別くらいつけなはれ。そんなんだから旧臣が離れんだよ。

957 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 11:30:20 ID:XhJg9qTJ
>>956
すまんすまん、伯叔どっちが年上かつい失念していた

958 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 11:51:45 ID:eEN0YUxV
ちょっと勉強になったw

959 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 16:22:43 ID:JWamZpie
>>952
しかしこれは近接戦闘に特化した備えで
弓とか鉄砲を持ち出されたらどうしようも無いような・・・