この世で最も汚い事は

2016年06月07日 10:19

683 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/07(火) 02:35:36.30 ID:oFUqmr/s
多分、まだ出ていないかな。曽呂利新左衛門と秀吉の茶の話。

豊臣の秀吉の家臣、曽呂利新左衛門は、いつも絶妙の湯加減で茶を点てていた。
その極意が知りたくなった秀吉は、ある茶席にて、直に極意を確かめようとした。
新左衛門が次の間にて茶の用意を始めると、こっそりと後をつけて、ふすまの隙間から中を覗いてしまった。
すると新左衛門は、茶碗に釜の湯を注ぎ、自分の舌で湯加減を確かめていたのだ。

秀吉が急いで前の間に戻ると、早速新左衛門が次の間に案内してくれた。
いざ次の間に入ってみれば、秀吉の前に出されたのはなんと、新左衛門が口をつけた茶碗。
無論、濃茶ならば回し飲みをするものだが、それとこれとは話が別。そこで秀吉、新左衛門にこう告げた。

「お主、この世で最も汚い事は何と心得る?」

「覗き見をする心でござる」

新左衛門、覗き見されていた事をちゃーんと知っていた。
湯加減を見たら茶碗は変えるつもりだったのだが、秀吉の覗き見を嗜めようと、同じ茶碗を使ったのだ。

そんな、秀吉のばつが悪い話。



684 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/07(火) 15:23:08.34 ID:hLnkzSCo
好きな話だけど前に見た気がする

685 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/07(火) 21:16:19.28 ID:bDyBXs41
倍々ゲームの人だっけ?

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その頓才は実に驚くべきものであり

2016年01月20日 19:18

195 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 03:18:16.12 ID:8QvfyOqv
ある日のことだが、かつて豊臣秀吉は数多の金銀の蟹を作らせ、それを
庭の泉水、あるいはそのほとりに放って楽しみとした。

しばらくすると秀吉は、「見飽きた」と思って、近習の者に、「何ぞ一用を
言い出した者にはこれを与えよう」と、言った。

これに皆々は大いに喜び、「臣はこれを紙押さえにします!」とか、「臣は
金の茶釜の蓋さえもないので、せめてこれをその蓋のつまみにします!」
とか、あるいは何と言い、こうと言い、各々1個ずつを賜った。

その中で曽呂利新左衛門がどのように乞うたかというと、「臣は人の相撲は
既に見飽きたので、この蟹を集めて相撲を致さんと存じます」とのことだった。

これに秀吉は、「相撲となれば5個や10個ではその興も薄かろう。ことごとく
持って行くがよい」と言って、残りの蟹を全て新左衛門に与えたということだ。

その頓才は実に驚くべきものであり、また感ずべきものである。

――『常山紀談(異本に拠る)』



196 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 06:43:37.38 ID:nFk5QTFx
>>195
曽呂利新左衛門のエピソードを聞くと
とんちが利くと言うより、秀吉の喜ぶ事を熟知しているって気がする

197 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 07:06:27.14 ID:BQ9uWYM5
正体が幽斎様だとしても驚かない

198 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 07:06:58.43 ID:/uw8fHcl
うん、周りからはすげー嫌われてそうなイメージ

199 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 08:13:07.91 ID:1vfJMcPu
秀吉の逸話の中でしか語られないからやっぱそういう人物だったんだろうな

200 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 16:55:15.78 ID:yZOpTE7P
劉邦、朱元璋なんかも最後の方は猜疑心の塊みたいになってたし
独裁者というのは、自分の政権を誰かが転覆させるんじゃないかという
強迫観念に必ず襲われるからな

曽呂利みたいな道化がいなかったら、秀次事件以上の粛清の嵐が発生していた
だろう。
つまり、曽呂利は家康の大恩人。

201 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 18:17:50.86 ID:/uw8fHcl
それはあるかもね
独裁者というか基盤地盤を持たずに成り上がった人間は怖いんだろね
自分みたいな奴が現れたらと思うと

202 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/20(水) 18:32:23.99 ID:tl6YVjYO
>>200
家康が豊臣家を徹底的に抹殺したのも同じ理由だったんだろうな

願わくば1日、御耳の匂いを御嗅がせくださいませ

2016年01月13日 22:37

933 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/01/13(水) 01:09:45.27 ID:Kz0bIkYN
ある時、曽呂利新左衛門豊臣秀吉に、「願わくば1日、御耳の匂いを御嗅がせ
くださいませ」と、言った。秀吉は訝しく思い、「こやつ、また何かするつもりだな」
と疑ったが、「何はともあれよろしい。汝の好きに嗅がれよ」と、その事を許した。

その後、新左衛門は大名が秀吉の御機嫌伺いに出た時を窺い、秀吉の耳元に口を
寄せた。それが何やら言っている様子に見えたので、皆々は心中で密かに驚き、

「こやつ、何を言っているのだろう。もしや、私を讒言する内容ではあるまいか。
こやつはすこぶる殿下の寵愛を受けているから、その言葉を御用いになるかも
わからないぞ」と、憂いた。

各々は自邸に帰ると、早々に数多の金銀財宝を用意して密かに新左衛門へと
贈ったので、数日にして金銀財宝が山の如く集まった。

新左衛門は秀吉の御前に出て感謝し、「殿下の1日の御耳を拝借し、御芳しき匂い
を嗅いだ功能によりまして、金銀財宝は山嶺の如く集い来たり、ほとんど座る場所も
ありません。これはまったく、殿下の御耳の功能であります」と、言った。

これを聞いて秀吉もまた呆然とし、驚いたということである。

――『常山紀談(異本に拠る)』



『あの殿は猿に似ている』

2015年11月20日 09:06

11 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/11/20(金) 00:58:09.78 ID:WxP7hhHh
豊臣秀吉は参内を決めて御幸町を通ることがあったが、ある時の御通りの折、

京童が秀吉を見上げて、「あの殿様は猿に似ている!」と声高に申したので、
秀吉は機嫌が悪く、伏見へ帰ってから鞘師・曽呂利新左衛門を呼んだ。

秀吉は、「今日、京童が私を見て、『あの殿は猿に似ている』と申したのだが、
本当に猿に似ているか?」と、新左衛門に問うた。

これに新左衛門は、「どうして不届きにも君が猿に似ていることでしょう。
むしろ、猿が君に似ているのです」と、言った。

これを聞いて秀吉は、「そうに違いないな」と言って、笑ったということである。

――『半日閑話』



12 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/11/20(金) 12:07:58.24 ID:t9dNyZsw
結局のところ猿は猿なのよ

13 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/11/21(土) 03:23:55.74 ID:sIJllXlx
まるで器の大きな名君だな

曽呂利新左衛門の「まつくれ丸」

2015年03月27日 18:06

788 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/26(木) 19:18:35.35 ID:abYXOBT2
曽呂利新左衛門の「まつくれ丸」

ある時、伏見城山里の茶屋に太閤秀吉がいる所に、曽呂利新左衛門が伺候した。
この時曽呂利は秀吉に向かい、「為して成らぬということは一切無いものです。」と言った。
しかし秀吉

「左様はいくまいよ。その方の智慧にて、予がこのように座敷のうちに座しているのを、何となしに
庭に下ろす事が出来るか?もし出来たならこの刀を遣わそう。」

これを聞いて曽呂利は暫く考えていたが
「これは叶いがたき事です。しかし、御庭より御座敷に上げ奉る事はいと容易く出来ます。」

秀吉は曽呂利の答えに笑い出し、「されば、予を庭より何となく座敷へ上げてみよ」と、笑いながら
立って庭に降りた。と、ここで曽呂利は腹を抱えて笑い出し

「さあ、早く御刀を下さるべし!」

と言い出した。秀吉戸惑い「何故か?」と尋ねると、曽呂利

「さればでございます。殿下は今、何となく庭に下りられました。ですからお約束の如く賜りたい。」
そうしきりに笑いながら答えたので、秀吉も
「なるほど、確かに予は何となく庭に下りた。ではこの刀を取らそう。」
そういって刀を与えた。

この時曽呂利は「この御刀は何という御太刀にて作者は何と申すのでしょうか?」と尋ねた。
すると秀吉

「これは汝に『まつくれ丸』(これは汝に「ともかくもくれてやった丸」)という刀だ。作銘は左文字よ。」

そう答えたそうである。


(刀剣談)




曾呂利新左衛門の無欲?な褒美

2012年11月02日 19:59

124 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 04:35:16.52 ID:pwxqD/m1
曾呂利新左衛門の無欲?な褒美

有名すぎるせいか知らないけどまとめになかったので。

ある時曾呂利新左衛門は秀吉から褒美をもらうことになった。
何が良いかと問われると「米を1粒欲しい。」と言う。
秀吉は「たったそれだけ?」と思ったが、「ただし」と続ける。
「1日目は1粒、2日目は2粒、3日目は4粒、4日目は8粒…と倍々にしていってください。」と言う。
「それでいつまで続ければいいんだ?」と聞くと「1か月で結構です。」と答える。
これに秀吉は「なんだ大したことないな。構わん、くれてやろう。」と認めた。

しかし実際に褒美をあげてみると、20日目くらいで秀吉は音を上げた。
これは数学で等比数列の和のことで、
新左衛門に与えられる米の数は2^x - 1 (xは日数)の計算式で表される。
20日目は2^20 - 1 = 1,048,575と100万粒を超える。
1俵が250万粒ほどなので、あとは米俵を倍々で与えることになり、こりゃたまらんということになったという。

昔数学の先生から聞いた話。
他に81日とか100畳に順番に置いていくパターンとかあり、そっちはもっととんでもない数になる。計算してみれ。




125 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 05:32:15.23 ID:vuuYzn3g
小学校ん時に算数のドリルのコラムで見た記憶あるわこの話。

129 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 12:30:24.12 ID:sIApixx3
>>124
わかってたとしたら、嫌がらせとしか思えない

131 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 13:04:25.05 ID:rbbH17K0
>>129
落語ではこの米を貧しい人に分け与える、ってオチになってた

132 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 21:28:40.68 ID:CR3T1SYv
>>129
最初は一粒、次はその倍っていうのは、インドの説話で将棋を王に教えた人が
その御礼に将棋のマスに麦を…っていうのがあるぐらいに昔からある話。

なので、わかっていたらもなにも…

133 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 22:05:28.74 ID:pwxqD/m1
誰も計算する奴がいねえ…。1俵あたりの粒数のヒントまで与えたのに。
数字苦手な奴多すぎの悪い話だ。

134 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 22:16:11.32 ID:Ez04kKUk
だってlog使えばlog2=0.3とすると(0.301のほうが正確だろうけど)
log(2^81)=81log2≒24
log(2500000)=7-0.6=6.4
よって10^(24-6.4)=17log4で4×10^17俵
100だったら
log(2^100)=30
10^(30-6.4)=4×10^23俵
すぐに出るしいちいち書くのも馬鹿らしい

135 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 22:17:48.89 ID:Ez04kKUk
訂正
上の方は81だから(80で計算してしまった)
8×10^17俵

一応正確な計算では9.67×10^17俵と
5.07×10^23俵だからlog2=0.3で充分だな

136 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/02(金) 22:49:47.64 ID:f/GrUYnw
google先生に聞いたらすぐやがな。

137 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/03(土) 00:11:53.47 ID:nm35Z0tf
>>132
すまん

138 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/03(土) 00:20:38.37 ID:+m4pujE2
30日ならともかく、81とか100なら直感的に膨大な数になりそうなのが分かりそうなもんだが。

139 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/03(土) 00:25:12.98 ID:Xy+T4uLQ
だいたい計算してみれって
計算してもここにわざわざ書き込むとは限らんだろ

曾呂利新左衛門「キウリが胡瓜を!」

2011年05月22日 00:01

298 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 11:54:53.21 ID:mWINSonv
曾呂利新左衛門さん話

肥前名護屋の陣営でのこと。
ある日、曾呂利新左衛門が外から秀吉の本陣に入ってくると、突然語ることには

「殿下!世にも不思議なるものがあるものですね!
臣はただいま陣の手前でとても奇妙なものを見ました!」

秀吉、これに興味を持ったか
「新左衛門は慌ただしいのう。奇妙なものとは一体、何を見たのだ?」

「さればでございます。『キウリ』が胡瓜を食っておりました!」

「なにっ?胡瓜が胡瓜を食っておったと?新左衛門、たわけたことを申すな。
口のない胡瓜がどうして胡瓜の共食いをするものか。たわけにも程があるわ!
まあ、これもお前のいつもの戯れだろうが。」

しかし曾呂利引き下がらない
「いや、確かに食っておりました!これは相違ございません!」

秀吉と曾呂利は食わない食ったと言い争ったが、これでは埒が明かぬと秀吉、
傍らに居た家臣に「誰ぞある!?まこと、果たして胡瓜が胡瓜を食っておるか、急いで行って
見て参れ!」

家臣の一人、「ははっ」と答え陣の外まで出て、あたりを見回す。当然のことだが
胡瓜が胡瓜を食っている様子は、ない。それでも、何事も見落としてはならぬと
キョロキョロと見回す。
「しかし胡瓜が胡瓜を喰うなどとあるわけが…、 はっ!?」


この家臣が戻ってくると、秀吉は急かすように尋ねた

「どうじゃ!?胡瓜が胡瓜を食っておったか!?」

「それがでございます。胡瓜が胡瓜を食っている様子は見えませんでした。」

秀吉、そら見たものかという顔を曾呂利に向ける。が、家臣続けて

「それは無かったのですが…」

「ですが?」

「ははっ、陣営の外では、背中に薪を背負っている薪売り(きうり)が胡瓜を食って
おりました。」

秀吉あきれ返って
「なんじゃと!?薪売り(きうり)が胡瓜を食っておったと!?
さては新左衛門めにたぶらかされたか!なるほど、胡瓜が胡瓜ではなく
薪売りが胡瓜か!」

曾呂利、澄ました顔で
「仰せの通りにございます」

これに秀吉
「おのれ、また誑かしおったな!」
と笑って叱りつけたという。

『太閤之腰巾着曾呂利新左衛門』より、曽呂利頓知話の一席




299 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 12:13:56.94 ID:+dczATAl
>>298
いやこれ誰も損しないし、とんちのきいたいい話だろw

300 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 12:25:44.51 ID:sh/tXUV1
腰巾着ってまんまだなw

301 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 12:58:28.09 ID:evIZoeIn
>>299
見に行かされた家臣が疲れるじゃないか!

302 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 13:11:56.46 ID:nId1lM+d
しかしひとこと言いたい

コレ、頓知じゃなくて駄洒落じゃね?

303 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 13:29:55.09 ID:6g+Bu522
宮廷道化師その物だな

304 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 13:43:00.60 ID:hfmandWt
ただの小話になっちゃってるな
曾呂利の演出家として伊達政宗を呼んだらどうか

名護屋陣、大いなる狂歌比べ

2011年01月17日 00:00

265 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 18:46:44 ID:w99rixxm
文禄の役の頃の事

朝鮮では激しい戦いが行われているさなか、日本軍の本営、名護屋にある太閤秀吉は
正直ヒマであった。そんなある日、秀吉が名護屋在陣の諸将を集めて言うことには

「諸将よ、お互い徒然に飽き果てているだろうが、面白いことをして遊ぼうにも大概の事は
もはやし尽くした。そこで一工夫、変わったことをしてみようと考えた。
皆々、競って、最も大いなる狂歌を読むのだ!」

大いなる狂歌?意外な命令に皆どうしていいか戸惑い、口を開く者も無かった。
そんな中しばらくして、徳川家康が進み出る

「皆、その様に遠慮ばかりしていては果てしもないことではないか。では私が江戸城主でも
あることから、江戸のある武蔵野の昔を詠んでみよう。」と

『武蔵野に 咲きはびこりし梅の花 天地に響く鶯の声』

これに秀吉「いやコレはコレは、徳川殿には武蔵野の江戸城主の事とて土地柄能くも大きく
詠み出たる事でござるかな。さあ諸将も遠慮せず詠みなされ!」

コレが呼び水となり、次に前田利家が
『富士山を 枕になして寝てみれば 足は堅田の浦にこそあれ』

それを受けて上杉景勝
『須弥山に 腰打ち懸けて大空を 笠に被れど耳は隠れず』

これに秀吉「いやコレは大きい大きい」と関心

すると蒲生氏郷進み出て
『須弥山に 腰打ち懸けしその人を まつ毛の先で突き飛ばしけり』

秀吉これを大いに賞賛し「蒲生殿には大きく詠み出されたることである。
ではこの次はワシが自ら詠み試みよう」と

『山根付け 海巾着に川は紐 緒締めは三五十五夜の月』

実に大きい歌である。秀吉自身もこの歌の出来に内心得意になっていたが、ふと側を見ると
御伽衆の曾呂利新左衛門が妙な表情で秀吉の方を見ている。
そこで秀吉「なんじゃ新左衛門そんな顔をして、お前も一首詠んでみるか?」

これに曾呂利喜んで「お歴々の前、恐れ多いことですが殿下の仰せでもあり、また先程より
諸将の御歌を聞くばかりで、私の方も一首詠みたくジリジリしておりました所、幸いにも
殿下のご命令に従い、数ならぬ新左ではありますが、一首つかまつります。」
と、

『天と地を 団子に丸めて手に載せて ぐっと呑めども喉に障らず』

これには秀吉はじめ満座の諸将「いやこれは、新左に大きくやられたものだ。
今日の一番大いなる狂歌はこれであろう!」と賞賛し、どっと笑ったそうである。

名護屋陣、大いなる狂歌比べ、と言うお話。




266 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 18:50:06 ID:+4K0eBBm
豊臣秀吉と曽呂利新左エ門、頭播磨に尻備中・悪い話
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-588.html
この詳しいバージョンか

ついでにそれを元にした落語の落ち
曽呂利新左衛門「ははー、兼光、頂戴いたします」
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4249.html

『御前相撲』

2010年06月27日 00:00

944 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/25(金) 22:03:16 ID:RzAGyi7B
朝鮮征伐の頃のこと
本営名護屋において豊臣秀吉は無聊をかことうと、御前相撲を開催した。

さてその相撲において、加藤清正家臣、毛谷村六助(貴田孫兵衛)が強い強い。
その勝ちに興をそえようと、秀吉の御伽衆、曽呂利新左衛門は六助が勝つたびに
負けた相手の狂歌を作った。

石田三成の家臣太山伯耆(ふとやまほうき)は、六助に突き飛ばされると三成の前に吹っ飛び
なんとその頭を蹴り飛ばしてしまった。そこで曽呂利

『ほうきだけ 土俵の砂をかき下がり 主人の頭けるはふと山』

次に挑戦したのは渡辺勘兵衛了、これは六郎にあっさりと土俵の外に掴み出された。
そこで曽呂利

『渡辺は かねて手取りと聞きたるに つかみ出されてくやしカンベエ』

今度は可児才蔵が挑戦、こちらははたき込みで敗れた。
ここで曽呂利

『はさみ手を 取られてカニ(可児)の負け相撲 横にはうのを前にはうとは』


以上、落語『御前相撲』の一席でございました。




945 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/25(金) 23:31:01 ID:B5OrUO8B
うまいなあ、よくもまあすぐに作れるもんだ

946 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/26(土) 00:30:50 ID:eXmJn4T4
可児才蔵だったら相撲で負けた後に「次は槍で勝負するぞ」とか言い出しそう。

947 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/26(土) 00:38:10 ID:YkMKvMQV
「次は槍で勝負しようぜ、ただしお前は一人で来いよ」ですね。

962 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/26(土) 16:50:47 ID:sFb48Sr4
>>944
太山伯耆って大山伯耆のことだよね
落語ではふと山になってるのか?

963 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/26(土) 22:56:36 ID:iKXMu6ng
>>962
実在人物を歌舞伎や浄瑠璃にする時に微妙に名前を変えるのと同じなんじゃない。
武智日向守とか真柴久吉とかさ。

964 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 00:43:36 ID:ggZ+o18t
杉原親憲「その程度の表記の違いはよくあること」

966 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/27(日) 13:35:53 ID:cETv7P+I
>>964
秀忠「うむ。杉と水のような間違えやすい字の場合はいたし方あるまい」

曽呂利新左衛門「ははー、兼光、頂戴いたします」

2010年06月04日 00:00

462 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/06/03(木) 01:24:08 ID:9/bfcFJR
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-588.html
兼光と秀吉で、↑の落語の別バージョンのオチ思い出した

秀吉「一番大きなものを狂歌にした者に、この刀をやるぞ」
お伽衆が狂歌を作るが(だんだん対象が大きくなる)、
そこに曽呂利新左衛門が現れて、「天地を丸めて呑み込む」という歌を詠み勝利
秀吉「よくやった、褒美の刀だ」
曽呂利新左衛門「ははー、兼光、頂戴いたします」
秀吉「これ、さやから出さずにどうして兼光と分かる?」
曽呂利新左衛門「竹でできていれば竹光、かねでできていれば兼光でございます」


落語 「 太閤と曽呂利」

2009年10月09日 00:18

212 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/07(水) 22:00:57 ID:GfrLSrBo
一応逸話と関係あると思うので

落語 「 太閤と曽呂利」 笑福亭鶴光
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7707201
ニコニコのアカウントの無い方はこちらで↓
http://www.nicozon.net/watch/sm7707201


秀吉関係で出た逸話がかなりちりばめられてて面白いです。良かったらどうぞ。





秀吉に「望みの褒美をやろう」と言われた曽呂利新左衛門

2009年08月13日 00:04

314 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/11(火) 23:24:25 ID:Nc/FVkt8
有名な話だと思いますが載っていなかったので。曽呂利新左衛門さんの話。

あるとき秀吉に「望みの褒美をやろう」と言われた新左衛門、それならばとこう言った。
「お大名のお歴々の伺候の際に、殿下のお耳のにおいを嗅がせていただくことを
お許し下さい」
「えっ、何それこわ、じゃなくて何だそれは?」
「私が殿下のお耳のにおいを嗅ぐ様子は、お大名から見れば、私が殿下に何事かを
告げ口しているように見えるはず。さればお歴々は不安に思って、告げ口を
やめさせようとして私に賄賂を贈ってくるでしょう」

それを聞いた秀吉、
「なるほど……大名連中の反応を見るのも面白そうだな。( ̄ー ̄)ニヤリッ
よし、本当に賄賂を持ってきたら、お前が納めていいが、誰がどれだけ持ってきたかは
わしにも教えよ」
そう言って、二人して大名たちを騙す「遊び」をはじめてしまったのであった。

その後は新左衛門の言った通りとなり、新左衛門の元には多くの大名から進物が
贈られてきたという。






曽呂利新左衛門、阿諛追従しない話

2009年07月01日 00:01

827 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 21:40:32 ID:ylMnpnBD
阿諛追従しない話

唐入りが噂になりだした頃、曽呂利新左衛門が世の騒がしさを風刺して一句詠んだ。

太閤が 一石米を買いかねて 今日も五斗買い 明日も五斗買い
(米買いじゃあるまいし、毎日五斗買い々々(ご渡海)ってホントに唐入りするの?)

これを耳にした秀吉は激怒したが、あえて別の理由で曽呂利を呼んで叱った。
「天皇の一の臣下たる者を、『太閤が』などと呼び捨てにしおって!なぜ『太閤殿下』と
言わぬ?許さんぞ!!」
曽呂利、少しもあわてず秀吉に聞いた。
「恐れながら、殿下と天皇ではどちらが尊く偉いのでしょうか?」
「今言ったろう、わしは臣下、天皇が主君。なんでわしと天皇を比べられよう。」

曽呂利は微笑んで続けた。
「ならば、そのようにお怒りあるな。天皇とて『君がため』、『君が代』という言い方をします。
決して『君様』とか『君陛下』とは言いますまい。」
「・・・・・・」
曽呂利はおとがめ無しとなった。


狂歌の方は有名だけど、逸話がまとめにないようなので。
西洋の宮廷によく道化師がいるのは、風刺ギャグに紛れて諫言させるためってのは
どこで聞いた話だったか・・・




828 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 21:47:44 ID:J/85GHLO
そういえば西洋の宮廷道化師は、「何を言っても処罰されない」って、特権を持ってたって
話を聞いたことがあるな。ホントかどうかは知らないけど。

829 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 21:59:35 ID:ERKqFGuK
実際にそんな特権があったかは知らんが

専制君主が処罰されないはずの宮廷道化師を切り捨てたとしてだ、それを誰が処罰するんだ?
だが諸侯が切り捨てた場合は専制君主が諸侯を処罰してもかまわんよなぁ

830 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/06/30(火) 22:02:41 ID:rnP5Lp0F
西洋の場合は、専制君主の上に腐れ唯一神教団があったからなぁ…

832 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 22:13:58 ID:1yfRXMK7
宮廷道化師を斬ったことが、兄弟や諸侯が位を狙う大義名分になっちゃうってのもあるんじゃないかなぁ。
諫言や忠告に耳を貸さない暴君であることの一つの明確な傍証となって。
でも、それならそれで様々な権力と癒着するんじゃないかなとは思うが。

833 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 22:32:50 ID:WQHlCbcU
まあ東洋の某専制君主の場合道化の忠告を聞いたか
プレッシャー与えられる存在があったか疑問なわけで

834 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 22:36:43 ID:cl8lL7sa
キワドイ言動は許されたけど
それは笑いと批判のギリギリのラインを綱渡りできていたからです。
度を越した場合はしっかり罰せられました。
また道化師は一種の家内奴隷みたいなもんですから
それを罰したからといっても
周囲はフーン、アイツしくじったな程度だったと思います。


835 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 22:44:12 ID:hiX6MuGs
>828-829定住しない芸人や旅人、いわゆるジプシーの人なんかは
身分の埒外に居るってことで王侯貴族の屋敷に呼ばれて芸を見せたりできるかわり
町ではほとんど何の保護も受けられなかったんだっけ、中世近世までの欧州だと。


室町日本でも神人僧侶や芸人の類はあんがい気軽に領主に呼び出てたり。
あとは隆慶一郎の小説でジャンジャンバリバリ出てくる無縁の人、
前田慶次郎みたいにかぶき者とか、公界往来人ってやつがそうなんだろね。


曽呂利新左衛門『米のように」・いい話

2009年06月18日 00:08

541 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/17(水) 20:11:05 ID:gDHAgPxV
新聞の日曜版のコラムに紹介されてた話

噺家の元祖と謳われる、豊臣秀吉のお伽衆・曽呂利新左衛門
秀吉に気に入られ、ことのほか寵愛された
ある日、秀吉の側近達はその秘訣を知りたがり、新左衛門に尋ねた
新左衛門は次のように答えたという

「飯にはこれといって味があるわけではありません。一方、菓子は甘くてうまいものです
では、飯を食わずに菓子だけ食っていられるかといえば、それは飽きますね
同じことで、主君に甘言でへつらっていても、いずれは飽きられるのです
甘い菓子は飽きる、一方の飯はいつでもうまい
甘言で主君に取り入ろうというのは、大きな了見違いなんですよ
米のように、退屈もせず、気遣いもない、そういうものを目指しなされ」

「主君の寵愛などというものは、長続きしないのです
こびずへつらわず、まっすぐの心で奉公なさいませ
ほかに、これといって伝授もヘチマもございませんな」




542 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/17(水) 21:17:39 ID:EG0KfBCe
新左衛門さんといえばアニメの一休さんでも>>541の話があったな。


曽呂利新左衛門のちょっとお行儀の悪い話

2009年04月18日 00:03

710 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 10:31:17 ID:yHRjs9Ww
たぶんまとめになかったと思うので。ちょっとお行儀の悪い話。


あるとき秀吉が曽呂利新左衛門の淹れるお茶はいついかなる時でも
絶妙の温度であると褒めた。
なんぞ秘訣はあるのか?と疑問に思った秀吉は、曽呂利にお茶を淹れてくるよう命じると、
こっそり後をつけて様子をのぞきみた。

すると曽呂利は茶を飲みつつ温度を確かめていた。そして飲みさしの茶を秀吉に献じようとする。

秀吉はさっきの場所にすばやく戻ると、曽呂利から出された茶を口にせず、
「のう曽呂利。おみゃーこの世でなにが一番穢れてると思う?」と尋ねた。
そこで曽呂利新左衛門、シレっとこう答えた。
「……こそこそ他人の行動を覗き見する心ですな」

じつは曽呂利は秀吉がのぞき見ていることを知っていてこんなことをしたのだという。
(もちろんいつもこんなことやってたわけじゃない)


よくラスボスにぶっ殺されなかったなーって思う。
あと秀吉ってお茶の温度にウルセー気がするけど、猫舌だったのかな。




曽呂利新左衛門と重ね問い・いい話

2009年04月06日 00:07

508 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 15:12:57 ID:HSFp1G+n
堺の鞘師、曽呂利新左衛門が、初めて秀吉に謁見した時の事。

秀吉が「お前の姓名は何と申すか?」と聞けば、「わたくしは曽呂利新左衛門でございます」と答える。
「ははぁ、又奇妙な姓もあるものだな。その曽呂利という姓には何か所以でもあるのか?」
と「別にございません。ただ、わたくしの拵えた鞘は堅いもので、刀が”そろり”と入るように
なっております。そこから『曽呂利」と呼ばれるようになりました。

と申し上げた

これに秀吉、面白い事を言うやつだ、又来るようにと言った。
そして後日、再び謁見したが、秀吉のほうでは曽呂利のことを忘れていたらしく
「お前の姓名は何と申すか?」と、初対面の時と同じ問いを発した。

これに新左衛門「わたくし、曽呂利曽呂利新左衛門新左衛門でございます。」と答えた。

秀吉は怪訝そうに、「何故に名前を重ねるか?」と問えば、新左衛門

「殿下は先日私の名を問われ、又今日も重ねて名を問われました。
そこで殿下の重ね問いの意に従いまして、同じく重ね言葉で答えたのでございます。」

秀吉、この答えを気に入り、彼をお伽衆に加えたのだとか。




豊臣秀吉と曽呂利新左エ門、頭播磨に尻備中・悪い話

2008年11月20日 00:07

309 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 23:19:37 ID:DH0iupvG
流れを鬼武蔵してスマンが
だれぞ曽呂利新左エ門の頭播磨に尻は備中と言う逸話を存じ上げぬか?



310 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 23:36:34 ID:vu+4blV7
>>309
それ落語だね>頭播磨に尻は備中

ある時、豊臣秀吉が、一番「大きな狂歌」を詠んだ者に賞金を出す、と言い出して、
片桐且元、福島正則、加藤清正が次々に歌を詠む

そこに曽呂利新左衛門が現れて、「天地を丸めて呑み込む」という歌を詠み、
これは大きい、これが勝ちだ、と、みんなが思っていたら、細川幽斎が、

「天と地を団子に丸め呑む人をくさめの風で吹き飛ばしけり」

と詠んで、これで勝ちを収める。今度は秀吉「小さい狂歌」に自分の印籠を与える
と言い出す。これも幽斎が

「蚊のこぼす涙の海の浮島に砂子拾ふて千々砕くなり」

と詠んで勝つ。曽呂利新左衛門は物凄い悔しがって、狂歌合わせをしましょう!
と言い出し、幽斎に意味不明の句を次々に出すが、どれもさらりと次の句をつけられ
完全にへこむ。

そのうち秀吉が退出する刻限になって、出て行こうとすると、新左衛門がオナラをプゥとやった。
こりゃ無礼者と、秀吉が新左衛門の頭を叩くと、もう一発プゥ。

秀吉「新左衛門、即吟申せ」

新左衛門「おならして国二ヵ国を得たりけり頭播磨(張りま)で尻が備中」

この句の褒美に新左衛門、播磨と備中のうち二千石を頂いたとか。


今はこの落語の演じ手はいないらしいですが。




311 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 23:39:34 ID:DH0iupvG
これ落語でしたか昔なんかの本に載っていた奴のうる覚えなので
長年のもやもやが晴れました

312 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/19(水) 01:58:33 ID:5SwTNtPs
>>311
あ、ちなみに>>310の落語のタイトルは、「狂歌合わせ」と言います。


324 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/19(水) 18:05:59 ID:sub+1cFr
>>310
博学ですな