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九州征伐の黒田家家臣、吉田六郎太夫、又助父子

2011年01月22日 00:00

324 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:48:32 ID:VpwVoTCF
黒田長政の家臣、吉田又助は秀吉の九州攻めにおいて、父・六郎太夫に連れられて初陣した。

又助が耳川を渡河した時、隠れていた薩摩武士が矢を放ってきた。驚いた又助が向かって行こうとしたところ、
六郎太夫がその前に立ちはだかり、薩摩武士に叫んだ。

「おーい、味方じゃ!間違えるな!!」

しばらくポカーンとしていた薩摩武士だったが、やがて気を取り直すと、弓を構えた。
「うつけが。とんだ勘違いをしておるわ!どれ、そのまま的になってくれい。」

「・・・なワケねーだろ!!」

父と目で語り合い、六郎太夫がトボけて薩摩武士を引き付けている間、密かに回りこんだ又助は、横から薩摩武士に
斬りかかった。だが、未熟な又助の一刀は敵に弓で受け止められ、弓を斬り折られながらも薩摩武士は太刀を抜き放ち、
逆に又助へ向け、強烈な突きを見舞った。

無情にも膝上を貫かれた又助は倒れ伏したが、油断した薩摩武士が近づいて来るところを下から斬りつけ、その左足を
切り落とした。(や・・・やった!それにしても、これが戦か。疲れた、もう動けん・・・)


「何をしておる!?敵は、まだ息がある。早う起きて止めを刺さぬか!!」
動かない又助を見た六郎太夫は、倒れた薩摩武士の近くまで又助を引きずり寄せ、一喝した。
父の叱咤を受けた又助は、最後の気力を振り絞って薩摩武士の首を取ると、今度こそ動けなくなった。

「よーし!初陣の身で良くやった。さあ、引き上げじゃ!!」力を使い果たした息子を、父は馬に担ぎ上げて
乗せてやり、本陣までの道すがら、いつまでもいつまでも褒めてやった・・・



・・・又助が「親父にはかなわん。」と思ったのは、父が追いかけて来た薩摩武士に対し、振り向くと同時に放った槍で
一人の喉を貫き、引き抜きざまに横に振るってもう一人を馬から叩き落し、一喝して残る武者どもを追い払った後、
悠々と喉を貫いた武者の首を取った時である。




325 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:57:14 ID:Pu7u3tWS
スゲーなぁ 殺人マシーンだなぁ


326 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:58:00 ID:/jDHX1KO
肉食系おやじつえー

327 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:01:20 ID:lBsB1Qy3
これが戦国系ほのぼの逸話

328 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:52:05 ID:oTfw6vIv
無名レベルでこれだろ?
忠勝とか鬼武蔵とか才三とか有名レベルはどうなるんだ…
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