592 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:20:00 ID:aXJbtTz/
太田道真・道灌親子は、扇谷上杉氏から河越城の築城を命じられた。建設地は北に赤間川、南に遊女川が流れ、
加えて七ツ釜と呼ばれる底なしの湧き水が7箇所も湧いているドロ沼地帯だった。ぬかるんで土が盛れず、
道真は困った。
そんなある晩、道真の夢枕に龍神が現れた。
「道真、明朝一番に会った者を人身御供として差し出せ。そうすれば神の力で城はすぐに完成するだろう…」
「マジで!?わかりました!」
毎朝一番に自分に会いにくる愛犬を少し可哀想に思いつつ、龍神と約束をした。
翌朝。
「犬ジャネ━━━(゚д゚;)━━━!!」
愛娘の世禰(よね)姫が来た。
「夢に龍神様が現れてry…私が生贄になります!」
道真と同じ夢を見たというのだ。
しかし、可愛い娘にはそんな事させられない。龍神を怒らせてしまってもだ。
「ゆ、夢なんか気にしなくていいって!生贄とかなにそれこわい」
思いとどまらせようと道真は必死に説得するが、世禰の決意は固かった。世禰は館を抜け出し、城の完成を祈りつつ
七ツ釜に身を投じた。
まもなくして、城は完成したという。
あるとき、河越城が攻められた。
堀のあたりに敵兵がやってくると、どこからともなく霧が発生し、それは集まって雲になった。
風も吹いて辺り一面真っ暗になり、ついには洪水も発生した。敵はすっかり混乱し、退散したという。
これらの現象、太田道灌が城の堀に棲む主に起こさせたらしい。
河越城の危機を救った堀の主の名は「ヤナ」。
よねが(人として、怪物ヤナとして?)太田親子の危機を救ったいい話。
593 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:30:38 ID:DUf7I7Ag
旧約聖書にも似たような話が(士師記11章より)
エフタは主に誓いを立てて言った。「もしあなたがアンモン人をわたしの手に渡してくださるなら、
わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を
主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします。」
こうしてエフタは進んで行き、アンモン人と戦った。主は彼らをエフタの手にお渡しになった。
エフタがミツパにある自分の家に帰ったとき、自分の娘が鼓を打ち鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。
彼女は一人娘で、彼にはほかに息子も娘もいなかった。
彼はその娘を見ると、衣を引き裂いて言った。「ああ、わたしの娘よ。お前がわたしを打ちのめし、
お前がわたしを苦しめる者になるとは。わたしは主の御前で口を開いてしまった。取り返しがつかない。」
彼女は言った。「父上。あなたは主の御前で口を開かれました。どうか、わたしを、その口でおっしゃったとおりに
してください。主はあなたに、あなたの敵アンモン人に対して復讐させてくださったのですから。」
二か月が過ぎ、彼女が父のもとに帰って来ると、エフタは立てた誓いどおりに娘をささげた。
594 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:37:04 ID:URXl6evD
>>593
しかし誰を想定してこんな願いを口にしたのかね?嫁?使用人?
595 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:47:31 ID:DUf7I7Ag
>>594
自分の知り合いのフロイスよりずっとましな宣教師は
「エフタはおそらく使用人を念頭に神に誓ったのでしょう。
同胞の命を軽んじた彼に対し神は罰を与えたのです。
アブラハムがイサクを神に捧げようとしたときの故事からもわかるように、
神は人身御供など求めてなかった、ただ彼が悔い改めることを望んでいた
しかし彼はおろかにも娘を捧げてしまった」
と旧約の神を新約っぽく解釈してた。
戦国時代の宣教師もこの人身御供をつかれたら痛かっただろう
596 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 15:53:12 ID:mSJNP5TH
やはり野見宿禰は立派な人だな
太田道真・道灌親子は、扇谷上杉氏から河越城の築城を命じられた。建設地は北に赤間川、南に遊女川が流れ、
加えて七ツ釜と呼ばれる底なしの湧き水が7箇所も湧いているドロ沼地帯だった。ぬかるんで土が盛れず、
道真は困った。
そんなある晩、道真の夢枕に龍神が現れた。
「道真、明朝一番に会った者を人身御供として差し出せ。そうすれば神の力で城はすぐに完成するだろう…」
「マジで!?わかりました!」
毎朝一番に自分に会いにくる愛犬を少し可哀想に思いつつ、龍神と約束をした。
翌朝。
「犬ジャネ━━━(゚д゚;)━━━!!」
愛娘の世禰(よね)姫が来た。
「夢に龍神様が現れてry…私が生贄になります!」
道真と同じ夢を見たというのだ。
しかし、可愛い娘にはそんな事させられない。龍神を怒らせてしまってもだ。
「ゆ、夢なんか気にしなくていいって!生贄とかなにそれこわい」
思いとどまらせようと道真は必死に説得するが、世禰の決意は固かった。世禰は館を抜け出し、城の完成を祈りつつ
七ツ釜に身を投じた。
まもなくして、城は完成したという。
あるとき、河越城が攻められた。
堀のあたりに敵兵がやってくると、どこからともなく霧が発生し、それは集まって雲になった。
風も吹いて辺り一面真っ暗になり、ついには洪水も発生した。敵はすっかり混乱し、退散したという。
これらの現象、太田道灌が城の堀に棲む主に起こさせたらしい。
河越城の危機を救った堀の主の名は「ヤナ」。
よねが(人として、怪物ヤナとして?)太田親子の危機を救ったいい話。
593 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:30:38 ID:DUf7I7Ag
旧約聖書にも似たような話が(士師記11章より)
エフタは主に誓いを立てて言った。「もしあなたがアンモン人をわたしの手に渡してくださるなら、
わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を
主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします。」
こうしてエフタは進んで行き、アンモン人と戦った。主は彼らをエフタの手にお渡しになった。
エフタがミツパにある自分の家に帰ったとき、自分の娘が鼓を打ち鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。
彼女は一人娘で、彼にはほかに息子も娘もいなかった。
彼はその娘を見ると、衣を引き裂いて言った。「ああ、わたしの娘よ。お前がわたしを打ちのめし、
お前がわたしを苦しめる者になるとは。わたしは主の御前で口を開いてしまった。取り返しがつかない。」
彼女は言った。「父上。あなたは主の御前で口を開かれました。どうか、わたしを、その口でおっしゃったとおりに
してください。主はあなたに、あなたの敵アンモン人に対して復讐させてくださったのですから。」
二か月が過ぎ、彼女が父のもとに帰って来ると、エフタは立てた誓いどおりに娘をささげた。
594 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:37:04 ID:URXl6evD
>>593
しかし誰を想定してこんな願いを口にしたのかね?嫁?使用人?
595 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:47:31 ID:DUf7I7Ag
>>594
自分の知り合いのフロイスよりずっとましな宣教師は
「エフタはおそらく使用人を念頭に神に誓ったのでしょう。
同胞の命を軽んじた彼に対し神は罰を与えたのです。
アブラハムがイサクを神に捧げようとしたときの故事からもわかるように、
神は人身御供など求めてなかった、ただ彼が悔い改めることを望んでいた
しかし彼はおろかにも娘を捧げてしまった」
と旧約の神を新約っぽく解釈してた。
戦国時代の宣教師もこの人身御供をつかれたら痛かっただろう
596 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 15:53:12 ID:mSJNP5TH
やはり野見宿禰は立派な人だな
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