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源左衛門はこのとき着ていた着物を

2013年07月18日 19:50

720 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 03:29:44.21 ID:p1hg5PWF
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-5150.html
上記リンクの逸話に登場する相浦源左衛門のお話

あるとき、源左衛門に仕える者が家老衆に呼び出された。
その者が家老衆のもとへ行くと、源左衛門への手紙を渡された。
その者が手紙を届けると源左衛門はその場で一読し、
「家老衆がおまえに不届きな行いがあるから、
わたしに討ち果たすようにと言ってきた。
おまえも侍であるから剣術を常日頃心掛けていただろう。
これまで限りの命、東の土手でわたし相手に思う存分働くがよい」
と、その男に言った。男も、
「わかりました」
とだけ、答えた。
そうして源左衛門はその男を引き連れ堀端沿いに歩いていくと、
「源左衛門殿っ!!」
と、堀の向こう側にいた源左衛門の知り合いが叫んだ。
その声に反応して源左衛門が振り返ると、
引き連れた男が刀を抜き後ろから斬りかかろうとしていた。
気づいた源左衛門は後ろに飛ぶと同時の抜き討ちに男を斬り殺した。

源左衛門はこのとき着ていた着物を封印し、一生人に見せなかった。
死後、取り出してみると襟が切り裂かれていたという【葉隠】

721 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 03:37:48.61 ID:p1hg5PWF
この逸話は源左衛門の息子の源左衛門(ややこしい)が話したとのことで、
葉隠には斬り合いの様子にもう一説あるとあり、
その一説では、

源左衛門の家の門のを出る前にその男が後ろから斬りかかり、
気配を察知した源左衛門が振り返るも足を滑らす。
しかし仰向けに倒れながらも刀を抜いて、
そのまま寝た状態で横に刀で払って、
その男の両手を斬り落として、
立ち上がりしとめたとも言われている

とのことです





723 名前:人間七七四年[] 投稿日:2013/07/18(木) 10:44:46.08 ID:soQ/799x
リンク先の二条城の逸話を見ると、
この源左衛門は討ち果たされるようなことを無意識にたくさんやってそうw

724 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 18:38:46.76 ID:ZazpUMmO
>>721
踏ん張りが効かない状態で両手を斬り落とすとは!
ライトセーバーでも持っていたのか

725 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 18:42:08.95 ID:VHn20M5U
村正ブレードじゃないか?

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相浦源左衛門、二条城にて

2011年02月19日 00:07

866 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/18(金) 17:48:24 ID:koAYKGx9

鍋島勝茂が徳川家光に従って上京した時の話である。

勝茂が泊まっていた宿舎に、若年寄の永井尚政から書状が届いた。
それに対する返書を持たせ、相浦源左衛門を永井家の宿舎に送り出す。

が、あいにくと永井尚政は二条城に登城しており、宿舎を留守にしていた。
取次ぎの者からそれを聞くと、源左衛門はそのまま、二条城へと直行してしまう。

勿論、何のアポもなく二条城に入る事など出来はしない。
源左衛門はただただ、勝茂に言われた「永井殿に届けてくれ」という言葉のみを考えており、
その辺りの手続きは一切考慮していなかった。

門の前で衛兵に止められる。当然である。それどころか侵入を企てた怪しい奴、として
拘束されかかってしまう。
「私は怪しい者ではありません!鍋島信濃守(勝茂)の使いとして参りました。永井様に
お目通りを致したいのです!」

当然、何のアポもなく城で執務中の幕臣に面会など出来はしない。
だが、「鍋島家の臣」と言われると、門番としても自らの一存で拘束してしまって
良いものか、少々不安になってくる。


そんな時に、門前での騒ぎを聞きつけ、一人の男が城から出てきた。
「どうした、何の騒ぎなのだ?」
「岡部様! これは良い所に。この男が鍋島家の使者を名乗り、ここを通せと言っておるのですが……」
「なんだ、信濃殿のお使いとな。それなら私が手紙を預かろうではないか」

いかにも身分の高そうなその男は、気さくな感じでそう言うと、手紙を寄越せと手
を差し伸べる。
しかし……



867 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/18(金) 17:49:16 ID:koAYKGx9


「いえ、この手紙は主君に預けられた大事な手紙でございます!いかに身分の高い
御方であろうと、見も知らぬ御方に預ける事など出来ませぬ!」

源左衛門はその手をあっさりと拒絶。

「え……? 知らない? 私の事を……? お前、鍋島家の者で……永井家に使者に立つ位には
重用されてる者なんだよ……ね?」

呆然とした男。それもその筈、この身分の高そうな男、大垣城主・岡部長盛の嫡子、
岡部宣勝であった。
そして実は宣勝は鍋島勝茂の妻の弟。主君の義理の弟なのである。

義兄の家臣が困っている様子だったからと声を掛けてあげた宣勝、何故か自分が誰なのか、
勝茂との関係がどうなのか、社会的にどの程度信用出来る人間であるのか、
一生懸命に源左衛門に説明する羽目となってしまった。

漸く納得してくれた源左衛門から手紙を預かった宣勝は、手ずから城内の永井尚政に手紙を届け、
返書まで持ってきてくれるという良い人ぶり。
それどころかその日の晩、義兄の許を訪れた宣勝は、

「二条城での騒ぎを聞きましたかな? あの男、愚直に過ぎる所はありますが、中々の器量ではないですか。
私は気に入りましたな、是非、目をかけてやってくだされ」

と勝茂へのフォローまでしてやった。
将軍が滞在中の城で騒動を起こしてしまった源左衛門、もうこれは切腹しかない、
と思い詰めていたのだが、宣勝のフォローによって世間の評判はむしろ高くなった。
勝茂からもこの件へのお叱りは一切なかったと言う。


>>http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4528.html
>>http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-2624.html

というキッツイ逸話持ちのお姉ちゃんの弟さんのお話。
……お父さん、育て方間違えたんじゃない? 逆! 性格逆でお願い!!




868 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/18(金) 18:01:30 ID:KURTc/d/
性格がいいだけじゃなくて名君やね岡部宣勝

869 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:13:18 ID:EOsgiZcA
勝茂相手だけじゃなく、誰彼かまわずああいう態度で接していたような気がしてくる。そんな鍋島家の家臣たち・・・