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門番「吉島殿、そのような事をされては困ります」

2011年03月19日 00:00

303 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 13:52:20.57 ID:Wsjg5ei1

江戸時代初期、鍋島勝茂の時代に佐賀藩に吉島五郎左衛門という男がいた。
この男は「庭造りの名人」として世間に名を知られており、その名声は江戸にまで
届いているほどであった。

ある時、五郎左衛門が勝茂の供として江戸に登ると、以前から彼の評判を聞いてい
た幕府の老中が、
「それほどの名人であるなら、一度会ってみたい」
と言い出し、江戸城に招かれる事となった。

しかし、登城の際に馬や駕籠などの乗り物に乗る事は厳しく規制されている。
伊達政宗辺りであれば無茶をやらかしても許されるのだが、陪臣である五郎左衛門
では到底許されない。

……で。

「……吉島殿、困りますな。そのような事をされては」
「何故です?馬や駕籠に乗っての登城は禁じられていると窺ったので、決まりは守
らねば、と思ったのですが」

苦りきった表情の門番と、飄然とした顔の五郎左衛門。

「いや、だからと言って……」
「風呂桶での登城は禁じられていない筈です。違いますかな?」

そう、五郎左衛門、風呂桶を人夫に担がせ、それに乗って登城したのである。

「規則以前に常識で考えていただきたいものですな!」

五郎左衛門が罰を受けたという記録はない。


確か彦左にも同じ逸話があったような気がするが……見つけた。

>>http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-974.html

門番の人達可哀想過ぎるだろ、こんな奴ばっかで。




304 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 14:14:48.04 ID:1EQR2Csj
門番受難の時代。橋守よりはましかもしれないが。

305 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 14:41:16.90 ID:cuC6Rv02
なんで素直に歩いて行こうって発想に成らないかねw

306 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 15:51:14.13 ID:U+6Ubfso
そうだ、屋敷毎運ぼう、とかならなかっただけいいじゃないか。

307 名前: [―{}@{}@{}-] 人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 16:17:15.60 ID:HRUGbdhs
老中「……忠興殿のご内儀が存命であれば、
   細川家の庭を整備させてやるものを……」
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