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大久保彦左衛門の第一次上田合戦

2010年03月28日 00:10

53 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2010/03/26(金) 22:08:04 ID:pyjzUikH
大久保彦左衛門の第一次上田合戦

ある時とうとう真田と徳川が手切れとなり第一次上田合戦が始まった。
コレにはまだ若かりし頃の徳川二十八将の一人、大久保彦左衛門(当時は大久保平助)も、
元気に参加していた。
ちなみにこの合戦、真田家には昌幸と信幸が大将として参加していたが、
徳川家も負けてはいない。鳥居元忠、平岩親吉、諏訪頼忠、保科親子(正直と正光)そして、
「金の揚羽蝶」大久保忠世と「銀の揚羽蝶」彦左衛門の面倒くさいブラザーズなど
そうそうたるお歴々といいうより、天下に名を知られていた人たちである。
とはいえ、結果はご存知の通り徳川の負け。上田城の二の丸まで攻めたものの砥石城からの逆襲
で側面をつかれて敗走したらしい。我らが信幸兄ちゃんは砥石城にいたそうなので、要は
信幸兄さんにこてんぱんにやられたと言うことです。かっこいいですね。
さて、ここで彦左衛門さんは敗走する徳川軍の中で精一杯戦っていたところ真田の家来で
日置五右衛門尉という武者が、なんと、真田軍と思いこんで入ってきたのを彦左衛門が発見した。
彦左衛門「標識がない。敵だ!突き落とせ!」
日置「ちょ!まて!よく見ろ八幡だ!俺!オレ!オレだよ!日置五右衛門だよ!敵じゃねえ!」
日置さん・・・・ここ徳川軍です。

つづく

54 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2010/03/26(金) 22:08:55 ID:pyjzUikH
>>53
大久保彦左衛門は槍で突こうとしたものの、日置の従者に邪魔されてつけなかったので
近くにいた兄貴の家来の気多(ケタ)甚六郎に突かせたがコレも腰あたりに命中し失敗。
日置の首を取れなかったのだが・・・

日置「河中嶋衆之早く助けたりと思ひ、味方と心得て敵之中を通りける処に、大久保七郎右衛門尉弟の平助に突かれたる」
(意訳:味方助けに来たら敵じゃねえか!大久保忠世の弟の彦左衛門に槍で突かれちまった!)
彦左衛門「いやいや、我も突いてあれ共、我が突く鑓は捲けられて、五右衛門尉にあたらず。気多甚六郎とて
    七郎右衛門尉者が鑓があたるなり、我にはあらず。」
(意訳:俺も突いたが失敗して兄貴の家来の気多のが当たったんじゃ!俺じゃねぇ!)
というわけで、この勝負、

大久保彦左衛門「刺突失敗」(引き分け)日置五右衛門尉「負け逃げ」

と締まらないことになっていたところ、これまた敵と知らずにやってきた真田兵と
同僚の天野小八郎が戦っていたのを見てみたら、相手は何と17か18才くらいだった。

彦左衛門「倅にて有ぞ。むごきに、赦せ。」
(意訳:まだガキじゃねえか。勘弁してやれよ。)

この勝負

天野小八郎(大久保彦左衛門預かり)真田の少年兵

である。助けてしまったんですなって、よくこんな余裕有ったな彦左衛門!
というわけで、大混戦の中で敵兵の命を助けた彦左衛門であった。
後に彼はこれを回想して三河物語に書く。
この少年兵を討たなかったのは、

『若気の至り』

であったと。

それにしても、ボロ負けした中でもちゃっかり自分の戦いは三河物語で自慢する彦左衛門さんであったが、
この時、神ならぬ彦左衛門のみならず参加した徳川兵全員だけではなく
勝利をかみしめた真田家全部ばかりか真田昌幸も、いや、真田信幸に至っては自分に降りかかることで
あるにもかかわらず気付かなかったことがある。

徳川四天王の本多忠勝が娘の小松の嫁入り先に頭を抱えていたという事実を!

そしてコレがずーーーーと後に信幸にとって・・・・・・・・・・・

この話の原典は
日本思想体系第26巻「三河物語 葉隠」(岩波書店)の三河物語(大久保彦左衛門著)で
お送りさせて頂きました。

業務連絡
ここで出てきた「日置五右衛門尉」って、どなたなんでしょうか?
三河物語にも「真田家内」となっているので真田家の武将というのはわかるけど。
まさか、歴史に残る著作に自分の間抜けぶりがのせられるとは・・・・


関連
真田信幸、大久保彦左衛門忠教に呼び止められる
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3924.html


57 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/26(金) 23:11:19 ID:f/G7pzD0
>>54
真田側の記録だと日置五右衛門は三河出身の旧武田家臣
「依田助十郎」とともに大久保忠世の首を狙って潜入したが、彦左衛門にバレて
五右衛門は逃亡、助十郎は討たれたことになっている

真田が身内をかばってるのか、彦左衛門の記憶違い(?)かは不明

日置五右衛門の子孫は沼田藩で大小姓組頭百五十石取り
同心十五人持ちの御先手鉄砲組頭衆と同格なので、なかなかの家格

58 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/26(金) 23:17:42 ID:TQXd8Uql
>>57
もしそれが事実なら、彦左衛門の性格からして嬉々として触れ回るんじゃないか?

60 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2010/03/27(土) 00:16:15 ID:Wf9R/XXk
>>57
おぉ!ご指摘サンクスコにござる!
日置さん討っておけば出世出来たのにね。
「依田助十郎」の記述は三河物語にはないので
別方向か突入時に彦左衛門の見えないところで
戦死かもしれませんな。

>>58
どうもこの時は、退却戦による大混戦で
首までは取れる状況ではなかったそうです。
三河物語にも『頸をば取らずして』踏ん張った
事が記載されています。

重昌の言葉を聞いた彦左衛門は

2010年03月26日 00:06

8 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 17:25:32 ID:yVAAnqnm
将軍秀忠が在京していた頃、江戸で辻斬りが頻発し、民は難儀していた。
そこで秀忠は酒井忠勝の提案に従い、板倉重昌を江戸に向かわせた。
江戸に到着した重昌は老中および旗本たちを集め、秀忠の上意を伝えた。

「おのおの方が残っておられるのは留守中の用心のためである。
ゆえにおのおの方が何故腰抜けになっているのか調査せよと私は命じられたのだ」

何を言っているのか皆目分からない、と老中たちが思っていると、
大久保彦左衛門が前に進み出てきた。
「将軍は何をお聞きになったのか。
なぜそのようなことを仰せになるのか、拙者にはさっぱり分からん」

「用心のために武勇ある方々を残したのに、辻斬りが出て民は迷惑している。
しかも、辻斬りを捕らえたとか討ったという知らせもない。
これはおのおの方が辻斬りを恐れて引き篭もっておるからではないかな?

上様は辻斬りごときにこの体たらくでは、万が一にも城を狙う者が現れたら
どうするつもりか、と御心痛であられた…」

重昌の言葉を聞いた彦左衛門は
「なんと!そのようなことにも気づかなかったとは恐れ入りまする。
早速、今夜から若い連中に狼藉者を討ち取るよう徹底させましょうぞ。
今日までの不覚悟については、なにとぞ上様におとりなし下され。
みなの衆も覚悟はよろしいな!」と珍しくかしこまった。

その場にいた者はみな彦左の言う通りだと言って帰っていった。
それからはみなが夜回りを始めたので辻斬りもぱったりと絶え、民は安心して
外出できるようになったという。




9 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 19:17:40 ID:UALP1HkY
>>8
いい話ってのはわかるんだけど、素直な三河者って気味が悪いなw

10 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 19:30:36 ID:rUKZoSGo
逆に考えるんだ
辻斬りが出てるので見回りしろと命じても三河者が素直に従うわけないから
あえてこう言ったんだと…

11 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 19:53:08 ID:Iakia8Yt
命令自体がひねってあるパターンもあるのか

12 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 21:14:50 ID:WTBHJbxq
実は腕試しのために彦左衛門が辻斬りしていた

13 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 21:30:38 ID:uUUxK7/A
彦左と重昌が一芝居打ったとしか思えん

14 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 21:38:00 ID:29KskcLX
一芝居をあの彦左が……!?

15 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 10:07:38 ID:wypxF/7k
見廻りすることになった若い衆が実は辻斬りだったってオチ?

16 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 10:55:23 ID:/aTMx6xw
>>15
そんなオチはいらんw

17 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 11:32:59 ID:I2qHe1hd
三河武士的には辻斬りを捕まえられなかったから切腹するとか言い出しそうな気が

18 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 11:45:27 ID:sN0HMPqi
秀忠さんがさっさと辻斬り捕まえろ的な直接的な上意なら切腹した者もでたかもね~


19 名前:8[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 12:04:34 ID:pKK7oMps
>>8
ちょっと補足するけど臆病者調査とか上様御心痛は重昌のでまかせ
彦左さんはまんまと乗せられちゃったようです

20 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 16:45:53 ID:sSOJq7mP
>>15
おれもそう思ったw
実は違ったとか意外すぎる。


21 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 18:12:24 ID:797P9Qax
家光も若い頃は辻斬りのために深夜に徘徊してたんだっけ?

22 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 18:16:17 ID:GUUyZXEy
辻斬りといえばいえば秀吉の時代大阪で辻斬事件が頻発したとき、「犯人は大谷吉継だ!」って
噂が実際に流れたらしいな。

23 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 18:50:59 ID:JAdl3r8U
>>21
柳生十兵衛が家光を諌める為に、女装して通行人に成りすまし、
切りかかってきた家光を無刀取りした上に、堀に叩き込んだとか。

まぁ創作だな

24 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 19:30:15 ID:9/WLFs8d
>>22
百人だか千人だかを斬ればハンセン病が治るってやつか。

時代は違うが黄門様も若い頃に辻斬りやってたらしいなw

25 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 19:49:01 ID:pK9JVQGX
某大河ドラマじゃ、水戸黄門のパパが家光と一緒に辻切りやったり、女湯のぞいたりしてたな

26 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 19:50:55 ID:797P9Qax
>>23
それは創作くさいが、側近の日記か何かに「上様がお忍びで夜間外出」とかあったような・・・
まぁ記憶は定かでないが・・・

27 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 19:53:05 ID:jNJ8r0Bz
大谷吉継さえそういう陰口叩かれるくらいだから、やっぱ偏見は強かったんだな

28 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 20:00:28 ID:JAdl3r8U
>>26
目黒のさんまのモデルとも言われるし、ふらふら少人数で外出はしてたらしいから
まぁ完全に無いとは言い切れないわな

29 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/25(木) 21:12:46 ID:hhX1+ATP
小姓つれて遠乗りとかしてたらしいな

島原の乱討伐の大将は

2009年09月15日 00:08

399 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/14(月) 19:29:28 ID:h7rOx2ld
島原の乱が起こったとき、江戸城では旗本たちが、討手の大将に誰が任命されるかについて、
黒田か、細川か、それとも有馬かとあちこちで話し合っていた。

そこへ現れた大久保彦左衛門、みんなの様をみて埒もないといった感じでこう述べた。
「そんなことわかりきったことではないか。各々方の推量はみんな大外れである。」
「では、ご老体は総大将はどなただといわれるのか。」
「考えるまでもない。春日局と南海坊天海である。」

予想外の答えにびっくりした人たちが、
「これは異な事を、女子や坊主が何の戦の役に立つというのか。」
というと、彦左衛門
「いやいやそうではない。上様が日ごろ春日局と南海坊天海を寵愛しているのは、
かかる大事に至ったときのためであろう。」
と答えたので、みんな彦左衛門の皮肉に気づき、大笑いしたということである。


しかし、惟当日向守が60年ぶりに、娘婿(三歳様)や孫(細川忠利)、ひ孫(細川光尚)を従えて
采配を振るうところも見たかった気がする。




400 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/14(月) 19:34:51 ID:2VEQnOLC
>>399
結局、別の日向守が息子と孫を連れて出陣した訳だがなw


402 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/14(月) 20:02:10 ID:h7rOx2ld
>>400
勝成
「日向守は二人も必要ねえ」

405 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 20:57:32 ID:V54mFav2
彦左は三河武士の中ではまだ可愛い方だなw
作左とか・・・

411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21:52:13 ID:R9qF1RaY
徳川譜代で大将出来るような実戦経験者って島原の時点でどれくらい残ってたっけ

412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 22:03:15 ID:8frzhnln
板倉重昌が総大将になって、誰も言うこと聞いてくれなくて、知恵伊豆が
二人目の討伐上使とになったというのを聞いて、やけになって一揆勢に
突撃して戦死したけど、知恵伊豆も指揮官としては正直アレだしねい。

最初から水野勝成を総大将にするのじゃいけなかったのかな。

413 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 22:04:52 ID:WRjY2RzL
彦佐とか存命中だっけ?
まぁ総大将って格じゃないけどw

414 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:09:25 ID:VS+ofl8l
・総大将の経験アリ
・隠居していない

となると、水野勝成か立花宗茂しかいない(三斎は既に隠居済み)。
結果としては両方とも島原へ行ってるから、この二人をさっさと行かせていたら被害が少なくて済んだような気もしないでもない。

415 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:16:01 ID:Q8uQsZmS
絶対人がついてこないwww>総大将彦左

416 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:28:18 ID:BZliFWlG
水野だって大将の器じゃないだろ

417 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:31:12 ID:VS+ofl8l
じゃあ宗茂だけか

418 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 23:34:37 ID:8frzhnln
でも、立花宗茂は外様だからなぁ。
譜代 or 譜代格だと真田信之ぐらい? でも、幕閣は真田嫌いだしなぁ。


405 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 20:57:32 ID:V54mFav2

黒田長政と細川忠興ってライバルみたいに言われるけど、官位はすごい差がついてるんだよな
三歳も当代随一の教養人だった親父さんを見習っていれば・・・

406 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 20:57:56 ID:VS+ofl8l
>>400
そっちの日向守と後から来た飛騨守、どっちの方が参戦した大名の評価が高かったんだろうか

407 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21:00:06 ID:VS+ofl8l
>>405
ん? 長政は従四位下筑前守、三斎は従三位参議だよ?

408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21:14:22 ID:V54mFav2
>>407
スマソ、書き方が悪かった。下の文は上と関係なく三歳の性格を揶揄しただけw

でも長政の従四位下昇叙は1603年、三歳は1596年時点で従三位参議だから戦国・豊臣時代に
限ると公卿(三位宰相)と地下(五位)だから雲泥の差だし、従四位下と比べてもすごい差なんだよね
黒田は内心面白くなかっただろうなー


大久保彦左衛門、正月の具足もちの祝いで忘れられ

2009年09月13日 00:18

276 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:27:43 ID:VnbvKbL7
大久保彦左衛門が鑓奉行から旗奉行に出世したころの話。
正月の具足もちの祝いに出席するため、同僚の鑓奉行今村某とともに、夜明け前から登城し、
山吹の間に詰めていた彦左衛門。
ところがいかなる手違いか、彦左衛門たちに何の連絡も行かないまま、儀式は始まってしまった。

そのうち、肝心な鑓奉行と旗奉行がいないことに気づいた目付たちは、あわてて
彦左衛門たちを呼びに来るが、ずっと放置されていた彦左衛門は、自分たちが
忘れられていたことを知るや、すっかり気分を損ねてしまう。
「われらは夜明け前から詰めておるのに、われらを忘れたとはどういうことだ。
神君以来、具足もちの祝いに旗と槍がないなど前代未聞のこと、
これはわれらが年寄りだから役に立たないということだろう。ならさっさと
退出することにしましょうわい。」

目付たちも困ってしまい、老中たちに報告。今度は老中が駆けつけてくる。
正信、利勝以来の幕府の問題児担当である酒井忠勝が、「忘れてすまなかった。」と頭を下げても、
彦左衛門すねて天井を見上げたまま。
ムッとした知恵伊豆が、「こっちの過ちだから頭を下げているのにその態度は何だ。」というと、
彦左衛門
「軍礼で槍と旗を忘れるなど初めて聞き申した。それにわれらは洗膳で食うなどという
不名誉も受けたことはござらん。
のう、今村。世も末になったのう。」
すっかり頭にきた知恵伊豆が、「将軍家に洗膳という作法はない。だいたい、
今が末世とは言葉が過ぎよう。」というと、
もう彦左衛門も後には引けない。
「伊豆の守殿ほどの方も、軍陣の作法は知らぬものだの。陣中において、
一番席を与えられた武者たちが食べ終わって退出した後、2番席として食事を出されることを
洗膳といって、勇者はこれを嫌うものだ。また、具足もちの祝いに槍と旗を忘れるなどということも
聞いたことがないゆえ、今が末世と申したまで。
われらは長く権現様のお供をしたが、旗と鑓はおるかと聞かれたことはあっても、
失念されたことはないし、一番席を与えられなかったこともない。
知らぬことに口を挟むものではござらぬよ。」

これには横にいた鑓奉行今村某も真っ青になって、
「もうよいではないか。これ以上好き放題言うと、(自分も含めて)みんなのためにならんぞ。」
と押さえにかかるが、その行為は火に油を注いだだけ。
知恵伊豆も二の句が告げず、周りもおろおろする中、酒井忠勝が進み出て、
「ご老体の言われることもっとも。しかし祝いの場でありますし、
この私がご相伴させていただきますので、どうか一緒に席についてくだされ。」
というと、彦左衛門も機嫌を直し、「忠勝殿のご相伴とあれば。」と応じて席に着いたので、
騒ぎはやっと収まった。

めでたし、めでたし。





278 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 22:32:25 ID:KvMTOAvv
何故よりによって彦左を忘れちゃうんだ
実は故意にハブられてたんじゃないのか

282 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 22:37:49 ID:4nbOrntl
知恵伊豆から三成臭がする

288 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 23:10:56 ID:NRlgX0O4
>276
これは怒るよ、彦左じゃなくても
誰がこんな大ポカやらかしたんだ

294 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 23:44:47 ID:RfLmdX/8
>>288
怒るのはもっともだし正当なものだけど、その後がなー

295 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/12(土) 00:09:13 ID:CBrK9tHt
>>294
拗ねるだけ拗ねて収まったんだからまだいいんじゃないか?

無言のまま帰宅して恥辱を受けたと切腹して、
今わの際に息子に
「父が伊豆の守に受けたこの恥辱、わすれまいぞ」
とかやるよりはよほどいい。

296 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 00:14:45 ID:en55zBcW
>>295
まさしく先日話題になった名指しの切腹だな
落ち度も有るしスルーしたら陰口叩かれそうだし、
相当面倒だな


大久保彦左衛門、死の床での加増の上使に

2009年08月16日 21:06

443 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 17:58:54 ID:foycD49l
天下のご意見番として存分に暴言を吐いてきた彦左衛門も、ついに80歳にして
死の床につくことになった。
そこに家光からの上使が訪れる。
「なんじに5000石の加増を賜い、1万石に取り立てて進ぜよう。」
彦左衛門もとは2000石じゃなかったっけと突っ込みを入れたいところではあるが、
いずれにせよありがたい話である。
しかし、彦左衛門これを拝辞。
「公方様のありがたいお志ではありますが、もはや余命いくばくもなく、
1万石にふさわしい働きをすることができませぬ。」


いままであれだけ主従ともどもいやみ・つっこみを受けながら、加増までしようとする家光の心が広い話。
あるいは、加増の話がありながら、自分にふさわしくないと辞退する彦左衛門の謙虚・無欲な話。
そして、「なんで親父この話受けてくれなかったんだ。」という子供たちにとって悪い話。




444 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:14:46 ID:Q0m0euqZ
彦左って実は単に天邪鬼な性格だったんじゃ…

445 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:17:58 ID:2nr+Tk5W
>>443
謙虚というか、やっぱりめんどkry

446 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:33:55 ID:Yk3jZDMM
殊勝な事言う彦左に違和感

447 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:36:06 ID:brZafbo2
でも一万石そこそこの小大名って実際は支出ばかり増えて一番損なんだよね
半端な加増されるより楽で実利のある旗本にとどまろうっていう計算もあったのかも









な~んてことは彦左に限っては絶対あり得ないわな

448 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:46:25 ID:MoStrd+c
三河物語を見ると、彦左衛門がそんなに無欲とも思えない
実は彼は、最初の主君である徳川家康に自分の働きを褒めてもらい、
その上で加増してもらいたかっただけなんじゃないかな?
だから忠佐の養子の話も断り、家光の加増の話も断った

と勝手に推論

449 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 18:51:43 ID:URo66+ua
なんだ、家康大好きっ子が意地を張っていたのか

450 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 19:32:51 ID:/CLGGFDl
>>437
紀州家の家老が「言うこと聞いてくれないと上様の首取りに言っちゃうぞ?」
みたいなことを言い出したときは何も出来てなかったような気がする。
徹夜仕事中だった星かもしれないけど。

452 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 00:07:17 ID:F4Ba9sfI
>>451
俺は人間的にめんどくさくないので全く気にしないぞ

453 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 00:55:11 ID:V3WT6qjn
>>447
同じ参勤交代でも交代寄合の方が実は経費かからないからね
宗全公の玄孫は数人でサクッと江戸入りしてたらしいし
手取りは小大名より少ないけど

454 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:08:35 ID:iBsP60eX
九州の某小大名が参勤交代の費用に耐えかねて
関係の深い鍋島家の家老になったと言う話はほんとうかなあ?

455 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:48:19 ID:ntUWoP5b
>宗全公の玄孫
みんなのアイドル山名豊国のこと?


江戸城西丸御殿にて、徳川家光、大久保彦左衛門に遭遇する

2009年08月16日 20:58

391 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:49:51 ID:dHcG9dkM
江戸城西丸御殿が完成した時、徳川家光はその内部を見学した。
すると偶然にも家光は大久保彦左衛門と遭遇した。
普請の出来に満足していた家光は彦左衛門に言った。

家光「おう彦左、見ろよ上出来だろう」
彦左「……」
家光(むむ反応がないな。そうか彦左め、とうとう耳が遠くなったな)

家光「おい彦左!上出来だな!上出来!」
彦左「まずまずですな」

彦左は上出来とは言わなかった。そう不満だったからである。
不満だったので彦左衛門は家光がいるのも構わず、普請奉行の
佐久間将監にクレームをつけた。

彦左「カニは甲に似せて穴を掘る、と言われますが、あなたの家なら
   この出来でもよろしい。ですが将軍家には相応しくないと思います。

   まず鴨居が低い。兜を着けて通ることができないし、槍をいちいち
   横にしないといけない。それと厠が狭い。有事には甲冑や太刀を
   着けたまま用を足すのですから、もっと広くしなくては。

   奉行なら合戦の事を考えるべきでしょう。どうやらあなたは武事とは
   疎遠のようですな」

将監「……」
家光「……」

家光は将監が可哀想でいたたまれなくなり、足早にその場を去ったという。




392 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:55:07 ID:ph8+nd01
彦左って、見えない何かを求めてる気がする

393 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:55:37 ID:dvgst/dB
めんどくせぇーーーーー

394 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 23:58:45 ID:3MM7ch7h
彦左タチの悪い姑みたいだ

395 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:00:53 ID:BkkMpe74
ウゼェw

396 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:17:56 ID:Ki++OkZz
彦左の言い分自体は武家にとって必要な備えだし
こういう人が居てくれるうちはお家は安泰だなと思う

397 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:20:58 ID:9IOvoI2n
佐久間「この私が奉行になったからには将軍様自らが合戦に赴かずとも済むよう――」
とでも言えばよかったんだろうか


398 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:24:02 ID:PoeD+eWN
それなら城いらないだろと返されるんじゃね?

399 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:55:56 ID:Bi1xgVbh
ただ、なんつうか、安藤帯刀などの場合とは異なり、
大久保彦左衛門の場合、そういう直言の出る背景が
非常にネガティブで屈折している印象を受ける。

「どうして俺らは(これほど働いてきたのに)取り立て
られないんだ」というルサンチマンでしかないような気がする。
それに、こういっちゃ難だが、彦左衛門の兄たちや忠隣に比べると、
彦左衛門本人は、正直それほど大したことない。

400 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00:56:56 ID:XAGp1M3a
元親さんと銃眼の話を思い出した。
元親さんだといい話の様な気がするけど、彦左だと悪い話としか思えない。

401 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 01:01:29 ID:PFsf30BM
>>396
蒲生氏郷みたいな街づくりは平時には害だぞ。

402 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 01:03:35 ID:Yk3jZDMM
>>401
迷路職人だからなw

今でも松坂の町は迷い易い。

403 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 01:05:39 ID:lhYuDosj
>>398
しかしその考えが江戸軍学の主流

孫子「籠城するハメになるくらいなら最初から戦争すんな」



江戸軍学者「籠城して勝った軍などない。負けると分かっていても
武田に野戦を挑んだ神君スーパーカコイイ」

に早変わり

太平の世に実戦的な思考法そのものが必要とされていない

404 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 01:17:06 ID:pZu4yv3G
しかしなんで彦佐は処罰も受けずのうのうと生きてんだ
伝説だと割り引いてもめんどくささが尋常じゃない

405 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 01:21:33 ID:XAGp1M3a
他の三河人は忠義から来てるツンデレ系めんどくさい人が多いのに、
彦佐は他人への意地悪、愚痴、嫉妬しかないのが凄い。
他家なら絶対追放されるか殺されると思う。

406 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 03:03:36 ID:2tQLZePm
鬼武蔵の信長のように甘えられる環境があるから存在できたのではないか?
めんどくさい×めんどくさい=どうにでもなれ~

408 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 08:27:46 ID:YLL7tlsc
>>401-402
うじにゃん「松坂は反省している。だから京都にでっかい一本道作ろうと思ったんだ」


409 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 09:01:57 ID:1xy/mT1c
いや、それただの腹いせだろ

410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 09:32:11 ID:c/Rwg6BQ
めんどくさい人達だから飼いならすのは並じゃないが、かえって信頼できるとも言える


大久保彦左衛門と井伊直政、カツオ節

2009年08月16日 20:56

411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 11:18:50 ID:SoWct5Al
カツオ節

井伊直政が病になり伏せっていたところへ、大久保彦左衛門が見舞いにきた。
彦左衛門
「今ではお互いの身分もかなり違ってしまったが、昔は互いに馬を並べて
戦功の優劣を競ったものだ。昔の友人のよしみを忘れられずにお見舞いに参った。」
直政
「そのとおりじゃ。昔を思い出すのう。」
そして、二人で数刻昔話に花を咲かせた。

彦左衛門は、「これを差し上げますので、朝夕召し上がってくだされ」といって
直政にお見舞いの品を渡した。
お見舞いの品はなんとカツオ節。
 思わず返答に困る直政に対し、
「大身の大名となって食べ物には不自由しないだろうが、贅沢な衣食を改めてはどうじゃろ。
井伊殿の病の原因は贅沢ではないのかな?ワシは毎日カツオ節を食べているゆえか、
病など致しません。」
と言ったという。

彦左衛門は戦の兵糧にカツオ節を必ず持って行ったそうで、島原の乱に陣参したのは
伊達ではないのだ。




412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 12:33:54 ID:XQ4GSkNp
なんかこの話は真面目に言ってるっぽいな


413 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 12:51:11 ID:wtbceHti
でも彦左だし…

414 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 12:52:30 ID:pClZfkfR
彦左衛門だと嫌味にしか受け取れない。

このスレに毒されすぎだろうか…

多分まじめに心配してんだろうけどさ。

415 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:00:23 ID:RF4URVFf
マジメにいってても毒が入っちゃう人って居るから

416 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:07:50 ID:whbaYvUQ
そもそも井伊直政って関ヶ原での戦傷が元じゃなかったっけ。
しかし、どー見ても僻みにしか見えん。

417 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:09:26 ID:F6+qxjLf
本人めずらしく真面目なのに傍から見たら嫌味にしか見えないからタチが悪いw

418 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:12:14 ID:PoeD+eWN
人間は多面性があるんだから
一面的に判断してはいかん

419 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:15:47 ID:RF4URVFf
典型的三河武士の多面性ってのは
20面ダイスの18面まで「めんどくさい」で残り1面に「律儀」で
後1面にそれぞれの変わった一面があるってくらい?

420 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:18:01 ID:A20AT4bn
勿論最後の一面もめんどくさいな人も居たりするんですよね?

421 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:23:02 ID:0t7xpTAV
めんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさい皮肉屋性格悪い頭切れる口が悪い
頭切れる頭切れる頭切れる頭切れる忠誠心忠誠心頭切れる口が悪い
性格悪い性格悪い口が悪い信仰心

ある三河武士の20面

424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 13:34:22 ID:0zN03uAB
佐渡守?

425 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 14:25:39 ID:CmQx3RzT
>>424
>>421はたぶんそうだと思う。

436 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 20:28:09 ID:YLL7tlsc
>>411
鰹節は猫の好物とされがちだが、実は身体に良くないらしい…
ひこにゃんに、んなもの食わせるなよ、彦左--;

ああ、こいつも彦にゃんだったわw


徳川家光が、源平の話に感極まったときに、

2009年08月16日 20:55

426 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 17:20:04 ID:foycD49l
家光は戦話が好きであり、しばしば家臣を集めて古今の話に耳を傾けた。

あるとき、源平のころの話を聞いたとき、感極まって、次のように語った。
「義経はうらやましい。彼の元には、弁慶、佐藤継信、忠信など忠勇兼備のものが揃っておった。
あのような者共を股肱の臣として自在に使いこなせたら、大将冥利に尽きるというものだ。」

よりにもよって

御前にいた家臣も、なるほどとうなずき喝采した。

ただ一人を除いて

彦左衛門、喝采の最中は横向いて知らん振りをし、その後聞こえよがしに
「今の世にも、弁慶のようなものはいくらでもおりますワイ。
残念なのは、義経のような偉大な君主がいないことの方ですわ」

彦左衛門がいるのを忘れ、余計なことを言ってカウンター食らった家光の悪い話




427 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 17:30:21 ID:gmoyPlWi
>>426
鬼武蔵なら彦左衛門斬ってたかもしれんな

428 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 17:32:59 ID:txO8uw+f
>>426
こいつwww

429 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 17:35:12 ID:hjUxRvFl
回りの人間のげんなりした顔が目に浮かぶw

430 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/15(土) 17:40:19 ID:foycD49l
>>427
彦左衛門は鬼武蔵に二度煮え湯を飲ませた三河武士の一員です。

431 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 17:40:29 ID:Yk3jZDMM
いちいち一言多い

435 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 19:42:18 ID:iXyO9Vjy
>>426
カウンターの威力がハンパじゃね~www


大久保彦左衛門 忠告を受けて その2

2009年08月15日 06:48

369 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:10:33 ID:gwuIMWMP
大久保彦左衛門 忠告を受けて その2

彦左衛門は3尺6寸もある長い刀をいつも差しており、江戸城でも
お構いなしにそのまま歩き回ったものだから、
刀の先が周りの人に良くぶつかり、みんな大迷惑だった。

そこである同僚が彦左衛門に忠告
「あなたの刀は長すぎて、みんなの立ち振る舞いの邪魔になる。短くしてもらえないだろうか。」
彦左衛門
「よろしうござる。」とあっさりうなずいた。

ところが翌日登城した彦左衛門の格好にみんなびっくり。
鞘こそ6寸ほど短くなっていたが、刀の長さはそのままで、
刀の先がむき出しになっていたものだから、
彦左衛門が動くたび、周りの人の服や畳が切れ、物騒でしょうがない。

困った同僚が、なぜそんなこしらえにしたのか尋ねたところ、
彦左衛門
「昨日のあなたの忠告を受け、短い刀にしようと思ったが、わしは小身者なので
新しく刀を買うことができぬ。
そこでこの刀を短くしようとし、鞘は切ることができた。しかし刀身は鋼のため、
わしにはどうしようもなかったのじゃ。」

同僚たちも頭を抱え、藪をつついて蛇が出たと嘆きあった。





370 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 22:15:09 ID:H++NPqwo
>>369
めんどくせえ

373 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 22:46:40 ID:Ikv1NHCI
>>369
ただの年取ったかまってちゃんとしか思えん。ため息つきたくなるぞ。

374 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 22:49:56 ID:7k9oJgrn
彦左っていつも
わしは泥まみれの槍働きしか出来ないから小身だ~
とか
前らと違って要領悪いから上様にかわいがられてねーし
とか~
みたいな話しばっかりだw

375 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 23:12:23 ID:jlyZTm7Z
その代わり、機転を利かせたとは言え、家光から餅を2つ貰った話の様に
良い事や目をかけてもらう事があったら子どもの様に無邪気に喜ぶという…
他にも仕官先の無い浪人の世話や面倒を見たりと、良い所はあるんだよw


彦左衛門の嫁取り(息子の)

2009年08月10日 00:18

209 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/08(土) 22:26:15 ID:q68xWAZ5
彦左衛門の嫁取り(息子の)

ご存知大久保彦左衛門の長男忠名は彦左衛門48歳の時できた子供
この長男が年頃になったので、そろそろ嫁を迎えねばならないと思っていた彦左衛門。

あるとき、知人のうちを訪ねると、年頃の娘が大勢いる気配。
さっそく彦左衛門が切り出した。
「うちの倅も年頃になったので、お宅の娘ごの内、どなたかうちに来てくれる者はいないだろうか。」
名門大久保家であれば、知人もその妻も異存はない。
「どうぞ気に入ったのを持ってってください。」
とんとん拍子に話はまとまった。

それから4,5日後、また彦左衛門がやってきた。
「本日はお日柄もいいので、これより娘ごを貰い受けて帰ることといたす。」
あまりに急な話なので、知人もその妻も支度が整うまで待ってくれと懇願したが、彦左衛門は
聞かない。
「着のみ着のままで結構、支度も無用。早く、早く。」
しょうがなく知人が出来合いの着物を娘に着せると、彦左衛門は娘を連れてさっさとうちに帰り、
その日のうちに簡素な式を挙げてしまった。
翌日、彦左衛門は召使たちに新婦を披露し、
「どうじゃ、三国一の花嫁であろう。」といたってゴ満悦の様子であった。

あの彦左衛門のちょっと「かわ」いい話





213 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/09(日) 03:54:21 ID:YNrxcLKJ
>>209
せっかちで皮肉屋で頑固な彦左でもやっぱ歳食ってからの子供はかわいいんだなぁ。


大久保彦左衛門、土井利勝の馬に

2009年08月04日 00:09

31 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/02(日) 23:58:19 ID:MWs+1STJ
ある時、土井利勝と大久保彦左衛門が一緒に酒を飲んだ。
その時に利勝は自分の馬を彦左に見せた。

土井「どうですか彦左殿。立派な馬でしょう」

彦左「うむ、忠義の馬じゃ」

土井「どういう意味ですかな?」

彦左「大坂の陣でビビッたお前を乗せて懸命に逃げた忠義の馬じゃ。
   あの時はこの臆病者のためによく頑張ったなあ。よしよし」

土井「……」




32 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 00:40:43 ID:vaW8VO3X
彦左うぜえww

33 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 00:43:04 ID:gu+n5f2Q
こういう性格だから出世出来なかったのか、
出世出来なかったからこういう性格になったのか。
本当ヤな奴だな、彦左。

34 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 00:58:53 ID:fHgzxxVw
利勝「下々の不満をそらし、上様の度量を見せるには
    こういう生物も一匹は要るものなのでござるよ」

35 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2009/08/03(月) 01:12:00 ID:uWBftey6
彦左衛門にも出世の糸口はあったんだよ。
甥が藩主をやっていた一万石の大久保分家が無視断絶になる事になったので、
幕府から「継承するか?というより継承しろ!」と命令が来たのを、
「戦での恩賞ではない」といって蹴った事がある。

36 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/03(月) 01:20:53 ID:itvA4c8m
めんどくさい三河武士は泰平の世では生きていけんのか…

37 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 01:33:08 ID:NBcOcrWW
>>35
それもヒドイ話だよな。
家や藩ってのは会社みたいなものだから、潰れれば様々な人の生活を奪うことになる。
分家の人たちからしたらたまったもんじゃない。

38 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/03(月) 01:44:45 ID:pMzz3BYf
一端、継承して甥の遠縁の者を養子にして譲り渡せば藩を救えて
「戦での恩賞ではない」という自分の意地も通せたのに・・

39 名前:俺もボケてきたか[] 投稿日:2009/08/03(月) 01:49:58 ID:pMzz3BYf
 誤:一端→正:一旦

40 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/08/03(月) 04:13:32 ID:lgXHhxKU
めんどくさいけど……彦佐かっけぇ

41 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 05:08:15 ID:Mu0cBssY
自己中


ある時の大久保彦左と阿部忠秋のやり取り

2009年07月25日 00:16


744 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/23(木) 23:49:56 ID:fXJbyuLa
ある時の大久保彦左と阿部忠秋のやり取り。

「阿部さんや、あんた実に幸運なお方じゃよ。なんせ畳の上の能力だけで
大名になったのだからのう、カッカッカw」

「ふむ、あなたは合戦での働きで三千石でしたな・・・。私は生まれるのが
遅くて機会がありませんでしたが、もし早く生まれてあなたと一緒に
合戦に参加すれば、あなたよりも手柄を立てたことでしょうな、フッ」

(ぐぬぬ・・・)

これに対して彦左殿はノーコメントでした。




747 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 00:35:54 ID:iCEkHT2W
「京極さんや、あんた実に幸運なお方じゃよ。なんせ床の上の能力だけで(ry」

748 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 01:36:06 ID:tzJCoSyp
>>747
それを池田輝政がいってるんだね、わかります

749 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/24(金) 02:29:38 ID:SbgMoPk5
確か市松が輝政に「床の上の能力だけで……」とからかって
「俺が普通に槍働きしてたらあんたよりすごいよ」ってやり返される話もあったよな


大久保彦左衞門、「ツル」を献上す

2009年07月11日 00:07

222 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 00:58:39 ID:4RB0FLJQ
大久保彦左衞門は徳川家光から家臣を通してツル(弦?)を頂戴した。
後日、彦左はその返礼として、これまたツルを献上したのだが・・・。

家光「彦左、お前が献上したこれは何だ?」
彦左「は、ツルにございます。」
家光「・・・どう見ても青菜だが。」

そう、どうみても青菜だった。家光は当然怒った。

家光「彦左、貴様は青菜をツルだと偽って余を謀るのか!」
彦左「はて?おかしいですな。それは某が先日戴いたツルとやらなのですが。」
家光「な、何!?」

どうやら家光がツルを託した家臣がツルをくすねて、青菜を彦左に渡したらしい。
それで彦左は青菜を「ツル」と言ったのだ。事の次第に呆れたのか、決まりが
悪かったのか、家光は苦笑したのだった。





223 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 01:24:54 ID:yvlo/i0R
その家臣の名前が残ってないのは不問に付されたからだろうか・・
結構なことやらかしてる気がするが。

224 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 02:30:32 ID:oEQzV/vF
K姫「なにこれ、ツル?草?へー晩御飯に使おうかしら、貰っとくわね。
   え?将軍への献上品?それがどうしたって?えぇ?」

225 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2009/07/10(金) 02:36:53 ID:IRQpsfEm
>>224
N之「まて、それ献上品。胃が・・・胃がぁぁぁぁぁ!!!!」



226 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 08:10:00 ID:2kPbKGYT
>>222
自分が知ってる方のバージョンでは
家光が家臣たちに鶴の吸い物をふるまった時
彦左衛門にあまり食べない珍しいものだろうと声をかけると
彦左衛門はすまして「なにこんなもの毎日のように食べております」
そんなわけないだろうとつっこんだら証拠に持ってくると言う
で、持ってきたのが青菜
実は吸い物をよそったときに彦左衛門のお椀にだけ鶴が入り損ねて青菜だけだった
「お椀の中に入ってたこれがツルってもんなのかと思ったんですが違うんですか」
で一同笑




227 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 08:27:17 ID:6g+tLWzN
どっちもありそうだから困る

228 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 09:19:00 ID:0e+Fk+yS
青菜を鶴じゃなくて蔓だと思ったとか


大久保彦左衞門、忠告を受けて

2009年07月05日 00:16

944 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:50:23 ID:PdHsyG79
大久保彦左衞門は戦国の男であるがために、新しい時代に馴染めなかった。
そんな彼にある者が忠告した。

「大久保殿、もう槍を振り回す時代は終わったんだよ。これからは筆の時代さ。
老中の連中はあなたよりも若い奴ばかりだが、挨拶や付け届けをするべきだよ。」

「なんと、今はあのガキどもにおべっかを使わないと出世できんのかね?」

「嫌な話だがね。みんな我慢しながらへーこらしてるんだよ。」

「お前もおべんちゃらで出世したのかね?」

「全部じゃないがね。半分はおべっかさ。」

「ふむ、ではわしも早速おべっかしてこようかの。」

そして老中宅の門前にやってきた彦左衞門は、

「やあ、○○殿!実は○○に、出世するためにはあんたらに心にもない
お世辞を言わないといかん、と教えられてな!そういうわけで、これっぽっちも
思っちゃいないお世辞を言いに来たのだよ!出世の件、よろしく頼むよ!」

と大声で怒鳴ったのだった。しかも彦左衞門はご丁寧にも、老中全部の家で
これをやったのだから、忠告した男はご愁傷様である。




946 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 00:09:43 ID:u6iyPImS
>>944
何という脳筋…


947 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:19:59 ID:oI4EwBVH
>>944
久々に清々しい脳筋話乙www
これ今度使ってみる

948 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 00:27:34 ID:HnayOAKC
彦左の話は、
空気を読めないじゃなくてあえて空気を読まないだからねぇ
リアルで身近に居たらうざい事この上ないだろうなw

949 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 00:44:02 ID:3/IvrVuM
でもこれで反省するような面倒くさくない三河武士はいないし、
それを分かっていても平気で>>944のような挙に打って出る
面倒くさキングの彦左さんなんだろうなあ。

950 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 00:59:19 ID:bMIm2srg
マイナーと思ってスルーしていたが、今月の彦左まつりに行きたくなった。

951 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:00:46 ID:dBk+dAJS
でも憎めないっすよ

952 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:14:31 ID:lYhPcEhy
いやあ、嫌いたくなるなあ彦左は。

その忠告者は、少なくとも彦左に親切心から忠告したのに、全部ご破算にされちまった。
客観的にみても悪い話だろ。
彦左のやったことって、普段嫌っているお偉方でなく、自分に忠告してくれ恩人を
陥れているだけじゃないか。

953 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:18:51 ID:kQOI+iDY
うん、その通りだがしかししたり顔で彦左に忠告してる時点であれだと思うのさ

955 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:30:02 ID:Uo7ZUETi
彦左に常識が通用すると思うほうが間違い

956 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:41:38 ID:9fDQUilW
もはやどう忠告を裏切ってくれるかをみんなで楽しんでいたんじゃないか説

957 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 01:44:27 ID:7klS+D+A
家光の時代くらいになると、彦左さんと政宗の話題は、
江戸の庶民のエンタテイメントだったことは確からしいw

958 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:35:50 ID:oI4EwBVH
考えてみたら何か落語みたいな話だよな
エンターテイナー扱いされるのもわかる

959 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 03:55:09 ID:MXzREZig
もうあれじゃね?ダチョウさんみたいな
「押すなよ、絶対押すなよ」みたいなw
彦左さんてきには
「いいの?フリ…だよなこれ?言うよ?言っちゃうよ!? 」
みたいなwww

961 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 04:26:58 ID:UpR4JqjC
>>948-944
鬼さくざとか、家康はおろか秀吉あいてでもこんなんだもんな。陪臣だろうがかんけーねー
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-270.html


962 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 06:37:15 ID:4hneRNQk
>>944
勘違いの金八教師め(`・ω・´)

963 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 06:38:36 ID:ePC2a29z
めんどくさい武士は出世などしとうなかった。

968 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 09:38:36 ID:E8dUbawF
彦左衛門にも天敵は居たんだろうか。
兄たちには頭が上がらなかったかも知れないが。

969 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 09:49:27 ID:cADzKyo7
一心太助って架空の人物とも言われているけど、モデルがいたとすれば・・・。

989 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 15:32:47 ID:m/iSkV/m
>>944
大好きになったわw


大久保彦左衛門と亥猪餅・悪い話?

2009年05月24日 00:01

650 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 20:15:40 ID:VgAOAPU2
さてさて皆様ご存知大久保彦左衛門翁の一席

今はあまり行われなくなりましたが、昔は非常に大事にされた伝統の一つに、
亥猪(いのこ)の祝い、と言う物がありました。これは陰暦10月の亥の日、亥猪餅と言う餅を食べ、
万病を防ぎ子孫繁栄を祈るという行事であります。

徳川幕府においてもこの日、江戸にある大名、旗本はみな登城し、将軍お手づから餅を
下される事になっておりました。
当然、彦左衛門も登城し、餅を頂く順番を待っていたのでございますが、彦左殿、何故かこの時
自分の順番になっても、将軍から遥か隔たった場所から動きません。
係りの者が「彦左衛門、御上壇まで進み候へ!」と促すのですが、彦左衛門は
聞こえなかったかのように平伏したまま。

これに家光公、「彦左衛門も年老いて、耳が遠くなったのであろうか?」と思い、
餅を彦左衛門の傍まで投げよこしました。
ところが、家光が餅を投げた瞬間に彦左衛門、やおら立ち上がり上壇の際まで進み、
頭を下げ上様の前で両手を上げて畏まりました。
そこで家光公、こんどこそ手づから彦左衛門の手に、紅白の餅を下されたのです。
そうして彦左衛門、下がる途中で先ほど投げられた餅を拾い、上様に御礼申し上げ御前を退きます。

さて、下がった先の溜り場には、先に下がった旗本諸侯が集まり、色々と雑談などをしております。
そこに現れた彦左衛門、両手それぞれに二つの餅を高らかに掲げ

「どうじゃ!亥猪の餅を二重ね頂戴いたしたのは、我一人であるぞ!」

と、見せびらかし、大いに自慢をいたしたということです。

ちょっとした策略で、御餅を見事二重取りし、諸侯達に見せびらかす!
一体これが自慢になる事なのかどうかはともかく、老いて直矍鑠たる老勇士、彦左衛門さんでありました。





651 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 20:38:54 ID:K7xGLS39
せこ・・・

652 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 20:42:15 ID:EQiB2QS5
>>651
いや、せこくはないだろ
彦左衛門は餅がほしいからやったんじゃなくて、餅を二個もらうって事をやりたかっただけだから

653 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 20:42:24 ID:VgAOAPU2
そのせこさゆえに悪い話なのだw

654 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 21:03:37 ID:nSloEHVP
せこいというか、悪餓鬼っぽいw

大久保彦左衛と葵の旗・いい話

2009年04月24日 00:15

960 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/22(水) 22:43:17 ID:0bg/8cYW
これは歴史マニアに有名な大阪の陣の話。
真田幸村の本陣突撃に一目散に逃げ出した徳川家康。
その時葵の旗が倒れてしまう。
槍奉行として本陣にいた大久保彦左衛門忠教。
葵の旗を必死に守り抜き、倒れてしまったが彼はすぐに立て直した。
真田幸村は程なく討ち取られた。
戦いの後の評定でこの件の検証が行われ、「現場証人」として大久保翁1人が頑固に主張した。
「葵の旗は立っていた!」
この時点で既に70代半ばの家康をもうならせた。
この時代の感覚では50代半ばにして、すでに老境になった大久保翁の男意気にリスペクト。






東照宮の3匹のサル・いい話?

2009年04月24日 00:14

961 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/22(水) 22:48:54 ID:0bg/8cYW
日光に住んでいる人から聞いた話。
東照宮の3匹のサル、「見ざる言わざる聞かざる」。
これにはモデルがいる。
聞かざるは石田三成。
わがままな彼は人の言う事に聞く耳を持たなかったから。
見ざるは直江兼続。
臆病な彼は怖い物や嫌な物を見たくなかったから。
そして言わざるは大久保彦左衛門忠教。
天下のご意見番として、相手の身分に関係なく歯に衣着せぬ発言をした。
しかし、自分の命取りとなる発言はしなかった。だから言わざる。
この3人は同い年の申年。大久保翁の意向でこの「サル」ができたと言われる。




962 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/22(水) 22:51:32 ID:0bg/8cYW
>961
いい意味の申1匹と良くない意味の申2匹をあえて対比させたのだ。
人生の教訓でもある。

963 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/22(水) 22:54:11 ID:fxS/dcoc
>>951
それ葵徳川三代にあったw

964 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/22(水) 23:03:50 ID:FgurobbZ
青面金剛の使いを悪い意味に使ったのか?
それは…宗教的にどうなんだろう?

973 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/23(木) 07:39:32 ID:AtTws3Dz
見ざる・聞かざる・言わざる・犯さざる
の4猿だという話しもあったような

980 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/23(木) 20:30:07 ID:CuvD5g/e
>>963
そのとき歴史が動いたでも使われてたっけ映像
葵徳川三代では山口祐一郎が島津豊久やってたんだよな
2年後に利家とまつで佐々成政やったからそっちの印象強いけど。
義弘役の麿赤兒は強烈だったw 篤姫にも出てて懐かしかったわ

しかし三成は島津兵を見込んで再度自ら加勢を頼みに来たとはいえ、
その時にはもう島津も兵数1000以下の小勢だったろうし双方どーにもならんだろうな
玉砕覚悟で中央突破でもしてくれとでも言いに来たんだろうか。

981 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/23(木) 20:35:20 ID:DdB092uE
そういえば高橋秀樹さんは
島津久光と島津斉彬の両方を大河でやってるね。
スレ違いでゴメン

大久保忠教と横田尹松が・いい話

2009年03月23日 00:21

82 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:19:23 ID:T6VRMQPy
ある時、板倉重宗の所に、旗本の長老、大久保彦左衛門忠教と横田甚五郎尹松(ただとし)の
両名が招かれた事があった。

よりにもよって。

戦乱の世はもはや遠くに過ぎ去っていた。徳川家の旗本の中で、戦国乱世を体験した長老である
両名の貴重な話を聞き届けようと言う、すばらしい試みであった。

両名が激しく仲が悪いと言う点を除けば。

最初に若い木村九郎兵衛が「大久保殿はどのような手柄で、旗奉行に取り立てられたのですか?」と、
無邪気な事を聞いてきた。それに彦左衛門

「なあに、旗奉行なんて、どうって事のない甲州者でも勤められるような役でござるよ。」

横田「…」←甲州者で元旗奉行

 さ あ 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た

さてそんなこんなで彦左衛門さん、いつものように一族自慢
「だいたい、わが大久保家ほど徳川家に忠誠を尽くした家は無い。
お家の敵になったものも一人もおりませぬぞ!」

それに今度は横田さん「ほほう?そう言うそなたは、権現様の御敵になられたではありませぬか?」

彦左激怒、何を言うか!それは一体どういうことだ!と問い詰めれば横田、
「法華宗は権現様がお嫌いになり、法度を仰せ付けた宗派でござろう。なのにその法華に
帰服されているそなたは権現様の敵ではないのか!?」
これに彦左驚くやら怒るやら、二人は止まらずヒートアップ

彦左「ふん、当代は高天神から逃げ出した卑怯な奴も、物頭になれるような嫌な世の中だ!」
横田「おう!皆様がた、高天神より逃げたと言うのはこのわしのことよ!
高天神より逃げたからこそ、徳川家において物頭にもさせていただいたのじゃ。
だいたいわしほど逃げっぷりの良い人間もおらぬだろうよ!」
「なんじゃと!?」「なにを!?」
双方、今にも取っ組み合いをしかねない空気。
ところがこの時亭主の板倉重宗、突然大笑い

「いやいや、聞いていたのとこんなに違うとは。実は大久保殿も横田殿も、もうすっかり年老いて
気力も弱り、ただ古い話を話して暮らしている。と、お聞きしたので、それならば私もそのお話を
お聞きしたいと思い、お呼びしたのです、

ところがいやはや、お二人のただいまの論争、若き者にも勝るものでございました。
あなた方がこのようにお元気なのは、実に今の公方様の宝と言うべきでしょう。
まったく、大慶とはこの事です。」

こう言われて二人も口論をやめ、その後は昔話などを、聞かれるままに話した、とのことである。




83 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:40:33 ID:rJigLIsy
>>82
重宗の父親も相当にめんどくさいからなぁ

84 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:56:53 ID:s5+jLW3E
何ていうか、さすが板倉家の人間って漢字

85 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 00:17:04 ID:vh+MX8VT
面倒くせえな三河武士

86 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 00:33:49 ID:8KAGPFEa
片方は甲州者だけどね




関連
年寄りの武辺争い
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-5077.html

大久保彦左衛門忠教のいい話

2009年02月27日 00:19

309 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/02/26(木) 18:26:28 ID:gCQI7rdR
以前にも触れたと思うが、大久保彦左衛門忠教の話。
若い時代に手柄を他人に譲った。これは戦国時代では出世に響くため「KYな行為」。
しかし、この話が美談として伝わると言う事は、大久保忠教は若い時代からかなり
好感度があったという事。
驚くなかれ。あの豪傑が多い「賊ヶ岳の七本槍」の誰よりも長生きした。
長寿が多い「蟹江の七本槍」に父や兄がいるのだから当然かな。



大久保彦左衛門、「大だらい登城」・いい話?

2009年01月15日 00:02

204 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/01/14(水) 19:44:54 ID:Vf5qK/Cg
大久保彦左衛門の「大だらい登城」の話。
有名な物は年を取ってから(江戸時代)の話。
旗本の輿での登城が禁止された。大久保翁、これに激怒。
「ならば」と大きなたらいに乗って(おそらく御神輿の様に?)意気揚々と登城。
幕閣は大久保翁の言い分(「たらいは輿ではない」)を聞いて、年配の旗本の輿での登城を認めた。
ただ私が思うに大久保彦左衛門は若い頃に、「見栄」で大だらい登城をしていたに違いない。
だから年寄りになってもこういう「パフォーマンス」を実行したに違いない。
察するに石田三成や直江兼続の前でも、こういう事をしていたに違いない。
趣旨違いかもしれないけど、記憶に残るので乗せました。
「天地人」に大久保彦左衛門が出てきたらこれをしてほしい!




207 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 19:50:54 ID:R+6IkxEe
大だらいつうとイカリヤの上に落ちてくるシーン
を思い浮かべる俺はまごうことなきおっさん。

208 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/14(水) 19:53:02 ID:pDVGeUzd
安心しろ
全員集合世代でもない俺でもタライったらそれだ
現代ではほとんどタライなんて使わない品