本当は怖い忍者の話

2011年08月23日 23:00

544 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 00:16:10.89 ID:NLEuPCXP
天正6年(1578)4月、要衝・上月城を山中鹿介をはじめとする尼子残党に奪われた毛利氏は、これを奪還せんと
大軍をもってこれを囲んだ。篭城側にも織田家から羽柴秀吉らが救援に駆けつけ、戦線は膠着した。

6月に入ると、毛利氏の重臣・杉原盛重が、配下を集めて檄を飛ばした。
「お前ら、高倉山の羽柴陣に『忍び討ち』をして来い。こういう時のために、お前らが時々他人の蔵を破り、
垣根を飛び越えて盗人のマネをしているのを見逃しているのだ。今こそ、羽柴の警戒を確かめて参れ。」

杉原播磨守盛重、彼こそが毛利忍び衆の頭目だった。
その檄に応じた徳岡久兵衛、別所雅楽允、佐田三兄弟など二十余人は、その夜半に羽柴陣へ忍び込んだ。


まず初めに羽柴陣へ忍び込んだ徳岡久兵衛が篝火の燃えさしを取り、寝ている羽柴兵の背中に突っ込んだ。
当然羽柴兵は転がって叫び声を上げ、騒ぎを聞きつけて他の兵も陣屋から顔を出した。
闇から姿を現した忍びたちは、顔を出した兵を手当たり次第に押し倒し、その首を次々に落としていった。

「おい雅楽允、何をまごついておる。遊んでいるヒマは無いぞ!」
ひとりいつまでも首の落とせぬ別所雅楽允に、佐田兄弟の長兄・彦四郎が声をかけた。
「待ってくれ、打っても打っても首が切れんのだ!」
「落ち着け。お主のデカい鍔の刀では、地に伏した者の首など、鍔がつかえて圧し切れんわ。掲げて切れ。」
「おおっ、なるほど!!」

納得した雅楽允、いったんは押し倒した羽柴兵を引き起こすと、頭をつかんで掲げ、切り落とした。
その後はスパスパと首を落として満足した雅楽允は、引き上げの際、大音声で言い放った。

「我こそは杉原播磨が郎党、別所雅楽允!当陣の真ん中に、忍び討ちして帰るなり。
畿内並びに美濃・近江の弱兵どもよ、普通の戦と思っていると、こうして不覚を取るぞ!」
あわてて羽柴兵は雅楽允を追ったが、忍びたちは高倉山の宵闇の中に消え去った。(陰徳太平記より)

その後も忍び討ちを受けた羽柴軍は救援どころでは無くなり、そのうち別所氏の離反への対応で撤退。
孤立無援となった上月城は7月に陥落するという、本当は怖い忍者の話。




545 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 00:26:22.34 ID:FLdFN5GU
雑兵の首なんて放っておいて陣とか兵糧庫に火を燃やせよ・・・

546 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 00:52:38.11 ID:VTkPb0vT
その辺は守りが固いからじゃね?
あと兵を怯えさせるのが目的だからなるべく直接的でないと。

547 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 01:02:13.86 ID:jUl+cQiq
単に火をつけるだけじゃ普通は消されてボヤで終わるんじゃね

548 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 01:06:28.00 ID:FLdFN5GU
つ 焙烙火矢

549 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 06:20:33.83 ID:fvsyMy2u
小手調べでいきなり必殺技は使わない。
そういうことかもしれない

550 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 18:31:08.98 ID:4Fcp0HYy
軍の攻撃は防げても、人ひとりの侵入は防げない
ってことかな

551 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 20:44:53.30 ID:+5gSCeqg
軍記物で忍者の活躍をまともに書いてる珍しいシーンだったりするよな。
佐野兄弟は架空戦記とかで毛利忍者の頭目でよく出てくる。

552 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 21:13:50.89 ID:tGAZY2F4
独立系伊賀
六角甲賀
北条風魔

553 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 22:28:15.17 ID:XAckVRxH
職種上基本目立たない部分での活躍が多いだろうしな
たまに記述があったかと思えば失敗談だったり
スポンサーサイト