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宗祇と怪異

2017年10月24日 17:01

宗祇   
336 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/10/23(月) 21:36:05.22 ID:hy8AdOA6
連歌師の宗祇は旅の途中、怪異ありという廃寺を宿とした。
深夜、ふと目を覚ますと、寺の中に人々が集まり、連歌の会を行っていた。
そのうちに

『今宵の月は空にこそあれ』

という句が吟じられ、その附句を求められたが、その場の者達、みな付けかねて打ち悩んだ様子であった。
この時、宗祇は末席より

『やどるべき 水も氷にとじられて』

そう付けた瞬間、人々は「あっ」と感じ入り、そのまま消え失せた。


また宗祇が石山寺に詣でた時、

『うき草に 火を埋めたる蛍かな』

こう吟じて心ひそかに誇っていたが、その傍らより童子が出てきて
「これでは蛍が死んでしまいます」と

『池水に 火を打つ波の蛍かな』

そう詠ずるとどこともなく消え去ったという。

(今古雅談)



337 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/10/23(月) 23:29:05.04 ID:htmCXMy7
童のくだり、落語の「西行鼓ヶ滝」で
西行が「伝え聞く鼓ヶ滝に来て見れば沢辺に咲きしたんぽぽの花」
と詠んで、我ながらよく詠めた、とほくそ笑んでたら
近くに住んでいた爺さん、婆さん、娘に次々手直しさせられ
「音に聞く鼓ヶ滝をうち見れば川辺に咲きしたんぽぽの花(白百合の花)」
と元の歌より良い歌にされ、西行が自分の自惚れを反省したら、
三人が正体を現し、実は歌の神である住吉三神だった、て話を思い出した。
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うしとらぬさへうきなたつみに

2017年10月23日 18:13

宗祇   
335 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/10/22(日) 23:42:11.25 ID:Sh+Hm2dH
連歌師の宗祇が諸国を修行していた折、ある国にて疲れ、近くに遊ぶ、主も知れぬ野飼い牛を見て
これを引き出し打ち乗りて、心に任せて歩ませた。

しばらくして牛の主が、牛のいないことに気が付き「これは悪漢が奪い去ったのだ」と、息せきって
追いかけ、これを発見すると宗祇を捕え、おおいに怒り沙汰のためと現地の奉行所へと突き出した。

奉行が宗祇に仔細を尋ねると
「私は宗祇と言って、諸国を巡る修行者です。あまりに足が疲れたため、野遊びしている牛を引き寄せ
乗り去ってしまいましたが、物盗みなどしようとしたわけではありません。ですがそもそも、
主がいないからと言って乗ってしまったのが過ちです。当然乗ってしまった事への代償は支払いますので、
どうか事無く許していただきたい。」

奉行はこれを聞くと
宗祇といえば聞こえる和歌の修行者ではないか、ならば、何か歌を呼んで謝罪せよ。また、牛のことであるから
十二支をその歌に詠み込んで然るべし。」

宗祇、畏まってしばらく考え、やがてこのように詠んだ

『むまひつじ さるとりいぬもいなばいね うしとらぬさへうきなたつみに』

(今古雅談)

むま(午)ひつじ(未) さる(申)とり(酉)いぬ(戌)もい(亥)なばいね(子)
うし(丑)とら(寅)ぬさへう(卯)きなたつ(辰)み(巳)に
ということですね



338 名前:人間七七四年[] 投稿日:2017/10/24(火) 07:24:05.89 ID:gGbJkRju
>>335

『むまひつじ さるとりいぬもいなばいね うしとらぬさへうきなたつみに』

ふっかつのじゅもんがちがいます

よむいろは教ゆる指の下を見よ

2017年04月14日 16:34

宗祇   
812 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/04/13(木) 21:41:57.13 ID:MEA4RoHP
宗祇が宗長と連れ立って浦を夕方に出かけられたとき、
漁師の網に藻が引き上げられた。
「これはなんという名であるか」
と問われると
「『め』とも申し、『も』とも申します」
と答えがきた。
そのとき祇公は「やれ、これはよい前句だ」と

めともいうなりもともいうなり

と詠んだ。
宗長に「これに付けられよ」と命じると、
宗長は

引連れて野飼の牛の帰るさに

と詠んだ。
牝牛は『うんめ』と鳴き、牡牛は『うんも』と鳴く。
祇公はこの句に感心された。

宗長も「一句沙汰あれ」と求めてきたので、

よむいろは教ゆる指の下を見よ

と詠んだ。
『ゆ』の下は『め』である、『ひ』の下は『も』である。

(醒睡笑)


「『ちゃんきのもんき』、とは何だ?」

2017年04月12日 18:23

宗祇   
730 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/04/11(火) 23:10:28.81 ID:7d1UNgCd
宗祇が東国へ修行していた道中、ある人が謎かけをしてきた。
「『ちゃんきのもんき』、とは何だ?」
祇公は、
「富士の雪」
と言った。
その心は、『どうやってもとけない』ということである。

その謎かけをしてきた人は、
見る見るうちに消えて跡形もなくなった。

(醒睡笑)

何者だったのだろうか


731 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/04/12(水) 22:27:39.28 ID:jGX4w086
>>730
>何者だったのだろうか

    r⌒\// ////:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ //// //
    (´ ⌒)\ ///::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|// //
ポッポー ||  \|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| _/ /ヽ        /ヽ
     人   ...\    +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;/ /   ヽ      / ヽ
    (__)     \    ( (||||! i: |||! !| |) )    /__/U  ヽ___/  ヽ
また (__)天狗か .\+  U | |||| !! !!||| :U  /__/   U    :::::::::::U:
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/旦|――||// /|      <   天 >  | |  |U |    |        :::U::|
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────────────< 予 仕 >─────────────
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \< 感 業  >天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!   
/⌒ヽ  / ''''''     ''''''  ヽ<.!    >こういう天狗のように鼻が立ってたのが
|  /   | (●),   、(●)   | ∨∨∨∨\天狗の天狗なんだよな今の天狗は
| |   |    ,,ノ(、_, )ヽ、,,     / ヤダヤダ \天狗の天狗を知らないから
| |   |    `-=ニ=- '    /〃〃∩  _, ,_  \天狗の仕業じゃ!  , ;,勹
| |   !     `ニニ´   `/  ⊂⌒( `Д´) <\          ノノ   `'ミ
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宗祇と酒。そして酔漢

2011年09月28日 22:01

宗祇   
119 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/27(火) 22:22:25.70 ID:X+xEZQO/
姉妹スレで酒関連の話題が出てるので


連歌師として有名な宗祇がある年京に上ろうとして東海道を歩いていたが急に喉の渇きを覚え、酒場に入ったものの
一銭も持っていなかった。
呆然として店の入り口に立っていると、酒場の主人が出てきてどうしたのかと尋ねたので、酒が飲みたいのですが
銭がないのですと答え、
つぼの中に匂ふと見れば梅の花さけがな一つ春のきどくに
と一首詠んだ。これを聞いて酒場の主人は
つぼの中に匂ひし梅も散り果ててかすみぞ残る春のきどくに
と詠み返して、酒を出してあげた。
ここで終われば風流なよい話なのだが、この様子を初めから見ていた店内の酔漢がこのやりとりに感心し、
自分も宗祇に酒を振る舞おうとしたが宗祇がそれを断ると、
自分の酒が飲めないのかと怒り出し、宗祇の手を取って捻りあげ、歌を詠むように要求した。宗祇は仕方なく
なら酒や此手をとりてうちはらに兎にも角にも捻る人かな
と詠み、酔漢を振りほどいて去っていった。



せっかくの風流な話を台無しにした酔っ払いの悪い話