血染めの桜の悪い話

2014年12月08日 18:22

970 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/08(月) 12:49:05.76 ID:0690pWDd
血染めの桜の悪い話

白鳥長久が山形城の最上義光の寝所で斬り殺されると、氏家守棟は法螺貝を鳴らさせ
伏せ隠していた兵300で近間で休んでいた白鳥家の家臣らを討ちに掛かった
白鳥の兵の大半は城外の宿に分散して置かれ、城内に同道した30人程の白鳥家臣たちは
主の長久が殺されたことを知り、山形城から逃れ様と奮戦をしたが既に門は閉ざされ、
銅鑼に太鼓が鳴る度に最上の兵は増え、白鳥家老の熊野三郎友重も本丸北西の角に追い詰められ、
壮烈な斬り死にを遂げた
そこには春になると見事な花を咲かせる江戸彼岸の桜の木があった

明治時代末から大正初期に山形の史跡について纏められた「山形散見」といったものがある

山形城本丸跡の霞城連隊広場脇にある桜は最上義光の謀により討ち取られた白鳥主従の反り血を浴びた事から
「血染めの桜」と呼ばれる様になったとされる

この伝承は古老の伝える口語の昔話によって「谷地の白鳥某(なにがし)が彼の地で討たれた際にあった桜」
白鳥長久が寝所から逃れたが、留めを刺された所にあった桜」「白鳥は寝所で斬られ、
その家臣らが最期を遂げた場所」等という事で幾つかの話がある

山形城跡南東の済生館の入口付近にも「白鳥長久首洗いの石桶」と呼ばれるものがあるが、
こちらも一説には山形城本丸の手洗いの石鉢か、山形城内に当時あった歌掛稲荷の手水鉢(ちょうずばち)では
ないかとも言われている

血染めの桜は戦後まであった
連隊解体後の城地整理で一旦二ノ丸北西に移植されたが、土が合わずに昭和32年頃に枯れてしまい、
その幹の一部が山形城跡の郷土資料館と谷地の資料館に展示保存されている



972 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/08(月) 20:24:54.34 ID:bp7jPN4n
この秀吉は、人を斬ることが嫌いなのです。って太閤殿下も言ってたじゃないか

973 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/08(月) 21:54:57.27 ID:Paa8DOv0
というか好きな方がおかしい

974 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/08(月) 22:07:57.22 ID:o8xywyyW
>>972
脅迫状にさらっとあれを書ける太閤殿下はホンモノさ

975 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/09(火) 02:25:33.02 ID:v2MtIaxh
>>973
当時は多分そうでもないぜ

976 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/09(火) 02:45:46.21 ID:VHXXMKOc
前田利家「俺は不義な殺しはした事はないぞ」
越前住民「利家は一揆千人あまりを生け捕りにして、みせしめに磔、釜いりで皆殺しにしたぞ。」

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白鳥長久討たるるの亊

2014年12月07日 17:23

957 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/07(日) 12:30:28.15 ID:yNnhc+L4
白鳥長久討たるるの亊

※この話にもパターンがいくつかあります

さる日、志村黒兵衛(以降志村九郎兵衛=光安)は谷地の城取十郎義国(※以降白鳥長久)を訪ね
「山形の主(最上義光)が病に倒れ、明日をも知れぬ命であります
義光は稚姫さま(長久の娘)と嫡男義康君の婚姻の縁で大事を託せるのは白鳥様しかおられない
生きている内に幼少である義康君の後見人引いては最上家の後事を是非にお頼みしたいとの事で、山形城へとお越し願えませぬでしょうか」と深刻そうな面持ちで話をした

長久は席を少し外すと

「山形からの使者が最上義光が死に掛けていて、婚姻関係のよしみで後事を託したいと言って来ている
使者を待たせているがどうしたものだろう?」と谷地城を訪れていた羽柴勘十郎に尋ねた

勘十郎はそれを聞くと
最上義光は最近飛ぶ鳥を落とす勢いであったが、病に倒れ婚姻関係を頼りに後事を託したいと言って来ているのだ
子供の行く末を案じている親の心は大層不安であろう
彼の言を汲んで山形に見舞いに行ってあげなさい」と答えた

その頃山形城下では最上の家宰氏江尾張(※以降氏家守棟)が寺社を廻り
「殿(最上義光)の容態が思わしくない。急ぎ祈祷をしてくれ。今殿に倒れられる訳にはいかんのだ」と僧や山伏らに声を掛けていた

この様子は草の者によってつぶさに谷地の長久の下へと届けられていた

日を置かず今度は氏家守棟が谷地城の白鳥長久を訪ねて来た

守棟「主義光の病は悪化するばかりで、もう我らでは見守る事も辛うございます。是非是非生きている内に一目見舞うてやっては頂けませんでしょうか」

「仮に義光の策だとしても精兵を連れて行き、城の要所を押さえれば何事も問題なかろう」と長久は兵500と抱え大筒数十を供え、輿で山形へと向かった

長久が山形城御殿に着くと義光の病状は相当悪いと見え
一間には医師らが治療の評議の言い争いをし
また別の間では僧や山伏らが護摩を焚いたり経を一心不乱に唱えていた

奥の間にも上座下座に仏僧が並び座り、手に汗を流して法を取り行っていた

長久「ただ今、参りました」
守棟「おお、これはよくぞよくぞ
お供の方はそちらでお休みくだされ。長久様、殿の寝所はこちらになります」

959 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/12/07(日) 12:53:50.76 ID:yNnhc+L4
守棟「殿(義光)、長久様が遠路はるばるいらっしゃいましたぞ」

義光は顔を傾け目をそばめると喉から咳を二三し
「おぉ、おぉ、よくぞよくぞいらっしゃいました…
生きている内にお会い出来て本当に良かった…
志村に言伝を頼んだ様に嫡男義康は未だに幼少
私が死んだ後も実の息子の様に可愛がってやってくだされ
そればかりが心残りで…」と呻いた

長久は「義光殿、我等の仲ではございませんか」と感激して涙を流し、袖を濡らした

義光「ごふっ、尾張(守棟)…、系図を持て。長久様に託したい…。九郎(光安)、系図の説明を…」

氏家守棟が巻物を恭しく掲げ持ち、志村光安を連れて閨に入って来た

義光「…拡げてくれ…」

守棟が長久の目前の床に最上氏の系図を拡げた

義光「伝来の羽州探題を証明する、家宝の系図でござる…」

守棟と光安が長久の左右に付いた

義光「長久殿…」
長久「なにか?」

守棟と光安が長久の着物の袖をかすがいで床に抜い付け
はっと顔を上げた長久が最期に見た物は枕元の太刀を抜き、袈裟掛けに切り降ろす最上義光の姿だった

「山形軍談」ほか

油断している相手を拘束して斬殺する
ちょっと変わった謀事のお話




伝白鳥長久の墓

2014年09月10日 18:55

186 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/10(水) 14:32:55.25 ID:lfTYGnOM
白鳥長久の墓

山形県大石田町の次年子の里には塚群といった土まんじゅうがいくつか固まっている場所がある

この中の一番大きな土まんじゅうには天正年間に最上義光に討たれた白鳥長久の遺骸を、白鳥の重臣の平林玄馬が落ち延びて葬ったとされる言い伝えがある

郷土史家の川崎利夫氏が発掘をしたところ人骨が出土し、
札幌医大の石田肇助教授の調べで
人骨は約400年前の40代ほどの筋骨隆々とした成人男性のもので
大腿部に治癒しないままの刀傷が見つかった

伝承が裏付けられた平成初期の発掘の話

※ただし服装品や墓碑が無いために
伝承の域となっている

白鳥十郎小咄

2011年10月29日 22:00

561 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/29(土) 03:01:51.19 ID:qvYSHBKG
白鳥十郎小咄

出羽谷地(やち)領主・白鳥十郎長久は
「しらとり・じゅうろう・ながひさ」と世間では呼ばれている

しかし江戸後期や明治期の講談では「城取十郎(しろとり・じゅうろう)」と書かれているものも散見される。

白鳥→しらとり・しろとり→城取の当て字かも知れないが
白井(しろい・しらい)といった名字の読み同様、誤解を招くちょっと悪い小咄





白鳥主従の山形行き

2011年10月27日 22:01

547 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 19:12:14.19 ID:lbyHNyB+
白鳥側からの話が無いので



最上義光から白鳥長久さんにお手紙ついた。

「もうダメぽ、系図と後を託したいから、あなたの義息に当たる義康の事をお願い」

長久は最上総領の座を得る好機とばかり重臣を従え籠に乗り行列を作って山形城へと出発した。
田井の最上川の渡し場に来て舟に乗ろうと休んでいると、大きな烏が鳴きながら飛んできて籠の上に糞を垂れ、
湯野沢の方へ飛び去りました。
それを見た白鳥重臣の熊野三郎は
「烏は不吉だ、今日は山形行きは取りやめた方がよい。」と言って長久をとめました。
しかし長久は
「馬鹿なことを言うな、天が出羽の太守を証明した系図を私に預け、後の事を頼むといっている様なものだ。
なにを馬鹿な事を」と叱りつけそのまま川を渡りました。

義光の病床に着いて以降は有名な「血染めの桜」エピソードへと続く話。

隣室で酒を振舞われ控えていた家臣たちは、主人の白鳥長久が切られた事を知って戦ったが、
熊野三郎友重をはじめ全員が壮烈な最期を遂げたと言われている。

白鳥長久の身の危険を知らせるために籠の上に糞をした鳥は、熊野神社の八咫烏だったとも言われています。




549 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 20:02:08.37 ID:zXGPdauk
>>547
何も二回も「馬鹿な事を」といわなくてもw

550 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 21:27:00.10 ID:2HrhNJXQ
>>549
大事な事だからwww

551 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 21:28:12.84 ID:D5bA/0La
しかし一番大事な事はその馬鹿な事でしたと

552 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 22:28:45.99 ID:MrDgoM/G
>>547
長久「たとえ騙されてると思っても、男には行かなきゃいけない場合もある。ど、動揺してるんぢゃないんだからね!」

553 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 23:17:46.79 ID:pnSFtG0F
何時の世も、欲に目がくらんで安全を軽視すると、ろくな結果を生まないな。

554 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 00:28:14.93 ID:gT1yJC0K
リスクとリターンの関係なんだよなあ
つか戦い続けた最終目的なんだからそう簡単にやめることはできないだろうしねえ
これが最後のチャンスかもしれないと考えたら…

555 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 00:31:40.63 ID:UPW5k/3f
疑わしいが、チャンスを自ら棒に振るのも愚かだし
もう少し偵察していたらとは思うけど
しかし山形で家臣が鮭を振る舞われると、主人が討ち取られるフラグが立ちそうだな

556 名前:人間七七四年[] 投稿日:2011/10/28(金) 15:16:29.71 ID:Odg1wt48
無粋な事を聞くが、
鮭は本当に振舞われていたの?
書いた人の洒落っ気ではなく?

558 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 16:56:58.56 ID:WjqtvuJT
>>556
酒の変換ミス
「義光記」とかにも「宴席」「酒宴」とある。