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森寺政右衛門忠勝「以後、ご自重あれ。」

2011年09月02日 22:04

392 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 00:32:59.02 ID:NkInj7FZ
出遅れた感もあるし、いい話か微妙だが引き続き池田勝入

池田恒興の家臣に、森寺政右衛門忠勝という男がいた。恒興の守役と言うべき藤左衛門秀勝の子であり、
若いころから恒興に仕え、伊木清兵衛忠次とともに恒興の両腕たる男であったが、「常山紀談」に
『優れたる荒者』と書かれるように武勇に優れ、そして荒々しい男だった。

ある日、恒興が政右衛門に徳利を見せた。「どうじゃ!備前焼の逸品だとか。稲葉一鉄にもらった物だ。」
徳利を見た政右衛門、一言「ニセモノですな。」
「何だと!?」
「今ごろ一鉄殿は、さぞかし笑っておりましょう。にっくき奴輩ですな。この徳利を一鉄殿の目の前で
割ってやったら、さぞかし痛快でしょうな。」
「そりゃそうだが、さすがに無礼だろ。というか、あの一鉄の前でそんな事、やれるモンならやってみろ。」

恒興の言葉を聞くが早いか、政右衛門は徳利を抱えて飛び出した。
「…いかん!アイツの気性では、本当にやりかねん!」

ようやく気づいた恒興だったが、時すでに遅し。屋敷の門前まで出てハラハラしながら待っていると、
政右衛門が五体満足で駆け戻って来た。「せ、政右衛門!お前、無事だったか!」
「おう、殿!これを御覧あれ!!」
政右衛門は懐から、首だけになった徳利を差し出した。
「やりやがったぁぁああ!!」

「使者と申して一鉄殿に対面し、縁側の柱に徳利を叩きつけて、木っ端微塵にしてやりましたわい。
『そやつを捕らえろ!!』と叫んだ一鉄殿の顔、殿にも見せてやりとうござるな。まあ、縁側に出ていた
おかげで、こうして逃げ延びて参りました。」
「な、何という事を……」

「殿が悪うござる。およそ人の主たる者、一言たりとも慎みあるべし。わしの発言は確かに無礼でしたが、
それを『やれるものならやってみろ』などと侍が言われれば、たとえ骨を刻まれようと、やらいでか!
今回、帰って来れたのも運が良かっただけ。以後、ご自重あれ。」




393 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 00:38:47.83 ID:qltNker9
悪い話の方が良い気もするがw

394 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 01:05:13.46 ID:L6/ZS2/d
主君の失言に対し身をもって諌めた…といえば良い話なんだろうけど
そもそも政右衛門の偽物指摘が発端だからなあw

395 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 01:53:04.32 ID:2wEtdf1N
殿の胃腸がマッハ

396 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 02:22:38.95 ID:dqmKRenL
>今回、帰って来れたのも運が良かっただけ。以後、ご自重あれ。

これ一瞬恒興の言葉かと思ったら、割った本人の言葉なのかよw

397 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 02:58:07.90 ID:wNbJCAQ6
正直、どの辺がいい話か分からない
>>394の解釈にしても、失言ってほどでもないと思うしなぁ…

398 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 05:36:09.56 ID:hSSto5aG
政右衛門の度胸がいい話

399 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 05:56:11.51 ID:+Xlvpj6r
で、本当に偽物だったのかな?

400 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 06:39:41.89 ID:obEJMzYV
>>392
めんどくせえええええええ

401 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 07:17:33.71 ID:Os8P/mhs
一鉄の反応からして本物だったような気がw

秀吉、池田恒興の母親の養徳院に宛て書状

2011年03月23日 00:00

459 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/21(月) 22:05:40.07 ID:o9Epjr9y
長久手の合戦の後、討ち死にした池田恒興の母親の養徳院に宛てたラスボスさんのお手紙。

息子さんの討ち死の報を聞きさぞ悲しんでいると思いますが、孫の三左衛門殿と藤三郎殿が
無事であった事が不幸中の幸いかと思います、私がこの両者を引き立ててあげようと思ってますので
お袋様のお嘆きは御尤もですが亡くなった勝入親子の供養のためにも孫二人の面倒を
お願いします。またお袋様がよろしければ私を勝入斎の代わりと思って下さい、どんなことでも
お世話します。またお袋様には物詣もなされるように取り計らいますので人の言う事も
良くお聞きになって身をご寛容になさって下さい。

で、その後もちょくちょく手紙を出してたようで。

「貴女様も私の母と同じようにお世話しますので私の母と一緒に京や堺に遊山にお出かけ下さい、
必要なものがあればご用立てしますので」みたいな手紙の内容が伝わってたりも。

ラスボスさんは池田恒興のお母さんに凄く気を遣ってるんだけど、若い頃に世話になってんのかいな?




460 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/21(月) 22:13:48.52 ID:aa+YH4EW
>>459
この当時の恒興がまだどちらかというと「協力してもらっている」感が強かったことに加え、
信長の乳母だったってのもあるんじゃないかと

461 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/21(月) 23:40:42.08 ID:RN3Gn2ky
養徳院さんは池田恒興の母であり、織田信長の乳母であったと同時に
池田恒利と離縁して織田信秀の側室にもなっていたからな。

462 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/21(月) 23:56:59.97 ID:6nevVd9t
養徳院見てきたけど94歳ってすげー

463 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 09:00:20.60 ID:S2MJJPg7
かつての憧れの人だったりして
憧れだから強引に物にとかそんな気にならなかったとか?

織田信行謀殺事件

2011年02月15日 00:00

804 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/14(月) 01:41:58 ID:nyeM28P7
弘治3年(1557)、尾張、清須に置いて織田信長は病気と偽り、その実弟、武蔵守信行を
謀って招き、これを謀殺せんとする。
このとき信長は信行を殺すため、三人の士を潜ませた。

が、信行もさるものである。座敷に置いて謀を察すると、三人の刺客を巻き、いち早く廊下へと逃れた。
このまま信行の家臣団が控えているところまで行き着かれれば、城外へと脱出も不可能ではない。
信行の謀殺は失敗か!?と、その時である

廊下に控えていた池田恒興がとっさに信行を捕らえ、これを刺し殺した。
信長の謀があわや失敗するところを救ったのだ。
これにより信長の尾張統一が大きく進んだのは、言うまでもない。

織田信行謀殺事件に関する逸話の一つである。

結果はいいけど、これ自体はそれほどいい話でもないなと思ったのでこっちに。
(寛政重修諸家譜)




822 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/15(火) 00:31:59 ID:vTNhSUf/
>>804
命だけでなく嫁まで奪ってしまう勝入斎さんはやりてやなぁ~

雑談、池田恒興のことなど

2010年04月01日 00:03

791 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 20:47:21 ID:haTZeeyI
>今の浮世は結構づくし 森の武蔵に池田が無くば 諸国諸大名は長袴

この池田ってのは恒興のことですよね?
鬼武蔵と並び称されるのだけの伝説があるのでしょうか?

792 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 21:26:14 ID:O27qgtf/
>>791
池田恒興と森長可のコンビは、信長に露骨に贔屓されてる乳兄弟(地位)と
信長に露骨に贔屓されてる若手武闘派(暴力)の婿舅って言う、
例えて言えば悪い正太郎少年と鉄人、って感じのもの。

池田恒興のエピソードって言えば、本人ではないが家臣が、恒興が信長の乳兄弟なのを良い事に
裁判とかでも自分達のいいようにねじ曲げようとしたところ、信長が偶然通りかかって
これをやめさせた
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-269.html
と言う話がある。

能力はともかく、そういう家臣をのさばらせているような池田恒興と言う武将の人間性は
押して知るべきかと。

793 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 21:30:55 ID:vq2a1H5/
ってか池田の娘と森武蔵が結婚してるし

794 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 22:01:58 ID:QjogELsM
筑前か信雄様か…
筑前は2国くれるだと!?
ヒュー、旧主とか関係ないぜ!今すぐ犬山城攻め取っちゃる!!

とかやる方ですな。

797 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 22:33:28 ID:HbLO2cFL
>>792
その二人は織田が天下をとっていた場合
重臣中の重臣として政権の中心になる人たちだよね。

798 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/30(火) 23:20:18 ID:bGda1QTQ
池田さんちはとにかく「女が強い」っていうイメージがあるな
元々信長の乳母兼信秀の側室っていう立場から成り上がって感じがあるし、
恒興の娘も鉄砲隊率いただの妖怪退治をしただの物騒な逸話のある女性ばっかだし

799 名前:奇矯屋onぷらっと ◆SRGKIKYOUM [sage] 投稿日:2010/03/30(火) 23:29:38 ID:t+OuzUPU
そんな家に娘を嫁がせる感覚は畏敬すべきなんだろうか。

803 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/31(水) 10:49:30 ID:7FMcw/JK
>>797
だがしかし、天はめんどくさい者をお選びになるのですた

804 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/31(水) 10:53:44 ID:BdiXVpay
「人生とは無情だ!天はこの長可を地上に生まれさせながら何故家康まで生まれさせたのだ!」

805 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/31(水) 12:01:24 ID:1QHFXp5Z
御遣い殺す奴なんとかさせるために神々が仕組んだに決まってるだろう、jk

小牧長久手、犬山裏工作

2010年02月21日 00:09

681 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 22:03:56 ID:4vxBnjAU
小牧長久手が始まった頃のこと

信雄方の犬山城主、中川定成は伊勢における羽柴秀長、蒲生氏郷などとの戦いで討死。
犬山には少数の守備兵だけが残っていた。

これを池田恒興は大垣で聞いた。彼は信雄から寝返り秀吉方についたばかりであった。

「我々は秀吉に従うことにしたが、未だ旗幟をはっきりと見せていない。
早く尾張に攻め入り秀吉に味方した証拠を見せねばならないが、犬山の城主が討たれ、
残兵も少数だと言う。これは尾張に攻め入り、犬山を攻め取る手柄を立てるチャンスである!
幸いにもわしは元亀の頃犬山を領していた…。そうだ!日置才蔵を呼べ!」

日置才蔵は恒興の犬山時代、犬山城下の奉行を務めていた。
彼は恒興の元から、かつて懇意にしていた犬山の町人のもとに密かに派遣され、
町人たちが連歌の会を催す会合に顔を出した。

「私がここに来たのは別儀ではない。この度信雄様と秀吉様が一戦に及ぶことになった。
秀吉様はその軍勢30万で大阪を発し、美濃に侵攻し犬山に討ち出る。
この犬山は尽く放火され人々は撫斬り(皆殺し)となり、全ての者が家を失い身を滅ぼすであろう。

恒興様はその事を知り、縁の深い犬山がその様な目に合うのは気の毒だと考え、
私をしてそれを知らせるため派遣されたのだ。」

町人たちは大いに驚き
「それはなんと迷惑なことでしょう!どうかその様にならないように、恒興様に申し上げては
頂けないでしょうか!?」

「なるほど。さほどに是非是非と言うのならば手は無いわけではない…。恒興様に従うことを誓うのだ。
誓った者には褒美としてこれを与えよう。」
と、懐中より金子を出した。町人たちは大喜びでこの金子を受取る。
才蔵、してやったりの気持を抑え

「が、証拠が無くては恒興様にこの事を申し上げるわけにはいかない。従う気持を形で表すため、
お前たち全員、人質を出すのだ。」

既に金子を受け取ってしまった以上、これを断ることは出来ない。
町人たちは致し方なく人質を出し、才蔵はこれを大垣に連れ帰った。
これが3月12日のことであったと言う。
翌13日に家康が清須に到着、27日には攻略された犬山城に秀吉が入り、合戦はいよいよ本格化する。

小牧長久手の頃の、犬山における裏工作のお話




池田恒興の子育て・悪い話

2008年12月17日 00:02

386 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/16(火) 17:36:15 ID:uHUJbZb6
ちょっと前に、立花宗茂の育てられ方のお話があったけど、池田家の場合


あるとき、池田恒興が囲炉裏で栗を焼いて食べていると、側に十歳ほどの子供が座った。

そこで恒興はふと思い立ち、囲炉裏の中から焼けた栗を取りだし、その子供に熱いまま渡した。
ところがこの少年、それを手にとっても熱いとも言わず、そのまま皮をむいて食べてしまった。

それを見て恒興は、「こいつ、根性あるなあ~。」と、感心した。

この少年、名は池田恒興次男、古新。後の池田輝政である。


なんかいい感じで〆られてるんだけど、いい話とは違うよなあと思ったのでこっちに書いてみたw



387 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/16(火) 17:54:42 ID:J8XrLaMO
>>386
逸話を先に書いて名前を後で出すことが結構あるけど
この場合は意味もなくわざとらしい気がするなあ

388 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/16(火) 18:46:19 ID:vNGregoV
出来ておる喃

池田恒興の人質と織田信雄・悪い話

2008年10月23日 00:04

914 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/22(水) 00:55:08 ID:M7uaG5UQ
小牧・長久手の戦いの頃、
池田恒興は織田信雄に味方していたが
本当は秀吉に味方したかった。
だが次男の輝政を信雄に人質としてだしていたので困っていた。
すると信雄が
「恒興は忠臣だ。そんな者から人質を取れば諸将は
わしを疑うだろうから、輝政は返す。」
と、輝政を返してきた。
しめた!と思った恒興はさっさと裏切って犬山城を落としてしまった。




917 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/22(水) 09:23:37 ID:uv51fFlY
>>914-915
ミルクティー返せww