従三位"波多野秀治

2012年05月06日 21:10

30 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 21:26:02.35 ID:QhMfPhQs
"従三位"波多野秀治

明治維新が成った後、戦国大名への位階の追贈が一種のブームとなった。
勤皇の志を持った過去の偉人を称えるというのが一応の建前だが、実際には
維新に功のあった藩への慰労といった側面が強かったようである。

長州藩の先祖に当たる毛利元就や、言わずと知れた信長・秀吉に正一位が追贈され
島津義弘・長宗我部元親らには正三位が贈られた。
その他にも、近世に残った大名の祖先は大体がこの時期に追贈を受けている。

…だが、この戦前期官位追贈組の中に少し異質な人物が混じっている。
信長と戦った末に処刑された丹波の土蒙・波多野秀治だ。

お世辞にもメジャーとは言えない彼が従三位という公卿クラスの高位を
追贈された背景には、ある逸話がある。


31 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 21:26:34.10 ID:QhMfPhQs
永禄三年(1560)年、日本朝廷の困窮はいよいよ頂点に達していた。
三年前に践祚した正親町天皇の即位式も、資金不足により未だに行えていなかった。
京の都は応仁の乱以来すっかり荒れ果て、本来朝廷を庇護すべき畿内の権力者達は自分の権益
の為に争いを続けている有様。大内義隆のような物好き金持ちも今やおらず、
朝廷を顧みようとする者はもはや絶えてしまったかのように思われていた…

そんな折に朝廷に手を差し伸べたのが、三好氏と絶賛激闘中だった波多野秀治であった。
「任せてください、ちょっくら伝手を使って工面しますから!」
帝の威光が甚だしく軽んじられている現状に心を痛めた彼は、一門である宗高や
中国地方の覇者・毛利元就(!)と相談の上、共同で即位式の為の献金を行ったのだ。
それだけに留まらず、式の際には秀治自ら手勢を率いて警護役に加わったとの伝承もある。
ともかくも、この際の秀治の働きに感銘を受けた正親町天皇は秀治を正四位侍従に叙す事で
その働きに報いた。(同じく献金を行った元就は従四位下陸奥守を賜る)
件の大正期の従三位追贈も、この故事を踏まえたものであった。

この逸話は八上城跡の「波多野秀治公表忠碑」に記されたものであるそうだ。
昭和六年建立のこの石碑は当時の毛利家当主・毛利元昭氏による揮毫とのことで、
千言万語を尽くして秀治の壮挙を称えている。

目立たずも良い事をすれば神様、もとい帝様が覚えていてくれるという話。





34 名前:人間七七四年[] 投稿日:2012/05/05(土) 22:01:50.71 ID:k5l/dyur
>>31
浅井長政が確か大納言になってたよね。

35 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 22:08:23.65 ID:PavKPiIR
>>31
三好は金がなかったのか?
それとも幕府と朝廷の間に亀裂があったのか?

37 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 22:30:09.45 ID:FYiwcwPF
>>31
この即位式の逸話だと、毛利元就が石見銀山が尼子に抑えられて苦しい時期だったのに
献金したことばかりがクローズアップされるけど。
毛利家はきちんと波多野氏の功績を覚えてたんだな。

40 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 23:28:45.19 ID:MIvPuppZ
波多野さん意外とやるなあ。
てか生前既に正四位だったんだ。

41 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 23:36:00.27 ID:2hxvKHig
>>35
長慶も献金等は行ってるだろうが
どっちかというと金を撒く方向性が少し違うんじゃないかなと見てる
長慶生存時の三好政権(1550~1562)の特徴として(長慶が飯盛山に居を移すまで)
畿内において一揆が発生していないっつう珍しい点がある(1550以前1562以後は割と目立つ)
長慶死後は再び一揆がポツポツ増えてくるから何処に金を使っていたのかが見えてくるよね
まあ地方にいる大名と当時の都にいた三好長慶では朝延に対する感覚の違いでしょう。
割とこの傾向は調べたら解るよね、伊東とか相良とかw

波多野秀治はこの時三好に服属してるから
正親町天皇の即位式には別段普通に参列していた筈
三好の子孫が残ってない事を・・・w
汚い、長州、流石汚い
まあ波多野秀治が努力した事は本当でしょうけど

44 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 10:25:19.24 ID:ti/Dx8FS
>>31
いやこれ一族の子孫が出世して長州閥に働きかけたんだと思う
子孫を残すことって大事ですね
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