69 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 20:37:21.36 ID:FqR7YSwH
お盆に実家近くの神岡に行ってきたので飛騨の話を
飛騨の豪族たちは、時に争いながらも表面的には友好関係を保っていた
しかし越中から上杉謙信、信濃から武田信玄の脅威が迫ってくると、彼らもどちらかに付かざるを得なかった
南飛騨の三木氏が上杉氏と強く結びついたのに対し、北飛騨の江馬氏は主に武田氏寄りの立場を採った
江馬氏は執権北条氏の末裔を自称し、飛騨国高原郷(飛騨市神岡町)を中心に飛騨北部に勢力を持った。
戦国時代後期の当主・時盛は信濃から進出してくる武田氏と結び、三木氏と対抗していたが、息子の輝盛は越中国中地山城にあり、
上杉氏へ近づこうと考えていた
こういった考えの相違から、時盛は輝盛の弟・信盛を当主に据える動きを見せており、親子の対立は避けられないものとなっていた
天正元年、遂に輝盛は時盛を殺害して高原郷の本城を支配した
次いで弟の信盛を甲斐へ追放、他にも後継候補であった従弟の慶盛を攻め殺し、完全に実権を握った。
その後は三木氏と共に上杉氏に属した。
(武田信玄死去の情報を上杉氏へ伝えたのは江馬氏家中の者から河田長親へ宛てた書状である)
しかし、信玄と謙信の死、そして両氏の勢力減退、さらには織田信長の横死という激しく動く情勢は輝盛の野心に火を付けた
当時三木氏は織田氏と通じており、その織田氏という後ろ盾を失った三木氏に輝盛は決戦を挑んだのである
兵力の劣る三木氏は小島氏らと結んで迎撃、「飛騨の関ヶ原」とも言われる八日町の戦いとなった
父を殺し、従弟を討ち、弟を追った男の最期は、三木勢の放った銃弾であった
高原郷へは勢いに乗った小島時光が攻め寄せ、江馬氏は滅亡した
この抗争に打ち勝った三木氏は、これまで協力していた諸氏や自身の一族までも滅ぼし、飛騨国内の大半を手に入れるのであった
72 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:03:49.44 ID:sareDJhY
飛騨の三木氏って聞いたことないと思ったら姉小路氏のことかよ
73 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 00:50:45.88 ID:k6Fhdk0n
三木を隆盛に導いた直頼は美濃にちょっかい出してたりするほどなんだけど、あんまり有名ではないよなあ
ところで、小島って国司家の姉小路傍流なのかな?
それとも無関係の一族?
74 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 01:43:44.42 ID:4RWe1OET
飛騨っていうとなぜか飛騨鷹比等を思い出してしまう
76 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 22:34:44.64 ID:k6Fhdk0n
飛騨といったら甚五郎
77 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 22:45:48.38 ID:MumgZtZW
赤影かもしれん
78 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 07:29:28.62 ID:A3Ki2MCk
牛だろ牛、飛騨牛
あーでもこの時代は食わんよな
79 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 07:58:52.32 ID:sD34GSnx
>>78
日本の食用のなんとか牛は
近代になって海外の肉牛と掛け合わせた物だから
80 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 08:04:12.99 ID:7GiGOlWx
飛騨といえばブリだろ
81 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 08:32:24.20 ID:VlFlRE4n
乳牛の飼育に失敗したのは8代将軍だったか
82 名前: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 [sage] 投稿日:2012/08/21(火) 15:28:59.27 ID:3RAewFho
飛騨ってよくあれで1国になったね。
国力めちゃくちゃ低いんじゃない?
83 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 15:46:35.16 ID:MQ1+/the
あまりの低さに税金免除されたレベル
84 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 16:33:17.47 ID:F9rxcNHt
飛騨国は農業生産はゼロに近いけど、良質の木材と銅や亜鉛などの鉱物資源で
人口の割に収入はあるイメージだな。まあ、隣国などとの交易も大変そうだけど。
85 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 16:39:45.00 ID:QMn0xiiF
二年くらい前に白川郷に泊まりに行ってみたら、道中のトンネル手掘りが結構な数あったなー。
当然の事、幅は狭いし、短い間隔で道路工事やってたもんだからトラックも結構通るなから、なかなかスリリングで楽しかったw
86 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:07:16.77 ID:hUkpucKK
飛騨かぁ。高山とか下呂温泉には旅行で行ったことある
観光で行くにはなかなか素敵なところだけど、住むとなるといろいろ不便ではなかろう
か、と思ったり
俺が戦国武将だとして、もし、
「こたびの働き見事であった!加増してつかわす。○○国××郡に代わり、飛騨一国を与える!」
とか言われたら「ははぁ~有り難き幸せ」とか言いつつ、内心ビミョーなんだろうなw
でも、外敵には強そうだな。勝手知ったる地元の兵を動員してゲリラ戦に持ち込んだら
多少の大軍は撃退できそうなイメージ
87 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:13:16.00 ID:YGXQo3yb
飛騨は石高は大国の一郡程度だけど木材収入が結構な物だったから、
小大名クラスならかなり美味しい話かも。
結局木材の安定供給のために木曽共々天領になっちゃたけど
88 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:48:21.55 ID:fo8flQkM
長政が前任だったらハゲ山になって引き渡されたりしてな
89 名前:!ninja[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:58:33.84 ID:3RAewFho
>>88
忠興「このDQNが!」
どっちかいうと、兼続さんの方がそんなん得意そう。
TERUさんでもいいけど。
5人目に返せと言われ、家臣が決死で酒飲んで死んで、許してもらう。
90 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 22:23:34.59 ID:Kci/xxnv
おにいちゃんなら開発した鉱山のリストとかないないしそうだ
91 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:09:48.07 ID:5xjuHDDU
兼続さんはそのうち越後取り返す気だったから
そんな禿山にしたり統治に必要な資料ないないしたりはしないよ
むしろ景勝にべったりで会津移封から米沢減封まで自領である米沢放置状態だったのが
米沢にとっては悪い話(一応父ちゃんが城代してたけど)
92 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:11:38.52 ID:vzhmPES2
お前ら、天嶮に篭り強敵を幾度も撃退してきた内ヶ島さまをなぜ思い出さんのじゃ
連戦連敗のどこぞの猫抱き爺よりも凄いおかたぞ
93 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:52:47.69 ID:PcqlKZI+
そういや手掘りトンネルくぐる前に、向牧戸城址を観たなあ、城址公園すらない寂しい所だったけど。
まあ確かに「天嶮」だわw
保木脇に帰雲城を築き、とは向牧戸の看板に書いてあったけど、攻める気が起きなくてもおかしくないレベルだったんだろうなあw
でも越中西部の砺波まで勢力下にあったと書いてあったから天嶮に籠もってばっかりだった訳じゃないんだろうね
94 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 03:40:07.15 ID:oCwprfAj
>>92
おぉ、まさにジシンに溢れておりまするな。
お盆に実家近くの神岡に行ってきたので飛騨の話を
飛騨の豪族たちは、時に争いながらも表面的には友好関係を保っていた
しかし越中から上杉謙信、信濃から武田信玄の脅威が迫ってくると、彼らもどちらかに付かざるを得なかった
南飛騨の三木氏が上杉氏と強く結びついたのに対し、北飛騨の江馬氏は主に武田氏寄りの立場を採った
江馬氏は執権北条氏の末裔を自称し、飛騨国高原郷(飛騨市神岡町)を中心に飛騨北部に勢力を持った。
戦国時代後期の当主・時盛は信濃から進出してくる武田氏と結び、三木氏と対抗していたが、息子の輝盛は越中国中地山城にあり、
上杉氏へ近づこうと考えていた
こういった考えの相違から、時盛は輝盛の弟・信盛を当主に据える動きを見せており、親子の対立は避けられないものとなっていた
天正元年、遂に輝盛は時盛を殺害して高原郷の本城を支配した
次いで弟の信盛を甲斐へ追放、他にも後継候補であった従弟の慶盛を攻め殺し、完全に実権を握った。
その後は三木氏と共に上杉氏に属した。
(武田信玄死去の情報を上杉氏へ伝えたのは江馬氏家中の者から河田長親へ宛てた書状である)
しかし、信玄と謙信の死、そして両氏の勢力減退、さらには織田信長の横死という激しく動く情勢は輝盛の野心に火を付けた
当時三木氏は織田氏と通じており、その織田氏という後ろ盾を失った三木氏に輝盛は決戦を挑んだのである
兵力の劣る三木氏は小島氏らと結んで迎撃、「飛騨の関ヶ原」とも言われる八日町の戦いとなった
父を殺し、従弟を討ち、弟を追った男の最期は、三木勢の放った銃弾であった
高原郷へは勢いに乗った小島時光が攻め寄せ、江馬氏は滅亡した
この抗争に打ち勝った三木氏は、これまで協力していた諸氏や自身の一族までも滅ぼし、飛騨国内の大半を手に入れるのであった
72 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/19(日) 23:03:49.44 ID:sareDJhY
飛騨の三木氏って聞いたことないと思ったら姉小路氏のことかよ
73 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 00:50:45.88 ID:k6Fhdk0n
三木を隆盛に導いた直頼は美濃にちょっかい出してたりするほどなんだけど、あんまり有名ではないよなあ
ところで、小島って国司家の姉小路傍流なのかな?
それとも無関係の一族?
74 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 01:43:44.42 ID:4RWe1OET
飛騨っていうとなぜか飛騨鷹比等を思い出してしまう
76 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 22:34:44.64 ID:k6Fhdk0n
飛騨といったら甚五郎
77 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/20(月) 22:45:48.38 ID:MumgZtZW
赤影かもしれん
78 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 07:29:28.62 ID:A3Ki2MCk
牛だろ牛、飛騨牛
あーでもこの時代は食わんよな
79 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 07:58:52.32 ID:sD34GSnx
>>78
日本の食用のなんとか牛は
近代になって海外の肉牛と掛け合わせた物だから
80 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 08:04:12.99 ID:7GiGOlWx
飛騨といえばブリだろ
81 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 08:32:24.20 ID:VlFlRE4n
乳牛の飼育に失敗したのは8代将軍だったか
82 名前: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 [sage] 投稿日:2012/08/21(火) 15:28:59.27 ID:3RAewFho
飛騨ってよくあれで1国になったね。
国力めちゃくちゃ低いんじゃない?
83 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 15:46:35.16 ID:MQ1+/the
あまりの低さに税金免除されたレベル
84 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 16:33:17.47 ID:F9rxcNHt
飛騨国は農業生産はゼロに近いけど、良質の木材と銅や亜鉛などの鉱物資源で
人口の割に収入はあるイメージだな。まあ、隣国などとの交易も大変そうだけど。
85 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 16:39:45.00 ID:QMn0xiiF
二年くらい前に白川郷に泊まりに行ってみたら、道中のトンネル手掘りが結構な数あったなー。
当然の事、幅は狭いし、短い間隔で道路工事やってたもんだからトラックも結構通るなから、なかなかスリリングで楽しかったw
86 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:07:16.77 ID:hUkpucKK
飛騨かぁ。高山とか下呂温泉には旅行で行ったことある
観光で行くにはなかなか素敵なところだけど、住むとなるといろいろ不便ではなかろう
か、と思ったり
俺が戦国武将だとして、もし、
「こたびの働き見事であった!加増してつかわす。○○国××郡に代わり、飛騨一国を与える!」
とか言われたら「ははぁ~有り難き幸せ」とか言いつつ、内心ビミョーなんだろうなw
でも、外敵には強そうだな。勝手知ったる地元の兵を動員してゲリラ戦に持ち込んだら
多少の大軍は撃退できそうなイメージ
87 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:13:16.00 ID:YGXQo3yb
飛騨は石高は大国の一郡程度だけど木材収入が結構な物だったから、
小大名クラスならかなり美味しい話かも。
結局木材の安定供給のために木曽共々天領になっちゃたけど
88 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:48:21.55 ID:fo8flQkM
長政が前任だったらハゲ山になって引き渡されたりしてな
89 名前:!ninja[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 17:58:33.84 ID:3RAewFho
>>88
忠興「このDQNが!」
どっちかいうと、兼続さんの方がそんなん得意そう。
TERUさんでもいいけど。
5人目に返せと言われ、家臣が決死で酒飲んで死んで、許してもらう。
90 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/21(火) 22:23:34.59 ID:Kci/xxnv
おにいちゃんなら開発した鉱山のリストとかないないしそうだ
91 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:09:48.07 ID:5xjuHDDU
兼続さんはそのうち越後取り返す気だったから
そんな禿山にしたり統治に必要な資料ないないしたりはしないよ
むしろ景勝にべったりで会津移封から米沢減封まで自領である米沢放置状態だったのが
米沢にとっては悪い話(一応父ちゃんが城代してたけど)
92 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:11:38.52 ID:vzhmPES2
お前ら、天嶮に篭り強敵を幾度も撃退してきた内ヶ島さまをなぜ思い出さんのじゃ
連戦連敗のどこぞの猫抱き爺よりも凄いおかたぞ
93 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:52:47.69 ID:PcqlKZI+
そういや手掘りトンネルくぐる前に、向牧戸城址を観たなあ、城址公園すらない寂しい所だったけど。
まあ確かに「天嶮」だわw
保木脇に帰雲城を築き、とは向牧戸の看板に書いてあったけど、攻める気が起きなくてもおかしくないレベルだったんだろうなあw
でも越中西部の砺波まで勢力下にあったと書いてあったから天嶮に籠もってばっかりだった訳じゃないんだろうね
94 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 03:40:07.15 ID:oCwprfAj
>>92
おぉ、まさにジシンに溢れておりまするな。
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