90 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 21:51:48 ID:o358G3Sk
悪いと言うか、すさまじいお話。
伊藤金左衛門と言う武士がいた。彼の赤手拭の鉢巻と言えば、戦場で知らぬ者のない
有名なものであった。だが、何故赤手拭なのか、その由来を知るものは少なかった。
ある人が、「何故赤手拭なのか?」と尋ねると、金左衛門はポツリと話し始めた。
「私は16の時、初陣に出た。白鉢巻をつけていた。
それは、はなはだしく長い合戦であった。
初陣で勝手もわからず、やがて、飢えと疲れでどうにもならなくなった。
とぼとぼと小川の淵まで来ると、敵の雑兵が、兵糧を使っていた。今まさに食料を、食い尽くした
所だった。
私はそれを見ると、這うように敵に近づき、最後の気力を振り絞って襲い掛かり、殺した。
そうしてから敵兵の腹を割き、腹の中から兵糧を取り出し、白鉢巻をはずしてそれを包み、
傍らの小川で洗いながら、夢中で口に放り込んだ。
このおかげで私は飢え死にすることなく、見方の陣まで帰る事が出来た。
白鉢巻は、赤く染まっていた。
自分が合戦のたびに赤鉢巻を使うのは、このことを教訓にしているためだ。」
(「常山紀談」より)
91 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 21:55:53 ID:YZNgtiPd
うぉぉ…これは…何という極限状態
97 名前:政宗[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 23:23:49 ID:B7ar/hiW
>>90
流石の俺もそれはひくわ・・・
悪いと言うか、すさまじいお話。
伊藤金左衛門と言う武士がいた。彼の赤手拭の鉢巻と言えば、戦場で知らぬ者のない
有名なものであった。だが、何故赤手拭なのか、その由来を知るものは少なかった。
ある人が、「何故赤手拭なのか?」と尋ねると、金左衛門はポツリと話し始めた。
「私は16の時、初陣に出た。白鉢巻をつけていた。
それは、はなはだしく長い合戦であった。
初陣で勝手もわからず、やがて、飢えと疲れでどうにもならなくなった。
とぼとぼと小川の淵まで来ると、敵の雑兵が、兵糧を使っていた。今まさに食料を、食い尽くした
所だった。
私はそれを見ると、這うように敵に近づき、最後の気力を振り絞って襲い掛かり、殺した。
そうしてから敵兵の腹を割き、腹の中から兵糧を取り出し、白鉢巻をはずしてそれを包み、
傍らの小川で洗いながら、夢中で口に放り込んだ。
このおかげで私は飢え死にすることなく、見方の陣まで帰る事が出来た。
白鉢巻は、赤く染まっていた。
自分が合戦のたびに赤鉢巻を使うのは、このことを教訓にしているためだ。」
(「常山紀談」より)
91 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 21:55:53 ID:YZNgtiPd
うぉぉ…これは…何という極限状態
97 名前:政宗[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 23:23:49 ID:B7ar/hiW
>>90
流石の俺もそれはひくわ・・・
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