水野淡路守重良、咎める

2013年06月23日 19:05

556 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 22:53:08.22 ID:UCq9J5lC
水野淡路守重良は紀州徳川家の附家老である。大納言が若年の頃、鎧着初めの節に
井伊掃部頭が参り「物の具がよく御似合いです。天晴れ、よき御大将かな。

若君を御大将に私が御先手を仕って、一戦仕りたい」との挨拶をすると、
一座もめでたいと同音に申し上げた。

すると重良が進み出て「貴殿は公方様の御先手だ。この若君の先手は淡路守である。
いやしくも我等がおりますというのに、どうしてこの君の先手を他へ致させることだろう。
思いも寄らないことだ」と掃部頭を咎めたので、一座は重良に感じ入った。
これは板坂卜斎の咄である。

重良は新宮の城主であり、殊に大坂で功名があった。

――『責而者草(古実話)』





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