128 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/15(日) 20:54:30.62 ID:GYo8cNo4
毛利輝元に仕える家臣の熊谷元直はキリシタン武士として有名であった。
ある日、彼は自宅に総奉行の佐世元嘉を招いて宴会を開いた。元嘉は毛利輝元の寵愛と庇護を
最も受けている人物で、外面的にはキリシタンにも親切そうであったが、内心では嫌っていた。
宴会の後、熊谷元直ら二人はキリシタンの教えについて論じ合うことになった。
佐世「キリシタンの教えには役立つものは何もなく、すべて実質の無いものだと思う。これは
経験的に見て、有力な人はその教えを受け入れないし、もし誰かが受け入れたとしても
小西行長や大友吉統などのように領地を不運に失うことになった」
熊谷「キリシタンの教えを信じる要人たちが悲惨な目にあうという貴殿の意見には何の根拠もない。
神仏を篤く信じる主君の輝元殿さえ、やはりその所領を没収されてしまった。仏僧の安国寺
恵瓊や仏教の諸宗派を庇護した石田三成なども生命と財産を失ったし、多くの異教徒の領主
たちも貧窮に陥り、追放され、権力や地位、名声を失った」
佐世「私の意見が正しかろうが正しくなかろうが、要人がキリシタンにならないのは事実だ」
熊谷「それでは毛利殿の家中で私は貴殿ほど優れていないという言うのか? ならば、どうして
誰もキリシタンにならないと言えるのか?」
怒りのあまり、冷静さを失った熊谷元直は思わず短剣を引き抜いた。それを見た佐世元嘉は
立ち上がって広間の外に退出しようとしたが、元直はすぐに冷静さを取り戻し、短剣を投げ捨てて
自分の非礼を詫び、許しを請うた。
熊谷「今のは時として人を襲うことのある突発的な情熱であった。短剣を抜きはしたが、それで
貴殿を傷つけるつもりなど微塵もなかった」
そこに居合わせた数人の身分の高い武士たちが、すぐに割って入って仲直りできるよう
仲裁してきた。これにより二人は和解し、佐世元嘉は熊谷元直に対して、生きている間はいやな
思いはさせないし、その問題には触れないと約束した。
129 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/15(日) 21:23:03.66 ID:MJOrvx9F
>>128
宗教論争しても答えなんか出ないだろうしな
その人が信じてるからこそ意味のある事を、理屈で説き伏せるのはうまくいかない
うまくいかないどころか関係が悪くなる
それ考えたら熊谷さん佐世さんともに立派な態度
人によっては斬るまでいってたと思う
130 名前:人間七七四年[] 投稿日:2013/09/16(月) 09:12:49.07 ID:mhszX0vT
>>128
これが熊谷粛清の原因?
131 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 16:36:28.34 ID:aQgLqbiZ
>>130
イエズス会日本年報によれば佐世と熊谷の論争があったのは1604年で、粛清の一年前だから
直接の原因ではないと思う。
ただ主君の毛利輝元は以前から熊谷元直がキリシタンの教えを捨てて改宗することを望んでおり、
たびたび部下を差し向けて論争を仕掛けていたようだ。
132 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 19:37:46.09 ID:VGBt9qR+
これ性格悪い人間ならば追い討ちで皮肉の一つでも投げたんだろうな
「ほらやっぱり役立たねーじゃねえかww」
な感じで
133 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/17(火) 19:40:26.49 ID:pow65qDP
毛利家臣団の熊谷、益田、吉見あたりは来年の大河に出てこないかな?
そして益田にはテルにも少しくらい良い所があるんだと語らせて欲しい
テルにも三成人気みたいなのが出るんじゃないかと私気になります
毛利輝元に仕える家臣の熊谷元直はキリシタン武士として有名であった。
ある日、彼は自宅に総奉行の佐世元嘉を招いて宴会を開いた。元嘉は毛利輝元の寵愛と庇護を
最も受けている人物で、外面的にはキリシタンにも親切そうであったが、内心では嫌っていた。
宴会の後、熊谷元直ら二人はキリシタンの教えについて論じ合うことになった。
佐世「キリシタンの教えには役立つものは何もなく、すべて実質の無いものだと思う。これは
経験的に見て、有力な人はその教えを受け入れないし、もし誰かが受け入れたとしても
小西行長や大友吉統などのように領地を不運に失うことになった」
熊谷「キリシタンの教えを信じる要人たちが悲惨な目にあうという貴殿の意見には何の根拠もない。
神仏を篤く信じる主君の輝元殿さえ、やはりその所領を没収されてしまった。仏僧の安国寺
恵瓊や仏教の諸宗派を庇護した石田三成なども生命と財産を失ったし、多くの異教徒の領主
たちも貧窮に陥り、追放され、権力や地位、名声を失った」
佐世「私の意見が正しかろうが正しくなかろうが、要人がキリシタンにならないのは事実だ」
熊谷「それでは毛利殿の家中で私は貴殿ほど優れていないという言うのか? ならば、どうして
誰もキリシタンにならないと言えるのか?」
怒りのあまり、冷静さを失った熊谷元直は思わず短剣を引き抜いた。それを見た佐世元嘉は
立ち上がって広間の外に退出しようとしたが、元直はすぐに冷静さを取り戻し、短剣を投げ捨てて
自分の非礼を詫び、許しを請うた。
熊谷「今のは時として人を襲うことのある突発的な情熱であった。短剣を抜きはしたが、それで
貴殿を傷つけるつもりなど微塵もなかった」
そこに居合わせた数人の身分の高い武士たちが、すぐに割って入って仲直りできるよう
仲裁してきた。これにより二人は和解し、佐世元嘉は熊谷元直に対して、生きている間はいやな
思いはさせないし、その問題には触れないと約束した。
129 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/15(日) 21:23:03.66 ID:MJOrvx9F
>>128
宗教論争しても答えなんか出ないだろうしな
その人が信じてるからこそ意味のある事を、理屈で説き伏せるのはうまくいかない
うまくいかないどころか関係が悪くなる
それ考えたら熊谷さん佐世さんともに立派な態度
人によっては斬るまでいってたと思う
130 名前:人間七七四年[] 投稿日:2013/09/16(月) 09:12:49.07 ID:mhszX0vT
>>128
これが熊谷粛清の原因?
131 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 16:36:28.34 ID:aQgLqbiZ
>>130
イエズス会日本年報によれば佐世と熊谷の論争があったのは1604年で、粛清の一年前だから
直接の原因ではないと思う。
ただ主君の毛利輝元は以前から熊谷元直がキリシタンの教えを捨てて改宗することを望んでおり、
たびたび部下を差し向けて論争を仕掛けていたようだ。
132 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 19:37:46.09 ID:VGBt9qR+
これ性格悪い人間ならば追い討ちで皮肉の一つでも投げたんだろうな
「ほらやっぱり役立たねーじゃねえかww」
な感じで
133 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/17(火) 19:40:26.49 ID:pow65qDP
毛利家臣団の熊谷、益田、吉見あたりは来年の大河に出てこないかな?
そして益田にはテルにも少しくらい良い所があるんだと語らせて欲しい
テルにも三成人気みたいなのが出るんじゃないかと私気になります
スポンサーサイト