蒲生秀行は、一時宇都宮に転封され、後に60万石にて会津に復帰した。
この時彼は、とある家臣を召して聞いた
「わが父氏郷は、百万石にて会津に在城し、奥州の押さえとなっていた。
しかし今私は60万石にて奥州に有るのだが、この石高では思い通りに、奥州の押さえが
出来ないのではないだろうか?この事について尋ねたいのだ。」
家臣は申し上げた
「氏郷様が百万石にて奥州に召し置かれた時分は、太閤殿下は遠く離れた大阪に居られましたから、
百万石であっても独りでの行動はしにくいものでした。
しかし現在は御旗本が江戸となりました。江戸から会津までは僅か5,6日を過ぎないほどの行程です。
60万石であっても、かつての百万石より危うさはなく、奥州の押さえとして、充分に働くことが出来ます。」
これに秀行は、速やかに言上したことを神妙であると感心した。
(士談)
277 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/10/03(火) 16:15:10.82 ID:gcVt3+vJ
儒教特有の家臣age
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